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2016年 夏アニメ一覧 予想と紹介  「日常系の春」から「腐りやすい夏」へ

序文:「日常系の春」から「腐りやすい夏」へ

 7月も目前ですね。4月アニメも続々と終わりを迎えています。くまみこなど波乱を巻き起こした作品もいくつかありますが、大方の作品は無事に着地できてるようでなによりです。最終回後特有の虚しさにとらわれている人も多いと思いますが、夏クール新作は7/2から容赦なく始まります。新しい季節に向けて予習していきましょう。

 序文とタイトルにあるのは、例によって今期から来期にかけての傾向となっています。

 前期の一覧(http://ku-mal.hatenablog.com/entry/2016/04/02/003340)でも述べた通り、春クールは「日常系の春」と呼ぶにふさわしいくらい多くの日常系作品がありました。きらら系列のあんハピ♪三者三葉。今期最強アニメの一つふらいんぐうぃっち。最終回で騒動を巻き起こしましたが、終盤までまちちゃん可愛いおじさんを量産したくまみこ。思った以上に女子が可愛かった田中君はいつもけだるげ。多くのオタクのショタ属性を目覚めさせたといわれる少年メイド。他にもパンでPeace、わがままハイスペックといった5分アニメやばくおん!など、傑作・良作から問題作まで幅広いラインナップでした。

 来期、夏からのクールはここから打って変わった状況となります。ここ数年「夏は腐りやすい」などと揶揄されているようで、実際Free!や小ハリといった女性向け(実際、これらは男性が見ても面白いのですがやはり基本は女性ファンが多い)ビッグタイトルは夏に始まったものが多いです。しかし今期はそこにさらに輪をかけるように男性が多い作品、女性向けの作品の数が劇的に増えてます。まあアイドルもののオリジナルから一般文芸、乙女ゲー原作まで単なる腐向けとは限らずバリエーション豊かなのですが。さらに言うと、萌え系でもいささか特殊な事情をはらんだものがあり、いわゆる「難民向け」のアニメはほとんどない状態にあります。各アニメの詳しい状況は後述しますが、とにかく「アニメは萌えが命。バトルもつらい現実もいらない」というような人には厳しい季節になりそうです。

 御託はこのくらいにして、以下は各作品の紹介、勝手な予想となっています。いつも通り、公式等ソースの確かなものから得た情報を使うよう心がけていますが、基本は個人的なメモの延長です。なので主観と適当な予想が交じった雑多なものになってますが、今期アニメ視聴の参考になれば幸いです。前半がオリジナルアニメ、後半が原作モノになります。

 文章を読むのが面倒な人はこの動画で確認してください。(例によって自分のあげたものではないですが)

www.nicovideo.jp

 

オリジナルアニメ 

 

アクティヴレイド -機動強襲室第八係-

activeraid.net

 強化装甲ウィルウェアを着こんで戦う公安局の特殊部隊、第八の物語、分割2クールの後半。前半で解散の危機を乗り越えた彼らに新キャラを加えて物語が始まる。

 1期はMXで木曜22時からだったのが月曜24時30分に移動、というか左遷、されたが、BSの方は1期と変わらず日曜深夜の放送。その結果としてのBSの方が地上波より放送が早いというねじれ状態になっている。東京ではBSと同時刻に最速であまんちゅ!の放送があるので、地方組が東京組に最速でネタバレをかませるというなかなか稀有な状況でもある。

 売り上げとかもろもろのことがあってこんな状態にはなったが、実力的に問題はない。スタッフも変わっておらず、新キャストも豪華と、2期のなかでも期待値の高い部類。

 

91Days

91days.family

 アニメイズムの前半枠。「マフィア」と「復讐譚」という渋い二つがテーマのオリジナルアニメ。禁酒法時代が舞台で製作・キャラデザがデュラララに関わってたメンツということで、バッカーノに似てると感じるかもしれないが、監督や脚本はあまり関係ない人たち。あっちのばか騒ぎのノリと違い、こちらは「本格派」と表現できるような雰囲気を出している。

