序文
年末ですね。日々一段と寒さが増してきています。2017年秋クールもほとんどが終わりました。涙なしでは見られない感動的な最終回もあれば想像を絶する衝撃的なラストもありと今期も面白かったですね。一部の作品は来年明けまで持越しとなったりもしてしまいました。しかし、もういくつ寝ると2018年。去年のけもフレを筆頭に過去にはラブライブ、キルミーベイベー、まどかなど、歴史に残るダークホースが生まれてきたのが冬クール、今年は果たしてそれらに並ぶような作品が現れるか。楽しみなところです。
以下は冬アニメについての、各作品の軽い紹介、勝手な予想となっています。深夜アニメ・30分アニメを基本にして紹介してるので、朝帯や夕方アニメ、5分アニメには抜けがいくつかあります。公式等ソースの確かなものから得た情報を使うよう心がけていますが、基本は個人的なメモの延長です。なので主観と適当な予想が交じった雑多なものになってますが、今期アニメ視聴の参考になれば幸いです。前半がオリジナルアニメ、後半が原作モノになります。
原作ものとオリジナルは個人的に次のように分けています。
原作もの:別媒体で発表済みのストーリーをアニメでなぞる形式のもの
オリジナル:上記の原作もの以外。なぞれる原作がないもの。
ラ!みたいなキャラだけ固まってるメディアミックスやソシャゲのアニメ化もオリジナル扱いです。アニメ見てストーリーの展開が気になったときに先取りできるのが原作もの、できないのがオリジナルだと思って貰えればいいです。感覚で分けてるのであてはまらないものも何個かありそうですが。
僕のこれは私見バリバリですが、情報だけ欲しい、5分アニメ、朝帯のアニメもカバーしたいという方は「つづきみ」のサイトをどうぞ。
こちらのニコニコ生放送TSを使うと今期作品のPVをほぼ全部見ることも可能だったりします。合法的に。吉田アナの喋りは若干邪魔かもしれないけど
オリジナル
宇宙よりも遠い場所
監督 いしづかあつこ
シリーズ構成・脚本 花田十輝
ノーゲーム・ノーライフの監督・構成・制作で送るオリジナルアニメ。
タイトルの「宇宙よりも遠い場所」は南極のことを指しており、南極を目指す少女たちの青春物語となっている。
ノーゲーム・ノーライフゼロは2017年のアニメ映画でも白眉の出来。さらに花田さんにはラブライブ!サンシャインでかなり感動させてもらっており、今回はどんな話で来るか楽しみである。オリジナルでは一番推している作品。
気がかりな点としてはMAD HOUSEが今期オーバーロードⅡやさくらクリアカード編と原作ものビッグタイトル二つ抱えている点だが、実績から考えて破綻するようなことはないであろう。
刀使ノ巫女
監督 柿本広大
シリーズ構成 髙橋龍也
CG グラフィニカ
アニメ studio五組
女の子×刀なオリジナルアニメ。刀の力で異形と戦う少女「刀使」たちが主役の物語。
世間的には刀剣の女子版と言われているが、擬人化ではない。
スクエニでゲーム化も決定している生き急いだ気合を感じる企画。女の子の可愛さには定評のある五組に加えCGでグラフィニカが入っておりバトルもかわいさも期待できそう。こういうオリジナルアニメもっと欲しいのでぜひ頑張ってもらいたい。
メルヘン・メドヘン
原案&シリーズ構成 松智洋
原案協力 StoryWorks
総監督 斎藤 久
監督 上田 繁
制作 フッズエンタテインメント
迷い猫オーバーランの作者が建てたメディアミックス企画のアニメ版。故人が原案というのは珍しいパターンか。2014年から指導していた企画なのだが、松氏の急逝にともないばたついた結果、今回やっと漕ぎつけたという感じらしい。
メドヘンという能力を持った少女たちの物語らしいが、公式によるお風呂シーン推しなど非常に「こっち側」のにおいがする。
毎クールひとつはほしい枠となるか。期待。
ダーリン・イン・ザ・フランキス
監督 錦織敦史
副監督 赤井俊文
制作 TRIGGER/A-1
TRIGGERとA-1の共同制作で贈るオリジナルロボットアニメ。アニプレックスから激推しされている。どのくらい推されているかというとこれの宣伝も兼ねてグレンラガンの再放送をし、そのCM内で毎週新情報を開示するという手法をとっていたほど。
再放送でも取り上げる通り「あのグレンラガンのスタッフによるオリジナルアニメ」といううたい文句だが、これは少々誇大広告に近い。基本的にグレンラガンと共通しているスタッフは“アニメーション”にかかわる部分であり、ストーリーは「プラスティック・メモリーズ」の林直孝氏と錦織氏によるダブル構成。設定やPVの雰囲気から見てもかなり内省的な少年少女の群像劇という雰囲気が出ており、グレンラガンとは向いている方向がかなり違う。あの感じを期待してみるのはお勧めできないと思う。ていうか監督と副監督からしたらアイマスの方が近い気もする。同じロボットアニメだったこともあるしさ
グレンラガンという看板が邪魔な部分を除けば非常に面白そうなメンツとストーリーの設定。プラスティック・メモリーズでガチ泣きしていた人間としては林直孝のお話づくりも楽しみな一作となっている。
