今週のアニメガタリ Vo.1(10/1~10/7分)

序文

 毎クール感想を書きたい書きたいと思っているのですが、ラストの方だと忘れてることも多い。そこで今週見たアニメについて週単位でまとめていくことにしました。

 タイトルは秋アニメ「アニメガタリズ」のリスペクトです。

 適当にテーマで区切って雑記していくスタイルをとります。

秋アニメについて

 今週は秋クールの始まり。

   気合の入った1話が多かった印象です。まだ日曜アニメや水曜深夜・ノイタミナが始まってないのに既に「今期優勝」の報が多くみられるのでいい傾向です。2016年の秋が豊作だったので、同じく実りのある秋になるか。

 ちなみに1話見た段階での評価は

 1位:Just Because!

 2位以下:UQ、ラッシャイ、このはな、ブレンドS、ゆゆゆ、宝石の国

 という感じです。Just Because!が一強。そのくらい刺さった一話です。

 以下、語りたいことのある作品ごとに細かく書いていきます。

UQ HOLDER

 冒頭でネギ君と3-Aの生徒たちが出てきただけでもちょっと涙ぐむ懐かしさが。そこから更にくしゃみによる武装解除、もとい脱衣とカモ君による規制によって気持ちが07年にトリップした。

 しかしそこからのエヴァンジェリンの回想で「時の流れ」を思いっきり語られたため、懐かしさに浸った分10年という月日がたった事実に打ちのめされる。アニメとはまったく関係ないところでダメージを受けてしまった。

 本編の方は思った以上にバトルが多くシリアスな印象。血の量がすごい。あんだけ画面を赤く染めておいて「ラブコメの金字塔ネギま、の続編」って顔で宣伝してるのは詐欺だと思う。

    松岡さんの高飛車ボイスは何年たっても健在なようで、うれしい限り。

このはな綺譚

 TLでも結構話題になってたが、改めて。 eufoniusは最高。サビが終わった後のよくわからない言語での高音のコーラスを聞いた瞬間に「あー、帰ってきたな」という感じがひしひしとした。不毛な炎上でなかなかお目にかかれなかったけど、これからはまたどんどんタイアップしていってほしい。

 内容の方は百合姫S出身らしい濃厚な百合。1話からお風呂シーンを出してくる気前の良さもある。

   今期はきらら枠が男性キャラも出てくるイレギュラースタイルなので難民キャンプはこちらになる可能性が高い。

Just Because!

 今期の1話ではトップクラスの導入。
 日常の一幕を切り取りながらキャラ紹介というベタな流れ。しかし、キャラのやり取りの自然さが素晴らしい。そこにキャラが実在する、しゃべっている感じが非常にうまい。
 そしてラスト5分のシーンが本当に最高。

  「言葉が現実の地面から浮き立つ瞬間をとらえるのが詩である」と読んだことがあるが、このシーンはまさに映像による詩と言って過言ではない。

    二人のやり取りによって生まれた夏のにおいが吹奏楽部の戯れで流された曲によってにわかに濃くなり、画面全体を支配する。この瞬間は生で見ていて衝撃的であり、監督・小林敦への期待値も急上昇する1話となった

 この劇的なホームランがしかし物語としては動き出しの最初のトリガーになるということで、こっから鴨志田脚本がどう転がっていくのか。PINE JAMの背景や表情芝居に脚本への期待、そこに見せつけられた演出の手腕が重なり、次への期待がかかる最高の1話となっていた。

ブレンドS

 元からWorking!っぽいといわれてたが、本当にきらら版Working!という感じ。別に共通項が制作会社のA1くらいしかないのにOPがまさにWorking!でTwitterのトレンドにまで「Working」を入れてしまっていたのは笑うしかない。

 和氣さんのドS演技は普段のゆるふわな彼女からは想像できない尖りっぷりで良さ。はまり役である。店長のエセ外人っぽい謎のイントネーションも割と癖になる。

ダイナミックコード

    玉石混淆とはよく言うが、石のなかでも特に頭がおかしいアニメ。

    このアニメの衝撃は三つの要素に分解できる。

    第一にストーリーの衝撃。

    このアニメ、1話の内容は「バンドのボーカルが脱退するかもしれない」ということしかない。本当にない。

    それ自体はまだ「1話はキャラ紹介に徹してる」といえるかもしれないが、このアニメのヤバいところはそのキャラ紹介部分にある。

    バンドの出てくるアニメだからバンドシーンで説明するのは理に叶っているが、あまりにも挿入歌が多すぎる。そしてそれらの歌がまったく紹介になっていない。かろうじて担当楽器がわかる程度。セリフより歌の方が多いという配分は常軌を逸してるというしかない。

   さらにこのバンドシーンには第二の衝撃、映像の衝撃が含まれている。

   決して顔の作画が乱れてるとか止め絵だけとか、そういう「普通な」ダメなものではない。むしろきれいな絵を保ったままよく動いている。動いているのだが、その動き方がおかしいのである。

    この衝撃は見たものにしか通じないと思うが、あえて表現するならばスマホアプリで二次元キャラを動かす「Live2D」と言われる技術。まさにそのものである。見たことない人はとりあえず目覚ましアプリLicoをダウンロードしてほしい。見比べるとわかるが謎のヌルヌル感などはかなり近いものがある。

    まさかテレビアニメで無料アプリと同じような映像を見せられることがあるのか、という衝撃であるが、この衝撃自体には実は前例がある。それはかつて実況民に衝撃を与えたアニメ、風雲維新ダイショーグンである。知らない人は見なくてもいいし見ない方がいいが、見たことある人なら思い出すであろう、あの一目で分かる手書きではないヌルヌルした動き。ダイナミックコードで見られるのはまさにそれである。

    これら二つの衝撃だけでも伝説になるのだが、ダメ押しの三つ目にくるのが「音の衝撃」である。

    音楽の使い方が過剰、というのは上に書いた通りだが、それに加えて効果音がおかしい。ピアノの不協和音を戦慄の表現として使うこと自体はチープでも理解できるが、それを9回もためにためて押し出してくるのはもはや新手のギャグである。

    言葉では語り尽くせないダイナミックコードの衝撃。是非とも命知らずのアニメイーターには見てもらいたいところ。

 その他、見た1話

ラブライブサンシャイン

 相変わらずストーリーよりもシーンごとのセリフの強さで押してくる感じ。

宝石の国

 フォスのしゃべり方、独特のテンポと能天気でKYな感じが頭に強く残る。黒沢ともよの怪演といったところか。

魔法使いの嫁   

 WIT STUDIOの本気。種崎さんのちせは本当にはまり役だと思う。

おそ松さん鬼灯の冷徹

 相変わらず。女性もののギャグはいまいちつかみきれない。おそ松さんはもう一回円盤にもならないような1話を作ってほしかったとも思う。

十二大戦

 日笠が散々しゃべって死んだの草はえ

キノの旅

 悠木碧の演技幅ほんと広い。エルメスは少しまだ違和感が。話についてはオチは見えてたけどギミックが良いって感じ。
Dies Irae

 ダイナミックコードのせいで霞んでいるけど分かりにくさはこっちもかなりヤバい1話。まあ0話という形なので一回全部ファンサービスと思えばいける、、はず
王様ゲーム

 前番組がDiesなので相対的に分かりやすさが増していた。でもやっぱこの手のデスゲームものとしては登場人物のIQが低すぎてちょっと。。

ゆゆゆ2期

 相変わらずの2期。この先を知ってる分日常シーンの尊さが増すのは過去編の強みだと思う。花守ゆみりの銀ちゃんはとても心のまんこに響く