 ジョーカーゲームに続いて男キャラが多いが女性向けでもないような作品であり、渋いアニメがみたいという層には訴求力が高い。監督がとなりの怪物くん鬼灯の冷徹鏑木ひろ、シリーズ構成がジョーカーゲーム・僕街で脚本構成をしていた岸本卓ということで、実績の面では申し分ない。オリジナルアニメが初めてというところで不安があるが、期待したい。

 

アンジュ・ヴィエルジュ

ange-vierge-anime.com

 メディアファクトリーTCGが原作のアニメ。原作はTCGなので実質的にオリジナルアニメとなっている。SEGAスマホゲームのCMが有名だったが、あれもメディアミックスの一環で、アニメは別の物語となってる。

 現実世界である「地球」を含んだ5つの異なる世界がゲートと呼ばれる門を通じて繋がりあった世界。世界同士が交わったと同時に、各世界で特殊な能力を持った女の子たちが生まれるようになり、彼女たちを集める学園が設立される。その学園に通うことになった主人公たちが世界連結の原因となった存在「ウロボロス」との戦いに巻き込まれていく、という物語。

 女の子ばかりの学園、特殊能力、バトルがメインのオリジナルということで、最近だとヴァルキリードライブを思い出すが、あれよりもだいぶ穏やかでポップな印象のPVになっている。もっとも、ゲームではプレイヤーである男性が担っている「女の子の能力を拡張・強化させる」という要素を女の子にさせてるので、とんでもレズ展開がある可能性もなくはないが。

 シリーズ構成・脚本がアルドノアゼロ、恋チョコの高山カツヒコであり、全話通して担当することになると思われる。そのため、一貫性の高い作品になると予想される。監督は作画畑の田村正文であるが、絵的にはどうなるか。Silver Linkは作品によって安定性に差があり、今期はプリヤと同時進行なので少し怖いが、実績は十分なので期待したい。

 

クオリディア・コード

qualidea.jp

 制作A-1、放送が土曜深夜24時で全国同時という、今期のアニプレックスの本気枠。変猫のさがら総、デトアラの橘公司、俺ガイルの渡航という人気ラノベ作家3人のシェアワールドプロジェクトが原作で、脚本も彼らが担当する。

 超自然的な力を発現させた少年少女が<アンノウン>と呼ばれる謎の生命体と戦うというベタな世界観が共通の下地となっている。シェアワールドということで、それぞれの作者が東京・千葉・神奈川を舞台に独自のシリーズを展開してるが、アニメはそれらの作品を全て統合したような形になるらしく、既に公開されているキャラクターたちもそれぞれの作品から数人ずつとなっている。

 原作者が脚本兼任ということで心配なのは構成の面だが、この3人なら大丈夫だと思われる。監督はそにアニのかわむらけんいちであり制作がA-1ということで、映像面でも心配はない。純粋なラノベ原作と言っていいのかは微妙なラインだが、とりあえず各出版社の肝いりと言った感じなので、こけないことを期待したい。

 

レガリア The Three Sacred Stars

regalia-anime.com

 ガルパンでおなじみのアクタスのオリジナルアニメ。今回はインフィニットプロデュースで美少女×ロボットものという新しい領域に手を出している。今までタクロアで船、ガルパンで戦車のCGを見せつけてきたアクタスが今度はロボでどんな映像をみせてくれるのかがまず期待される。さらに、登場人物は二人一組の姉妹カップリング×3という全6人の美少女達。PVで見る限り、かなり濃いめの百合要素も関わるように思われ、その面でも期待が高まる。

 監督・構成が共にほぼ初に近い人たちだが、プロデュースにインフィニットが入っており、不安は薄い。アクタスはかつて鋼鉄神ジーグという隠れ名作なロボットアニメを作った実績があり、今期オリジナルではダークホースになりうる存在