アイドリッシュセブン
監督 別所誠人
スーパーバイザー あおきえい
シリーズ構成 関根アユミ
アニメーション制作 TROYCA(トロイカ)
女性向けアイドルゲームのアニメ化。2018年はこの手の企画が多く、どれも気合いの入っている感じがつよいのだが、これはその中でもかなりおおがかり。なにしろ元旦から二話まで放送してしまうのだから、相当である。
制作はアルドノアやレクリのTROYCAの制作だが、いつも監督を勤めてきたあおきえいはスーパーバイザーという立場に退いており、監督は別所誠人氏。シャングリ・ラ以来の監督作品ということになっているが、その実力は果たして。構成の関根アユミも構成は初めてなので全体的にフレッシュなメンツとなっている。関根氏は綾奈ゆにこ氏と関係が深いため各話脚本にゆにこ嬢が入ってくる可能性は高い。作画についてはきれいだがUFOほど絶賛されるところまではいかず評価の定まらないトロイカだが、今回で地位を固めてくれることを期待したい。
サンリオ男子
監督 工藤昌史
シリーズ構成 あおしまたかし
アニメーション制作 studio ぴえろ
サンリオによるメディアミックスプロジェクトのアニメ版。サンリオキャラクターが好きな男子高校生たちを描いた日常ものになっている。SHOW BY ROCK好きは対象外なので悪しからず。平凡な主人公がサンリオ好きの男子たちに出会うことでキラキラな青春が始まる、という性別を入れ替えたら完全にきらら漫画のあらすじになりそうなイントロダクション。ここから察するに完全に日常系の文脈で描かれるアニメらしい。
監督はレーカン!の工藤昌史。構成には大島トリオで多くの日常ものを担当してきたあおしまたかし。日常ものの制作としてはまずまずなメンツがそろっている。女性向けオリジナルは今期も激戦枠だが他とは違う路線を模索することで埋もれずいけるか。コンセプト的に被りが激しい花丸2期の存在がネックか
ダメプリ ANIME CARAVAN
シナリオ監修 StoryWorks
監督 星野 真
シリーズ構成 小林成朗
アニメーション制作 スタジオ フラッド
一時期CMをやっていたスマホゲームが原作のアニメ。監督がうた☆プリの人なのはプリンセスつながりということなのだろうか。
「ダメなイケメン」というのはむかつくことに女性から一定の支持がある男性のタイプらしく、その点をおおいにフィーチャーしている。同じクールにダメ人間アニメの極北であるおそ松さんがあるが、あっちがほとんど不条理ギャグに振っている分こっちにはオーソドックスな乙女ゲーアニメの道が残っている。もっとも、公式は「ギャグが面白い」と言ってるようだが。主人公の女子がかわいいが鋭いツッコミをするらしいのでそこも期待したい。子安声の変なキャラに女の子が鋭いツッコミを入れるってそれボボボーボ・ボーボボじゃん。
続『刀剣乱舞-花丸-』
監督 越田知明
シリーズ構成 ライトワークス
脚本 ライトワークス
制作 動画工房
相変わらず女性からの支持が熱い、刀剣乱舞のアニメ。続とついている通り二期なのだが、2017夏に作られた活撃ともまた違う世界線の物語となっている。花丸放送当時は構成のピエール杉浦氏がくまみこで炎上かました直後だったため一話毎に反応がセンシティブ(特に最終話のあたり)だったが、二期であることも踏まえると荒れは少ないか。そもそも構成変わっているし。ついでに監督まで変わっている。
女性向けコンテンツだが、制作が動画工房というだけあって日常系としてよくできており、一期は男性が見てもわりと楽しめた。メインスタッフは変わったが制作は変わらないため、今回も何気ない日常シーンの描写こそしっかりと魅せてくれると思われる。いい日常アニメになってくれると思われる。でも早く動画工房をこっちに返してほしい。
Fate/Extra Last Encore
総監督 新房昭之
シリーズディレクター 宮本幸裕
構成 奈須きのこ
アニメーション制作 シャフト
FGOで取り込んだ金をアニメに錬成する、アニプレのFate関連シリーズ。ゲームが原作となっているが、奈須きのこ本人が構成をしており実質オリジナルアニメ。
金はあるのだろうけどシャフトだし新房総監督だしちゃんと放送できるのか。
PVがないのは演出じゃなくて本当に本編がないからとかじゃないよね
原作もの
カードキャプターさくら クリアカード編
監督 浅香守生
シリーズ構成 大川七瀬
音楽 根岸貴幸
アニメーション制作 マッドハウス
萌えアニメの代名詞。人類総萌え豚化計画の最終兵器。世紀末に叩き込まれたテポドンが再びヲタクを量産するため時を超えて帰ってきた。再放送なども加えて20年間ほぼすべてのオタクに影響を与えてきた作品であり、筆者もおかしなテンションになるほど影響を受けている。
監督・構成・音楽・制作、キャラデザ以外の主要スタッフ・メインキャストまったく変わらないという懐古を超えたなにかという感じの気合で作られている。日曜朝のNHKということでみんな早起きして見よう!受信料も払おうな!
