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2016年 春アニメ一覧 予想と紹介 「日常系の冬」から「萌え広がる春」へ

 ※1話見た後の感想をまとめたものも作りました。お納めください。

ku-mal.hatenablog.com

 

序文:「日常系の冬」から「萌え広がる春」へ

 4月になりました。今期は4/1から新作がどんどん始まる濃厚なスケジュールとなっているので、気を抜くと置いてかれてしまいそうという状況です。新生活も始まって忙しい時期ですが、ネット配信も利用してキャッチアップしていきたいものです。

 ニコニコでの配信はここ(http://info.nicovideo.jp/2016spring_anime/)でどうぞ

 上にあるタイトルは冬クールの特徴と春クールの特徴をざっくりとらえて表現したものになります。個々の作品の評や順位付けは別のところに譲りますが、2016年冬クールは全体的にいい意味でも悪い意味でも固くて重い印象を与えるクールとなっていたように思います。僕街・落語心中・グリムガル・柴犬・DimensionWといった比較的真面目・シリアスな作品が話題になり個人的にも界隈的にも評判は高かったです。しかし一方で気を抜いてゲラゲラ笑って見られる軽い作品がこのすば!や霊剣山、だがしかしくらいと、比較的少な目となっていました。 

 この冬クールの独特さを象徴するのが、きらら系列の漫画原作アニメを代表する、いわゆる「(百合)日常系」「4コマ系」「癒し枠」と呼ばれる30分アニメが存在しなかったという事実です。百合要素は紅殻のパンドラで、癒し要素は小麦ちゃんでというように個々の作品から成分を分けて摂取することはできましたが、「これ1つで全部足りる」といえるような作品はありませんでした。この日常系の枯渇の結果、2分しかない大家さんや5分弱のまほいいをエンドレスに再生する、ゆゆ式ヤマノススメの再放送に群がるというように様々な飢えをしのぐ手段がとられることになりました。この様を端的に表したのが、表題にある「日常系の冬」です。

 そして時は2016年春クールです。個々の紹介は下にある通りですが、端的に言うと今期は「萌え広がる春」といった感じです。冬の日常系の圧倒的不足から反発するように、あるいは雪の下で眠っていた草木が芽吹き広がるように、今期は日常系的な趣をもった作品が大量にあります。もちろん各作品に個性がありますが、全体のキービジュを見渡しても春に比べて美少女多めという印象が持たれます。

 御託はこのくらいにして、以下は各作品の紹介、勝手な予想となっています。前期同様、公式等ソースの確かなものから得た情報を使うよう心がけていますが、基本は個人的なメモの延長です。なので主観と適当な予想が交じった雑多なものになってますが、今期アニメ視聴の参考になれば幸いです。前半がオリジナアニメ、後半が原作モノになります。

 文章を読むのが面倒な人はこの動画で確認してください。(例によって自分のあげたものではないですが)

www.nicovideo.jp

 

迷家マヨイガ

mayoiga.tv

 金曜深夜、アニメイズム枠の前半。監督「ガルパン」の水島×脚本「あの花」の岡田麿里×制作「艦これ」のディオメディアという豪華なラインナップ(自称)で送るオリジナルアニメ。「第一回人生やり直しツアー」という胡散臭い企画に様々な思惑を持って参加した人々が納鳴村と呼ばれる無人集落にたどり着いたところから始まる物語。

 PVの煽りにある通り、30人という大人数の群像劇はBACCANO!!のような前例もあるがオリジナルとしては前代未聞と言ってもいい大編成である。更に公式のあらすじによると主人公の心情の動きもフォーカスされるらしいが、果たして30人全てのキャラを活かしつつ主人公の心理描写にまで踏み込んでいけるのかは不安要素である。宣伝担当が「食べ物を食べながらみない方がいい」と言っていたり、先行上映に行った人の反応から察するに、結構なグロさになっているらしく、可能性としては30人のうち半分くらいは「死ぬ要員」ということもありえる。水島監督は「『やりすぎない』という文字は私の辞書にはない」という名言を持ち、AnoterやBlood‐Cでも容赦なく死にざま・殺され方を描いていたので、今回も盛大に殺していくことは十分ありえる。