 

ダンガンロンパ3 The End of 希望ヶ峰学園 絶望編・未来編

www.nbcuni.co.jp

 今期の目玉の一つにして、ややこしさ筆頭の作品。一つのタイトルである「ダンガンロンパ3rd」を二つのアニメとして別々に分けて放送しようという企画であり、実質1クールに1時間番組を放映するのと同じ労力がかかる大変な企画。制作はどちらもLercheだが、キャラデザ、美術スタッフ、撮影スタッフ、CGと細かい担当が異なっている。

 総監督は岸さんのままだが、構成は上江洲さんからNitro+の海法さんに変わっており、前回のアニメとはまた違うものになるらしい。前作がゲームにかなり忠実だったのに対し、今回はアニメを基本に企画されているため、実質的にオリジナルアニメとなっている。

 2ndはゲームしかないのでアニメのみを追ってる人には前作の予習が必要となるとハードルが高くなってしまう。予習なしでみられる内容か、軽い説明が入ることに期待したい。

 

ラブライブ!サンシャイン!!

www.lovelive-anime.jp

 言わずと知れたラブライブ!の新シリーズ。舞台を沼津に移して新しい9人の少女たちのスクールアイドルを目指す物語が始まる。

 お金も潤沢にあるだろうしスタッフも特に変わらないし、ラ!と同じくらいの出来は期待できると思っていい。今回は「廃校の阻止」という明確な目標がなく、純粋に「スクールアイドルをやりたい」というところから物語が始まってるため、動機づけや話の落としどころをどう持っていくのかは気になるところ。事前人気は原作もの、オリジナル含めて一番高い枠。

 

ツキウタ。 THE ANIMATION

www.tsukiani.com

 12ある月をそれぞれ擬人化した「ツキウタ」という企画を母体にしたアニメ。企画自体は男性・女性の両方のキャラがあるが、アニメだと男キャラをピックアップしたものになっている。

 幕末Rockの監督、スタミュのシリーズ構成担当と、女性向けには強そうな布陣。明確なストーリーの無いキャラクター企画が原作のアニメということで、ソシャゲ原作の実質オリジナルアニメ等に近いものになりそう。

 

B-PROJECT~鼓動*アンビシャス~

bpro-anime.com

 総合プロデュース西川貴教、企画原作に志倉千代丸を迎えたバーチャルアイドルプロジェクトのアニメ。男性アイドルを扱っているという点で、ツキウタに近しい。監督がこどもの時間・ささめきことましろ色シンフォニー・カーニバルと面白い経歴を持つ菅沼栄治。構成も赤尾でこということで、ちょっと意外なスタッフ陣となっている。製作はA-1なので作画の面では不安がない。うたプリの次を狙う作品。

 

美男高校地球防衛部LOVE!LOVE!

boueibu.com

 よくわからないうちに2期が決まっていた謎アニメ。男が魔法少女みたいなカラフルでファンシーな恰好で戦う色物ギャグコメディーだが、一発屋に収まらない毎回のカオスっぷりでこうして2期達成までこぎつけた実力がある。スタッフも、監督は銀魂。坂本ですがの高松信司、構成に横手美智子と特に変わりない安心感がある。

 PVでは新たな敵が現れると紹介されてるが、相変わらずノリはいつもの感じであり、期待ができる。裏がこの美にMJPの再放送と作品被りで録画上切らないといけないのがつらい。

 

原作ありのアニメ

 

Rewrite

www.rewrite-anime.tv

 Key/ビジュアルアーツの最新アニメ。アニメとしてはシャーロット以来、ゲーム原作としてはリトバス以来の作品。Keyらしいファンタジーの要素が絡む青春ものになる様子。監督はきんモザ・グリザイアと柔剛どちらでも高い実績を出してる天衝であり、制作は安定のエイトビット。構成脚本に助っ人として田中ロミオも入るらしく、布陣については磐石の二文字となっている。初回が1時間拡大枠という特別待遇からも気合の入りようが感じられ、原作ありの中ではトップレベルの期待作品。

