今週のアニメガタリ Vo.4(10/22~10/28分)

序文

 今週見たアニメについて、週単位でまとめています。

 タイトルは秋アニメ「アニメガタリズ」のリスペクトです。

 適当にテーマで区切って雑記していくスタイルをとります。

 ガチで語りたいものは別記事にしようとか考えているので、結果的に一言感想集です。

つうかあ3話

 アンジュ・ヴィエルジュのスタッフ陣、やっと本気のアクセルが入ってきた感じの3話。すれ違っていた二人がお互いの気持ちをぶつけあうことで進展するというシンプルな話の流れだが、キャラ造詣と演出がばっちり決まっていて気持ちよい。

 お嬢様のちゆきが嫌味な感じになってないのが上手い。自己肯定感の強い言動をしつつもちゃんと根がいい子だとわかる。みさきのつっけんどんな言動に狼狽する姿から見えていた内面の弱さが花火のシーンで思いっきり露見する流れが特に最高。外側に出ている強気さの皮がはがれて見えた泣き顔。これひとつで名作になってしまった。

 

WUG3話

 相変わらずバラエティ描写がひどい。「いわしさん」なるサンマさんらしきキャラの言動がつまらなすぎる。リスペクトが足りないを通り越して軽い風評被害に近いdisとなっている。

 そして全体的に「壁を超える」演出が雑。自分らしさを求めた結果という話は分かるけど、もうちょっと一人一人のフォーカスして「ヒントを得て見出す」みたいな話の流れをしてほしい。シャーク林田は下手に語るより勢いでした感じが出ていいのだが、みにゃみの民謡Verうんめ~にゃなんかはまず答えとしても間違ってる気が。「芸」として磨かれてないし。

 そもそも「アイドルらしさを求められる」という話はもう劇場版でやっている。というか無理に求めて迷走した末にWUGらしさ・自分らしさという原点に立ち返るというところまで話を進めていた。この過去が「なかったこと」にされてる世界線ならまだしも、それを踏まえて優勝した2年後の話なのに同じようなことを繰り返してるのはいかがなのか。切り捨てたはずの山本監督の亡霊にいつまでもとらわれ続けているのではないか。

 

このはな綺譚4話

 EDやタイトルバック含め、細かいところが変わっていた。どうやら12話を3話×4に分割し、各3話を春夏秋冬の季節に当てはめるという構成らしい。奇しくもこのスタイルがダイナミックコードと丸被りなのは運命のいたずらというか、奇跡に近いものがある。

 Bパートは死んだ娘の晴れ姿と共に天に召される老婆という、短めであるが切なくも美しい話。なのだが、アニメだけ見るとこの話がいまいち分かりにくいという問題が惜しい。

 原因は簡単で、この旅館が人間の生きている世界と死後の世界の中間に位置する神や妖怪の世界にある、という設定がほとんど言及されていないため。うらら迷路帖のような和風異世界ものではなく、現実と地続きな部分がある。この前提がないと「人の死生観」を語る今回の話はいまいち唐突に感じてしまう。

 全般的に設定を言葉にしないアニメであり、そこがよさでもあるのだが、重い話には向かない感じがする。