 前情報から判断する限り、マリー特有の鬱屈するような負の感情を起点にした話運び、生々しい感情描写に水島監督の容赦ない残酷描写が加わったものになると予想される。村という閉鎖環境を舞台にしているということで、アニメよりも「ミスト」のようなクローズドものの映画のような感じになる可能性が高い。もっとも、キャラデザは艦これの人ということで絵柄はわりとアニメ的であり、PVも軽快な音楽にのって重くならない感じでつくられてるので、エンタテイメント的に人がどんどん死んでいくけど笑えてしまうという悪魔のリドルのような路線もありえる。どう転んでも話題になることは間違いなく、今期の覇権最有力候補である。
 余談だが、個人的には最速がWOWOWの放送という点でも気になっている。WOWOWは2008年のまでノンスクランブル(無料放送)とスクランブル(有料放送)でアニメ放送を行っており、カウボーイビバップ(完全版)や妄想代理人奏光のストレイン、バッカーノと言った良作を多く世に送り出していた。受信環境の問題で放送作品の多くは知名度が低くとどまることが多かったため、内容の面では高い評価を受けてもセールスにつながらないからか2009年からは合計2作しか放送されてこなかった。2016年の4月からは新たに「話題の新作を先行放送する枠」を設けたということで、個人的には非常に期待している。宣言通りどこよりも最速となる(アニメイズムが1話を放送する前に2話を放送する)ので、早く見たいという人はチェックしてみるとよいと思われる。

 

マクロスΔ

macross.jp 

 昨年に発表されたマクロスシリーズの新作アニメ。Fが2008年だから8年近くぶり、4作目のマクロスシリーズである。マクロスFから8年後の世界が舞台。感染すると暴徒化する謎の奇病「ヴァールシンドローム」が蔓延する中、戦術音楽ユニット「ワルキューレ」は症状を鎮める手段として歌を各星に届けるライブ活動を行っていた。そんなワルキューレの元にロボット操縦士の主人公が配属されていくというのがあらすじ。ロボットもの・SFな世界観がフィーチャーされているが、実際の内容は歌と恋がメインということらしい。
 ヒロインを8000人の一般公募からオーディションしたり、ワルキューレのメインボーカル(歌うときのみの声担当。役としてのcvは小清水亜美)を15歳に担当させたりと、思い切った配役がなされている。監督はノエインの副監督でしゅごキャラ!やクロワーゼの監督だった安田賢司であり、恋愛要素の部分は手堅く行ってくれると思われる。制作がサテライトなのでロボ戦も安定感はあり、大きな不安要素はあまりない。とはいえ人気シリーズ最新作で事前の活動も盛んなため、ハードルが上がってる分こけたら叩かれるし面白くても褒められにくいという厳しい状況だが、うまくハードルを超えて最後までこけなければ覇権が狙える。話題性では今期トップの作品。

 

はいふり

www.hai-furi.com

 プロダクションアイムズ製作、鈴木貴昭原案のオリジナルアニメ。地殻変動で国土の大半を失い海上都市が発達した未来の日本を舞台に、海上保安警備職「ブルーマーメイド」を目指す少女たちの学園生活を描く物語。

 登場するのは可愛い女の子ばかり、学園が舞台というところで日常系のようにも思える。が、原案がガルパンなどのSF軍事考証でよく名前を目にする鈴木氏であり、世界観も現代とは少し違う未来図になってる。海上の安全を守るための職を目指す少女たちという設定は、タクティカルロアストラトスフォーを合わせたような感じが強い。PVでは特に保安の手段は描かれていないが、ロボ等のメカデザインが立てられてないところを見ると既存の手段の延長で行うらしく、そのあたりも2作に似ている。構成はガルパン、あおかなの吉田玲子であり、ストーリー面で大きな破綻や不具合はないと安心できる。監督は「大図書館の羊飼い」の信田ユウであり、製作はプロダクションアイムズであり、女の子の可愛さは保証されてる。陸のガルパン、空のストパンに継ぐ海の美少女ミリタリーなオリジナルアニメとして覇権になれるか、期待の作品。 

 

キズナイーバー

kiznaiver.jp

 トリガー新作、こちらは30分のオリジナルアニメ。痛みを感じない体を持つ主人公は謎の少女に痛みを共有する仲間「キズナイーバー」に選ばれる。同じようにキズナイーバーとなったクラスメイトたちと彼に、世界を平和に導くための実験という名目で試練が降りかかる、というのがあらすじ。