 

甘々と稲妻

www.amaama.jp

 MXの新しいアニメ枠「あにめのめ」の第1作品。アーススターが長らく持っていたショートアニメ群の放送枠を撤廃して作った30分アニメ用の枠である。原作は講談社の月刊誌「good!アフタヌーン」の人気漫画。高校教師と一人娘と教え子の女生徒がご飯でつながるほんわかストーリーものであり、ふらいんぐうぃっち等の非きらら系日常ものの系譜となっている。

 新しい枠のトップバッターであり枠の顔ともなる作品なので力が入っている様子。監督は一週間フレンズや薬師寺涼子の事件簿と原作モノに強い岩崎氏であり、制作も伝統と信頼のトムスということで、かなり期待できる。

 

バッテリー

battery-anime.com

 今期のノイタミナ。言わずと知れたあさのあつこの小説、区分上は児童文学、が原作のアニメ。天才的なセンスを持つ少年ピッチャーが入学した中学校で自分の全力投球にこたえられるキャッチャーの少年に出会ったところから始まる二人一組「バッテリー」の成長と青春の物語。野球を通して思春期の少年たちの心情が描かれるということで、中学受験で頻出なことでも有名な作品。

 映画化はかつてされたが、アニメ化はもちろん初。監督脚本は「海がきこえる」で有名な望月智充であり、本気度のうかがえるプロジェクト。制作のぜろじーはあまり名前を聞かないかもしれないが、もともとウェブダイバーとか灰羽連盟を作っていた会社が再編されてできたものであり、期待できる。原作知名度は今期トップレベルであり、期待がかかる。

 

あまんちゅ!

amanchu-anime.com

 ARIAの作者、天野こずえ原作漫画のアニメ化。伊豆を舞台にしたダイビング部の物語。総監督が佐藤順一、監督がカサヰケンイチ、脚本に赤尾でこと「本気」の布陣。制作のJ.Cと赤尾でこふらいんぐうぃっちカサヰケンイチ青い花と、抒情的で穏やかな作品との相性はばっちりである。PVを見るとARIAよりも原作に近い絵柄になっており、だいぶ印象が違う。

 

orange

orange-anime.com

 高野苺の漫画が原作のアニメ。著者の代表作であり、別冊マーガレット双葉社)から月刊アクション集英社)と出版社を移りながらも連載され続けた青年漫画とも少女漫画ともいえる、ちょっと区分が難しい異色の作品。10年前の自分から手紙が届くというSF青春モノである。

 監督がシュタゲの浜崎博嗣、脚本がちはやふる2の柿原優子と青春もの、SFものにはシナジーの高いスタッフ陣。制作はテレコム、協力にトムスも入っており、作画面でも気合の入りようがうかがえる。原作は全5巻で完結済みなため、アニメにあわせて無理やり終わらせるという心配はない。ほぼ同時に映画化もされている人気タイトルであり、原作ありのアニメでは期待値が高い作品。

 

チア男子!!

www.cheer-boys.com

 桐島、部活やめるってよ」の作者の小説が原作。男子によるチアリーディングをテーマにした青春ものである。男子ばかりの部活ものだが、決して女性向けではない一般小説なので勘違いしてはいけないが、腐女子に人気が出そうなのも確かなところ。

 制作はブレインズ・ベース、監督吉村愛というダンデビ、俺ガイル一期の組み合わせ。構成には吉田さんも迎えており、部活・青春というテーマと相性のいい布陣。小説原作の男子部活ものということで、Freeの再来となる可能性が高い。

 

この美術部には問題がある!