 原作・脚本がマリーこと岡田麿里(原作はTriggerも入ってるが)ということで、あらすじ通りの青春群像劇になると思われる。能力というよりも体質に近い不思議な性質を抱えた主人公というのは「一人だけ幽霊が見える(あの花)」「喋ろうとするとおなかが痛くなる(ここさけ)」という、マリーお得意の設定に見えるが、「試練を与える存在」が誰からも見えるように明確にいるという点は2者との大きな違いである。この試練を与える謎の少女の存在はココロコネクトに出てきたフウセンカズラに近いものと思われ、方向性としてはそちらに近いものになるかもしれない。どう転ぶにせよマリー得意のフィールドであることは変わりなく、監督は演出コンテで有名な小林寛、制作はTriggerであり映像面でも万全の布陣ということで、オリジナルのなかでもトップクラスに期待値が高い作品となっている。

 

クロムクロ

kuromukuro.com

 P.A.WORKSの10周年記念作品。P.Aのオリジナルアニメというと「きれいな背景」と「青春もの」という印象が強く、最近ではSHIROBAKOグラスリップ、シャーロットが有名である。しかし、今回のはいままでとは少し方向性を変えたロボットものとなる様子。アーティファクトの研究のタメに富山に作られた国際機関の付属の高校が舞台となっているが、主人公の生い立ちなどは謎であり、侍言葉をしゃべって日本刀を使うということくらいしかわからない。
 監督はP.Aには絵コンテなどでよく関わっている岡村天斎。地味に監督を担当するのは初めて。かつてはDTB、最近ではズヴィズダーで有名であり、どちらも非常にコアな人気を誇っている。P.Aの作画はジャンル的に激しい動きには向いてないように思われがちだが、CANAANAngel Beatsでアクションも十分描けることは示されている。唯一気になる点があるとしたらロボの作画くらだが、PVでは十分に動いてるので問題なさそう。

 制作会社のメモリアル作品というのは往々にして作りたいという点が先行して空回りする結果になりかねず、最近だとコメットルシファーが印象的な結果を残している。とはいえCANAAN以来のアクションもの、初のロボものということで期待は高い。

 

甲鉄城のカバネリ

kabaneri.com

 ノイタミナ枠にしてWIT STUDIOの新作オリジナルアニメ産業革命の初頭の頃、時代としては江戸時代にあたる頃の日本のような国、日ノ本。ゾンビなような生物カバネが国中に広がり、人々は各地に建設した砦に立て籠って暮らしていた。砦同士の唯一の交流手段は城のような装甲を持った蒸気機関車ハヤガネであり、各砦はこれを通じて生産物をやり取りすることで生き延びていた。主人公はカバネに対抗する独自の武器ツラヌキ筒を研究してるなか、ヒロインである謎の少女と出会い、戦いの旅を始める。
 蒸気機関というスチームパンク要素にカバネというゾンビ要素、江戸時代の日本が舞台という時代劇要素、その他にも列車アクション、旅、ご当地巡りと、設定上には胸踊る要素がてんこ盛りである。砦にたてこもる人々という図は進撃の巨人、地域毎に異なった駅と生産物を持つというご当地色はロリガ、地獄なところは鬼灯様と、wit studioの過去作の要素も満遍なく盛り込まれている。ロリガ・鬼灯は冗談だが、進撃の巨人に関しては監督と音楽が同じ荒木哲郎澤野弘之であり、類似性もたびたび指摘されている。もっとも、類似性だけで言ったら監督・音楽に加え脚本に大河内一桜が入ってる上に枠がノイタミナという点でギルティクラウンが一番近いことになる。実際、Wit Studioの前身がギルクラを作ったプロダクションI.G6課スタジオであり、ほとんど吉野弘幸をハブにしたギルクラチームのリベンジマッチのような形になっている。吉野さんはHOの方が忙しかったから仕方なかったんだ。。HO面白かったからいいんだ、、

 PVを見ると分かる通り、特徴的なキャラデザであり、特にヒロインの見た目が目の大きさなどで昭和のような懐かしさを感じる印象的なものになっている。それもそのはずで、初期マクロスマクロス7などでキャラデザを担当した美樹本晴彦キャラクター原案となっている。マクロスシリーズ最新作の放送と同じクールにシリーズ旧作を思い出させる絵柄のこの作品が放送されるのは、少なからぬ因果を感じる。

 当初の予定では冬だった放送時期を春に移したということで少し不安な面もあったが、放送変更自体はどうやら僕街の方の都合だったらしく、制作面での不安はない。ハードルは上がっているが期待できる作品。