www.tbs.co.jp

 毎クール欠かせない部活もの日常系漫画原作。美術部を舞台に問題のある男女の変人たちが集まるという、きらら全盛の最近では珍しい懐かしめの設定となっている。春の部活ものであるばくおん!が女の子ばかりかつきわどいネタやあぶないギャグのノリが強かったのに対し、こちらは男子キャラも結構おり、恋愛要素も絡むストーリー面が強い。

 製作がfeel、監督が及川啓、構成脚本が荒川稔久というアウトブレイクカンパニーの布陣であり、原作ものについては安定感の高い布陣。木曜TBSらしい作品になりそう。

 

食戟のソーマ 弐ノ皿

shokugekinosoma.com

 MX堕ちと言われているが放送時間は22時に格上げになったソーマの2期。スタッフにも変わりはなく、原作でも一番に好評な選抜戦決勝トーナメントの話なので、期待値が高い。JCはこれにあまんちゅ!を含めた3作品同時進行なのが怖いが、一つは共同制作なので問題はないと思われる。

 

魔装学園H×H

www.masou-hh.com

 スニーカー文庫ラノベ原作アニメ。女性向け企画や一般文芸もの、渋めのオリジナルなどで男キャラの比率が高い作品が多い中、安心感を覚えるくらいの女の子率の高さを誇る作品になっている。制作も俺たちのプロダクションアイムズ、OPEDが野水いおりということで、スタッフとか関係なくもうこれだけで満足になってしまう。作品内容も「性的接触で快感を共有する必要がある戦闘ユニット」という文言だけで文句なしに満点。今期の裏覇権枠であり、男だらけの中では一服の清涼剤となること間違いなしの枠。

 

NEW GAME!

newgame-anime.com

 今期のきらら枠。きららだけど学園じゃなくてゲーム製作会社が舞台のお仕事もの。「ぞい」で有名なあの漫画が原作。

 監督藤原佳彦、構成脚本志茂文彦という動画工房の常連スタッフで、キャラデザまで含めて「未確認で進行形」の布陣。手堅い人材揃いだがそこまでストックのない原作をどう料理して最終回まで持っていくのかは気になるところ。「ぞい」画像のせいで無駄に知名度が上がってるため期待値が高くなっている感は否めないが、このハードルを上手く超えてくるか見たいところ。今期は萌えアニメも少なく、うまくはまれば覇権は確実な枠。

 

タブー・タトゥー

tabootattoo-anime.com

 Fate/Zeroの漫画版の作者、真じろう氏がコミックアライブで連載してるバトル漫画が原作。2015年の1月にアニメ化が発表されてから1年半かけての放送である。「無」を作り出せる能力を持った高校生が主人公の物語。

 制作がJCで監督が渡部というのは最近だとダイショーグンを作ってた布陣であり、A.C.G.Tが製作協力で入る可能性は高い。春はふらいんぐうぃっちの丁寧な芝居作画で実力を知らしめたJ.Cだが、夏はあまんちゅ!ソーマと事前期待値も高いタイトルを背負っている。ダイ☆ショーグン再来の可能性もそれはそれで楽しいのだが、原作ありでそれをやるのは色々と問題が起きそう。PVの時点では他作品と同じかそれ以上に気合の入った作画となっており、うまくすると下馬評を覆すことになる。今期の台風の目になりそうな作品。

 

ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン

TVアニメ『ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン』公式サイト

 電撃文庫原作、マッドハウス制作のアニメタイトル通りの戦記ものであり、女好きで怠け癖がひどいが頭がキレ知略に富むいう最近あまりみないタイプの主人公が特徴的。ヒロインも王女や騎士などあまりいつもの学園ものっぽい感じは薄い。

 知恵者が主人公という事で、内容も権謀術数・策略が飛び交うものになると思われる。この手の頭を使う話は本で読むには楽しいし適してるが反面アニメなど映像で魅せるには不向きという難点があるが、そのあたりの処理に期待。最近のアニメで「軍記物」というとアルスラーンは別にして魔弾の王と戦姫を思い出すが、あれと比べると主要キャラ内での男性キャラの割合が高く、二つの中間くらいの印象がある。マッドハウス制作なので絵的には気合が入っており、原作ありではかなり気合が入って見える部類の作品。