 

宇宙パトロールルル子

luluco.tv

 Triggarの新作アニメ。今期は二つあるが、USATで放送される10分枠の方。今石監督でキルラキルを思い出す絵柄ダサカッコいいOPと、PVの時点で放送前から一部の界隈を大きく期待させている作品。普通の女子高生だったるる子が事故にあった父親の代わりに宇宙パトロールの任務に就いて宇宙犯罪者と戦い星を守るというのがあらすじ。魔法少女ものと戦隊ヒーローを掛け合わせたようなギミックと語りだしであり、triggerの十八番である少し古さを感じるオリジナルアニメ路線をまっすぐ行くような作りになっている。キズナイーバーとの2本体制に不安はあるが、冬にためた分があるので心配はない。

 

コンクリートレボルティオ~超人幻想~

http://concreterevolutio.com

 分割2クールの後半戦。1期で広げられた風呂敷をたたみつつ、複雑に展開した正義論にどのように決着をつけるのか期待がかかる。

 

聖戦ケルベロス 竜刻のファタリテ

cerberus-anime.jp

 GREEソシャゲ原作のアニメ。さすらいの剣士である主人公が邪悪な龍の居場所を突き止めて倒そうと旅を続けるという、ゲームらしいストーリーになっている。

 ソシャゲ原作のアニメは資金力のおかげか良作が多く、今回もすでに中国で中国語版が先行放送されているというだけあって出来自体には不安がない。最終回までのアフレコも既に完了してるとのこと。直球な冒険譚がどう転ぶかに期待したい。

 

エンドライド

anime.endride.jp

 日テレ土曜深夜のオリジナルアニメ。スマホゲームと連動して展開する企画ということで、最近で言うと似たものにヴァルキリードライブマーメイドがあったが、あちらと違って主人公は男で比較的ノーマルな内容の模様(でもキービジュは男二人が並んでる)。エンドラという地球の裏側にある異世界に普通の中学生だった主人公が飛ばされ、もう一人の主人公である王子と出会うところから物語が始まる、冒険譚としてはよくある始まり。現実世界への帰還と同時に復讐という要素ももう一人の主人公によってもたらされている点が特徴的といえる。
 すでに2クール続けての放送が決定しており、力が入っているのがうかがえる。構成の持田さんのコメントによると派手さ・奇をてらった感じはないが心情を丁寧に描くことを心がけているとあり、2クールという長さを香料すると序盤はややゆったりとしたテンポで始まる比較的穏やかなものになると思われる。毎クール相当な本数がある昨今、このスタンスの作品がどれだけ健闘してくれるのか楽しみな作品。

 

くまみこ

kmmk.tv

 クマと巫女が出てくるゆるやかな日常系ギャグ漫画が原作のアニメ。キャッチコピーはもふもふカントリーライフ。東北地方のとあるド田舎にあるクマを祀る神社の巫女であるマチと人語を喋るクマなつが主な登場人物であり、キネマシトラス制作とあって雰囲気は癒しアニメ。とはいえ原作はコミックフラッパーということで、ただのふわふわした萌えだけではないのが特徴。「都会の学校に行きたい」というマチにナツが都会で生きるための試練を与えるというコントの定型の上で世間知らずの巫女となぜか現代知識に精通するクマが見せるシュールさを売りにしている。

 激戦の日常系枠だが、公式の押しも普通の日常系からは少しはずれているところにあり、その部分で視聴者に受けることができるかが鍵となる。

 

ばくおん!!

bakuon-anime.com

 けいおん!をリスペクトしたタイトルのバイク×少女なアニメ。部活という明確な目的を持った集団が舞台なため、日常系のなかでもコンセプト的にもけいおん!に近い。主人公がバイクにあこがれ、二輪免許を取るところから物語はスタートするが、特に問題なくバイクは手に入り、主にバイクを通じて出会う人や事との関係が物語の主軸になっている模様。この辺もけいおん!リスペクトな感じはする。とはいえ掲載紙がヤンチャンということでライダースーツ越しの胸の感じなど、絵柄の面では多くのきらら系列のアニメよりも露骨にエロを感じる部分も多い。更にPV冒頭からわかる通り、主人公も含めたキャラひとりひとりの達が割とギャグよりのとんだものになっているらしく、そこもきらら系列との違いポイントになっている。
 最初こそけいおん!への激しいオマージュ感が先行して話題になっていた原作だが、内容的にも評判は高い。全体的にきらら的なのりを求めると合わないが、ストーリー性濃い目の部活ものがみたいなら間違いないという印象の作品。各バイク製作会社が協力している実在するバイクの作画、モデリングも注目できるポイント。制作もトムスということで作画崩れの心配も少ない。女の子がバイクに乗るアニメは名作という言葉がある通り、期待できる。