 

初恋モンスター

初恋モンスター

 規格外のイケメン小学5年生男子と女子高生のラブコメ漫画が原作。タイトルの「モンスター」は主人公の初恋の相手で小学5年生に見えないイケメン高身長男子のことを指している。

 監督に俺たちの稲垣隆行、アニメ制作が「坂本ですが」でスタイリッシュな絵を作り続けてるスタジオディーン。コメディー要素強めな原作に対してほぼ完ぺきな布陣が敷かれている。公式に監督過去代表作として空戦・脳コメが上がってることからも、すべてが理解されて稲垣監督に「託された」ことがうかがえる。クソアニメ勢の観点からも普通のアニメ好きの観点からも非常に気になる作品。 

 

Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ドライ!!

anime.prisma-illya.jp

 すっかり夏の風物詩となったイリヤのアニメ。名前はドライ(ドイツ語で3の意味)だが、実質的には4期である。以前までは全10枠だったが、今回は13話分時間を取ってるらしい。制作SilverLink、監督大沼心と布陣も安定のメンツであり、かなり期待できる。原作勢によるとより戦闘が激化するらしいが、萌えの少ない今期では貴重な枠であることは間違いない。

 

テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス

toz-thex-anime.tales-ch.jp

 ufotableの新アニメゴッドイーターに続くゲーム原作。ゴッドイーターという前例があるのでまず「ちゃんと放送されるのか」が心配な作品。原作は有名RPGということで内容的には冒険譚が期待される。スタッフにはかつてテイルズのアニメに関わった人たちも入ってるがやはり不安はぬぐえない。実力未知数の作品。

 

D.Gray-man HALLOW

dgrayman-anime.com

 実はまだ連載してたDグレの新作アニメ。52話分の前作の続きなのか完全な新規なのかは分からないが、キャストの総変更などもありアニメとしては心機一転と言った雰囲気。監督は魔法少女隊アルスクロスアンジュ芦野芳晴であるが、前のアニメとどう関連させるかは不明。前作の踏襲となると見づらい人も多そうであり、原作勢のみに向けたアニメになるか、新規も入りやすいか、注目したい作品。

 

スカーレッドライダーゼクス

anime.scared-rider-xechs.jp

 2010年発売のゲームが原作のアニメ。制作SATELIGHTであり、設定的にも異世界から攻めてくる敵と戦うロボットもののような雰囲気。しかし、原作のゲームは女性が主人公で他のキャラが男の「恋愛ゲーム」つまり乙女ゲーである。一昔前なら男女比率が全く逆になるような世界観をあえてこうして乙女ゲーの形で再構成している点に女性向けコンテンツの多様さを感じる作品。

 

SERVAMP-サーヴァンプ-

www.servamp.jp

 コミックジーンのバトル漫画が原作。猫を助けたところから吸血鬼同士のバトルに巻き込まれてくという、王道なバトルもののあらすじ。監督中野英明・シリーズ構成古怒田健志・制作ブレインズベースという青春×機関銃の布陣。放送時間も早めで気合の入り方が見えるが、原作の人気度がいまいちわからないのであまり動向が読めない。

 

はんだくん

www.tbs.co.jp

 ばらかもんの主人公の高校時代を描いたスピンオフ漫画が原作ばらかもんは日テレだったが、今回はTBS放送。というかスタッフも総入れ換えであり、キャストも変更されて一悶着あったことはニュースにもなった。

 騒動でケチがついた感じはするが、監督は湖山禎崇、構成・脚本に横手美智子、政策ディオメディアと新しいスタッフも実力は。キャストも達者な人たちなので、作品としての問題はないと思われる。

 