 

 

ハンドレッド

hundred-anime.jp

 2015年の魔物ワルブレ・紐神ブームのダンまち・秋の“最強”アニメ落第騎士・冬の高級石鹸バハムートと快進撃を続けているGA文庫原作ラノベアニメ新作。10周年記念アニメ化プロジェクト最後の一作。
 謎の生物<<サベージ>>とそれに対抗する唯一の武器<<ハンドレッド>>の存在、それを使って戦う戦士<<武芸者(スレイヤー)>>の育成学校に主人公が入学し学園最強の「女王」から決闘を申し込まれるところから始まるという、何も見ずに説明できるくらい慣れ親しんだあらすじ。主人公は類を見ないステータスの高さで転入前から話題となっており、感覚的にはワルブレに近いものがある。放送枠は同じテレ東、時間帯は残念ながら違うが、非常に近い波動を発している。しかし、制作はプロダクションアイムズであり、10周年企画ということでワルブレよりもまともな作り方をしているように見える(PVだけなので実際は知らないが)。
 「ラノベアニメは古典落語」という言葉通り、あらすじ自体は毎クール見てきたもの。ストーリー序盤からの意外性などは期待するのはお門違いであり、演出やキャラクターの個性、演技、作画等の話以外のアニメ要素を楽しむのが視聴の上でのポイントになっている。月曜の締めに気楽に見る分には最適な今期の石鹸枠となっている。

 

ジョーカー・ゲーム

jokergame.jp

 柳広司連作短編ミステリーシリーズを原作としたIGのアニメ。スパイ養成学校「D機関」の生徒たちが主な登場人物のスパイ小説でもあり、最近では珍しく特に女性向けコンテンツというわけでもないが登場人物のほぼすべてが男である。
 構成脚本は冬随一のサスペンスアニメ僕街と同じ岸本卓であり、サスペンス・ミステリの面の扱いには安心感が持てる。連作短編ミステリ原作のアニメというと冬のハルチカ、その前の櫻子さん、すべてがFになると最近多いが、全体として出来はいいがいまひとつパンチ力にかけてしまった印章のものが多い。2作と比べると主人公の年齢も登場人物たちの境遇もはるかにハードボイルドなあらすじとなっているため、同じ轍を踏むことはないだろう。放送枠は火曜深夜という競合相手がいない有利な環境であり、1話でどれだけ強烈な印象を与えられるかがポイント。原作人気からすると覇権の一角であり、期待がもてる。
 

SUPER LOVES

superlovers-anime.com

 角川×DeenのBLアニメ。純ロマ・世界一初恋の系譜にあたる。ホストの主人公が高校生の頃に懐かれた少年と5年ぶりに再会して同居することになるというあらすじ。これがBLにおいてどのくらい王道なのかは知らないが、最初から昔会ったことがあるという事実が明かされてる点は男女の恋愛ものでいうと少し懐かしいものを感じる設定。現実離れしてない細かい仕草の動き等が特異なディーンとBL作品の相性が良いのは周知のとおりだが、どう転ぶのか読みづらいのもまた事実。


文豪ストレイドッグス 

bungo-stray-dogs.jp

 角川の人気漫画が原作。単行本は220万を突破してる。実在の小説家(文豪)の名を冠する能力者たちが戦いを繰り広げる。主人公が所属するのが「武装探偵社」という名前の組織であり、全体的にシリアスタッチな雰囲気が強い。制作はボンズであり、戦闘シーンの迫力も楽しみ。監督が五十嵐卓哉、構成に榎戸洋司、制作がボンズというのはキャプテンアースの布陣。内容的にはノラガミ的なものになる可能性が高い。

 

ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った

netogenoyome.com

 電撃文庫の送るラノベアニメ。前期はオブジェクトによる戦争ものだったが、こっちはオタクが主人公の学園ラブコメ。重度なネトゲーマーである主人公はゲーム内で可愛い女性キャラから告白される。どうせ中身は男のネカマだろうと思っていた主人公だが、実際に合ったその子は現実でもゲームと同じノリ・喋り方をする本物の美少女だった。リアルとネトゲがついてない彼女を更生させるための学園生活が始まる、というのが大体のあらすじ。
 あらすじだけでもダメな人はダメそうな痛い内容だが、公式サイトのキャラ紹介などは更に痛々しい。主人公の説明に「まれによくいるおまいら」は本当にやばい。このなんともいえない痛さがどういう形でアニメに出てくるのか、扱いにくい題材であり失敗するとただただ痛くて滑り倒すだけの話になりかねないがはまれば面白くなるので注目すべきポイントである。監督はモモキュンソード柳伸亮、構成が紅殻の高橋龍也なので、女の子の可愛さと構成の堅さは保証されている。上手くいけば俺妹の後継者的立ち位置になれる可能性を持つ作品。


少年メイド

www.tbs.co.jp

 木曜TBSの前半枠。タイトル通り、母親と死別して天涯孤独となった少年が叔父の家で「メイド」となって働くというシンプルなあらすじとなっている。原作となってる漫画は角川の女性向けレーベルに掲載されていたもの。しかし、主人公がガチ小学生ということで、過度な行為はされずインモラルなBL関係も築かれないのではないか、と予想されている。監督はヤマノススメの山本祐介であり、制作も同じくヤマノススメの8bitということで、穏やかでありつつ適度な日常ものという面ではとても期待が持てる作品。膝小僧の見える半ズボンにメイド服という造形もとてもいい感じ。

 

あんハピ

anne-happy.com

 きらら系のアニメ最新作。といっても4コマではない、がっこうぐらしハナヤマタと同じタイプの作品。連載開始が年の新しい方。不幸体質等、さまざまなアンハッピーを抱えた女子生徒がひとつのクラスに集められ、新たな学校生活を始めるというあらすじ。特異体質を持った人という少し特殊な人達の集まりを描いた日常系ということで、直近では城下町のダンデライオンが思い出される。あちらが男女混合でノーマルカプ多め(ほとんど近親相姦だったという点ではアブノーマルだが)なのにたいしこちらは女子オンリーであり、百合要素が強く出てくると思われる。ダンデライオンは能力説明で一話を使っていまいち波に乗り損ねた感じがあるので、一話のつかみがポイントとなるのだが、制作Silver Link、監督大沼心という組み合わせは原作ありのアニメでは「鉄板」と言ってもいい布陣であり、期待値はかなり高い。

 

ビッグオーダー

ビッグオーダー

 今期の角川10話枠。未来日記の作者による能力者バトル漫画が原作であり、製作も未来日記と同じアスリード、構成も同じ。人を洗脳する異能力を持った主人公が世界支配のために戦うという少しダークな気配が漂うあらすじになっている。角川の10話枠はこのすば、プリヤ、いなこん、脳コメ等、短い代わりに濃い味な良作が多い。既刊9巻という量をどのくらいこの尺につっこむのか、全体の構成がキーポイントになると思われる。

 

ふらいんぐうぃっち

www.flyingwitch.jp

 日テレ土曜深夜枠。月刊少年マガジン連載の漫画が原作。魔女見習いの主人公が青森で独り暮らしを始めるという物語。あらすじから分かる通り、絵柄は違うが雰囲気はのんのんびよりに近い。
土曜深夜の〆に相応しい穏やかなものになると思われる。

 

 

田中くんはいつもけだるげ

tanakakun.tv

 ガンガンオンラインの人気漫画原作アニメ。無気力な田中君の緩やかな学園生活というのがおおまかな内容。くくりとしては日常系だが、主人公は男だし主に絡む相手も男ということでいままでにないタイプとなっている。
 制作SilverLink、監督川面真也というのんのんびより布陣であり、原作の「けだるげ」の部分はうまくフィーチャーできると思われる。原作人気はあるが今期は癒し枠過多という傾向なので女子比率少な目という部分がどう働くのかがカギとなるところである。

 

坂本ですが

www.tbs.co.jp

 TBS木曜深夜後半枠。「クールなイケメン坂本がどんな些細でありふれた行為でも信じられない形でスタイリッシュに行う」というのが内容のすべてな異色のギャグ漫画が原作となっている。
 「スタイリッシュな行動」の意外性とスタイリッシュさというのが人気のカギであり笑いのポイント。しかしこれをアニメで魅せるのはとても難しい要素となっている。とはいえ、監督も銀魂初期や男子高校生の日常、美男高校とギャグ漫画を担当することの多い高松信司となっている。
 