不機嫌なモノノケ庵

mononokean.tv

 ガンガンONline原作の漫画。妖怪祓いのプロのもとで働く高校生の物語。ガンガン系列らしくバトルがメインにない、妖怪の出てくるファンタジー日常譚ものと言った感じ。監督がテガミバチISUCAの岩崎彰、構成が吉岡たかをということで、安定したものが期待できそう。

 

ベルセルク

berserk-anime.com

 19年前にテレビアニメ化もされた人気漫画の新規アニメ化。原作は25年以上続いてるダークファンタジー漫画だが、今回のアニメはおそらくフルCGの模様。アニメイズムの枠ではシドニア亜人に続く漫画原作のフルCGアニメとなるが、制作はGEMBAなのでこの二つとは別会社となっている。

 PVを見ると戦闘シーンで特に動きが激しくかっこよいのだが、思った以上にキャラのモデリングの癖が強い。個人的には悪くないが、受け入れられない人にはダメといった印象。監督はベン・トーの板垣であり、戦闘シーンの迫力やスピード感は期待できる。制作にはてーきゅうミルパンセも入っており、普通に手書きなシーンも入る可能性はある。

 

DAYS

days-project.jp

 少年マガジンのサッカー漫画が原作のアニメ。連載開始当時は個人的に「打ち切られそうだなー」と思っていたのが、気づいたら深夜アニメにまでなっていた出世作。体はひょろひょろだが熱い心を持った主人公と癖のあるサッカー部員たちの友情の物語という、最近みないくらい古くて逆に新しい王道な紹介をされてるスポーツものになってる。

 制作MAPPAであり、監督は過去にサッカーモノの経験もある宇田鋼之介ということで、PVだけでも力の入りようが伝わってくる。

 

モブサイコ100

mobpsycho100.com

 ワンパンマンのONEが原作を務める漫画のアニメ。モブのように地味だが超能力を持つ少年が主人公の物語。監督がデスパレードの立川譲・制作ボンズということで、原作の人気から考えても覇権枠といえる。

 

ももくり

http://momokuri-anime.jp

 可愛い男の子とちょっと変態っぽいが可愛い年上の女の子のラブラブ漫画が原作。漫画では最初から二人が付き合い始めひたすらいちゃいちゃを見せており、甘ったるさ全開である。

 元々アプリ内のみで見られる一部有料コンテンツとして春前には公開されていたものだが、今回遂にテレビ放映される運びになった。既に全話配信されてるので、作画が大変になることなどはなさそう。金曜の夜にあった頭がとろけるものが見られると期待できる。監督はカレイドスターこっくりさんの平池氏で制作はサテライトなのもあって安心してみられる作品。

 

ReLIFE

relife-anime.com

 ももくりと同じく、漫画無料購読アプリcomicoの作品が原作。ちなみにアプリはcomicoでで出てるが、単行本はアーススターから出てるアーススター系列作品でもある。冴えない崖っぷち社会人の主人公が高校生に若返って1年人生をやり直すというコメディー。講談社漫画賞候補にもなってたりと高いポテンシャルがある原作であり、構成に横手美智子、制作トムスと手堅い布陣。監督の小坂知は初監督だが、劇中の小物のデザインをする「プロップデザイン」からの出身という事で、作画系の人であり、そっちの面でも心配は薄そう。

 ももくりと同様に、すでに全13話のアニメが「完成」しており、公式にお金を払えばすぐにでも見られる配信体制がとられている。放映間際納品の自転車操業な話も多く聞く深夜アニメ界隈ではこの安定な体制は異例といってもいい。

 

一人之下 the outcast 

hitorinoshita.com

 中国で人気のWEB漫画が原作のアニメ。その出自的に霊剣山と同じだが、あちらとは違って現代が舞台のサイキックアクションものの様。

 監督が中国人で副監督に日本人と日中双方からスタッフが出てるのも霊剣山と違う特徴。ほとんど情報が出てないが、土曜の夜9時からと放送時間は非常に挑戦的。霊剣山は強烈なインパクトを与え2期も決定しているが、こちらはどのくらいの爪痕が残せるか、期待。

 

5分アニメ等 

 

SHOW BY ROCK!! しょ~と!!

showbyrock-anime.com

 サンリオのリズムゲームアプリ原作のアニメ2期。ショートというだけあって、今回は5分の枠になっている。前期のラストでシアンは元の世界に戻ってしまったが、今回の話はそれより前、プラズマジカが活動してた時期の日常を描く内容になっている模様。スタッフも変わってないので安心して楽しめそう。

 

OZMAFIA!

アニメ「OZMAFIA!!」公式サイト

 乙女ゲーム原作の5分アニメ。原作は記憶のない少女がちいさなマフィアのファミリーにかくまわれるという内容だが、尺が足りない(公式談)ので学園ものになっている。巨人中学に近い、原作好きのためのスピンオフもののようであり、知らない人が見て楽しいかは未知数になっている。

 

 

 

番外編

 

魔法少女?なりあ☆がーるず

nariagirls.com

 ダテコー監督の新プロジェクト。「視聴者参加型の新感覚生アニメ」を名乗っており、実際かなり特異な放送形態となる。まず、ニコニコ生放送でアニメを作る過程を生で配信。その後テレビで完成したアニメを放送する。ちなみに放送時間は10分。「視聴者参加型」の意味するところはニコニコ生放送での配信の部分を指し、これを見てからテレビ放送を見るのが形態として推奨されている。公式に「生放送から2日で編集して納品する」と明言しており、自ら地獄に突き進む覚悟が垣間見える。

 生アニメと言えばNOTTVで放送されていたみならいディーバが有名であり、今回の放送でも同様のシステムが使用される。ディーバでは「曲を作る」というメインコンセプトがあったが、こちらはおそらくダテコー監督特有の大喜利スタイル。台本はあっても形式はなく、何が起こるかは全く予想できない。声優陣も深川芹亜、古賀葵桑原由気と強烈なキャラの人から未知の人まで揃っており、予測不可能さに拍車をかけている。

 非常に挑戦的かつモデル化するには特殊すぎる企画であり、これが成功したとしても後に続けるようなものは出そうにない。ダテコー監督らしいアニメの可能性を広げるような企画であり、ついていくのは大変だが期待したい。

 

Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀

www.thunderboltfantasy.com

 アニメではないが、虚淵さん関係ということでヲタク注目度が高い作品。中国・台湾の民間芸能である人形劇、布袋劇を利用した武侠ファンタジー作品。詳しいことはWiki参照(布袋劇 - Wikipedia)だが、とにかく台湾では人形を使った劇というのが人気コンテンツとして根付いているらしい。日本でもかつてNHK三国志や三銃士の人形劇が放送されていたりしたが、専門チャンネルがあるほどの人気はもちろんない。所変われば品変わるというが、台湾ではこれが日本におけるアニメに近いくらいの立ち位置を持っているらしい。

 公式サイトを見れば分かる通り、使われる人形は二次元キャラとリアルな人間の中間でうまくバランスを取ったような造形をしている。NHK人形劇のようなぬいぐるみ型やフィギュアとはまた違う、ドールなどに近い見た目である。こうしたアニメとはまた違った独特の理想化が施されたキャラ造形に日本では馴染みのない演出技法と、視覚的に目新しい要素がたくさん。更にここに虚淵さんの脚本が加わるという事で、どのようなものができるのかは全く予想不可能になっている。日台友好などという固いことは言わないが、大げさな話、もしこの企画が成功したならば、アニメや漫画の「実写化」の全く新しい可能性として「人形劇」が追加される可能性もある。他の文化圏の人気コンテンツに触れることの純粋な楽しさも含め、様々な面で目を離せない作品。