 

三者三葉

sansyasanyou.com

 

 萌え立つ春を代表するアニメ。未確認の作者である新井チェリー先生のきらら本誌長期連載作品であり、2003年の独立創刊よりも前という黎明期から連載されてきた裏看板作品。他のきらら作品がアニメ化される中も沈黙を守り続けてきたが満を持してという感じ。名前に「葉」のつく三人の少女と周囲のおかしな人間のドタバタを描く、日常系としては満点のストーリーになっている。

 キャラの構成やギャグのノリ等は連載から変わらないということで、最新のトレンドとは少し外れている。しかし、PVを見る限りアニメようにブラッシュアップされたキャラデザに動画工房らしいキャラの可愛い動き作画も相まってきらら系としては満点といった印象。成功すればストックがたっぷりあるとい長期連載の特性を活かして2期もすぐできるため、頑張ってほしい作品。今期は日常系に該当する30分作品がたくさんあるが、4コマ原作はこれだけであり、きらら系列としては間違いなく覇権の一角。


Re:ゼロから始める異世界生活

re-zero-anime.jp

 テレ東日曜深夜枠。俺たちのMF文庫J作品だが、同時になろう出身という特殊な出自。異世界に突然とばされた高校生の主人公が「死んだら記憶はそのままに時間が戻る」という死に戻りの能力のみでヒロインを死の運命から救い出そうと奮闘する物語。主人公が公式に「無知無能無力無謀の四拍子欠けた(ついでに無一文)」と言われるほどステータスが低く、時を戻る能力だけを使ってヒロインの命を救おうとするというデジャヴの強い設定は、ぶっちゃけ異世界版バタフライエフェクトとしか言えない。
 冬アニメに現代で似たようなことをするほぼ同じタイプのアニメ「僕だけがいない街」があったけど、もしかして今更バタフライエフェクトが空前のブームなの。。?同クールにやってるジョジョ4部のラスボスの能力もこの系統だし、めぐりあわせの運は無い。主人公の能力については「リバイバル」だの「ばいつぁダスト」だの「零時迷子」だの言われてるが、死なないと発動しないという受動的なトリガーとセーブポイントが自分では選べないところ、ヒロインを救わないといけないという目標から、マリオのゲームシステムが最もイメージに近い。
 とはいえ、原作のラノベはなろう時代から大人気であり、制作も白狐と本気の布陣。設定自体はバタフライエフェクトだろうと話運び、演出でいくらでも面白できるというのは、既に僕街が示している。石鹸枠はすでにハンドレッドに譲っているからここは頑張れMF文庫J。ノゲノラ以来の大ヒットを目指せ!

 

ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない

jojo-animation.com

 説明不要なジョジョ4部。絵柄が少し変わったが、声優の熱い演技もそのまま。CM版と声が違うという騒動があったけど知らない。間違いなく面白い。4部は3部に負けず劣らず名言、名シーンの宝庫であり、毎回が見どころ。個人的に最後のキラークイーンの能力の表現がアニメとしてどうなるのかが一番楽しみ。少しだけ心配があるとしたらカットされる話があるかもしれないということだけ。

 

テラフォーマーズ リベンジ

terraformars.tv

 どこから金がわいたのか、ゴキブリと戦うアニメ第二章。1期も振るわず、映画も酷評されてたりとさんざんな目だが、ここで頑張れ巻き返せ。ラジオが細谷さんから変更になったのは悲しみしかない。

 

学戦都市アスタリスク 2nd  SEASON

asterisk-war.com

 分割2クールの後半戦。ラノベとしての王道な序盤はすでに終わっており、物語的にはここから動きだすらしいので期待。

 

マギ シンドバッドの冒険

www.project-magi.com

 マギのスピンオフ漫画が原作。既に漫画の特別版にOVAがついており、最初のうちは再編集して流すものと思われる。スタッフその他ははOVAと変わらず、制作会社も同じLay-duce。。直近だとClassroom☆Crisisを作っていたところであり、後半の作画的な息切れが心配なところではあるが、OVAの再編集版を流すのなら大丈夫と思われる。

 アニメイズム枠の都合で4/15からという遅刻組になっており、春アニメでは最後のスタートになっているので、話題的にやや厳しいところがあるが、期待したい。