伊藤潤二「コレクション」
監督・キャラクターデザイン 田頭しのぶ
脚本 澤田薫 (ヨーロッパ企画)
アニメーション制作 スタジオディーン
カルト的ホラー漫画家、伊藤潤二の作品群を原作としたアニメ。富江シリーズなど映画の原作としてはお馴染みの作家だが、テレビアニメ化は今回が初。
監督は今回が2作目の田頭しのぶ。普段はキャラデザを担当することの多い作画方面のベテランである。今回もキャラデザを兼任しており、熱烈な原作ファンというだけあり緻密で独特な美しさを持った絵柄を上手くアニメに落とし込んでいる。
シリーズを特定してアニメにするわけでなく、数種類のシリーズや短編集などからも抜粋していくとのこと。どのエピソードが選ばれているのかは放送当日まで明かさないというかなり秘密主義な態度をとっている。形式としては一話完結が基本となるようだが、そうなると気になるポイントは脚本陣の手腕。澤田薫氏はヨーロッパ企画に所属する脚本家であり、アニメに関わったことはほとんどない様子。実力はあるのだろうが計り知れないところがある。原作がビッグネームなだけに期待の重い立ち位置だが頑張ってほしい。
ヴァイオレット・エヴァーガーデン
監督 石立太一
シリーズ構成 吉田玲子
制作 京都アニメーション
京都アニメーション、久し振りのテレビアニメ。かなり前から小説の宣伝がされていたやつ。KAエスマ文庫の作品が原作ということで、京アニ的には久し振りの自前原作案件。感情のない少女が主人公ということになっているが、自動手記人形という表現もされており人間なのか機械なのかはよくわからない。CMを見ているとバトルありつつ手紙という要素から感動もの、人と機械の隔絶等、いい話になりそうな演出ポイントが多く見られる。映画二本と並行しての制作ということで普通ならかなり心配なのだが、京都のスケジュール管理力なら安心であろう。既に5話まで完成しているらしく、感嘆するばかりである。
学園ベビーシッターズ
監督 森下柊聖
シリーズ構成・脚本 柿原優子
アニメ制作 ブレインズベース
月刊LaLa連載の漫画が原作。学費免除の代わりにベビーシッターとして働くことになったイケメン兄弟が主人公。なんで姉妹じゃないんだ。イクメン需要というやつか。
監督は正体不明だか、脚本は「月がきれい」の柿原さん。2017年にはナナマルサンバツでも手腕を光らせていた女史の脚本にきたいがかかる。ブレインズベースの安定した作画にも定評があり、布陣としてはてがたい、
キリングバイツ
監督 西片康人
シリーズ構成 朱白あおい
アニメーション制作 ライデンフィルム
月刊ヒーローズ連載作品。アニメイズム後半
獣能力を持った人間、獣人たちが地下闘技場で戦うというバトル漫画。
制作はライデンフィルム。恋と噓など最近原作ものをよく作っているところだが、がっつりとしたバトルものはテラフォーマーズ以来か。ロクアカはバトルものではない。激しめの肉弾戦が予測されるため作画がもつか不安ではある。しかし、監督の西片はBLEACHなどバトルものを多く手掛けてきた演出・コンテ家なのでそこまで問題はないか。構成に最近調子のよい朱白あおいが入っているのでストーリー面では期待値が高い。
Citrus
監督 高橋丈夫
シリーズ構成 ハヤシナオキ
音楽 高橋諒
アニメーション制作 パッショーネ
一迅社の百合漫画が原作。コミック百合姫原作では久しぶりの30分アニメ。
内容としては生徒会長とギャルの純愛ものという王道なカップリングの話なのだが、注目すべきはスタッフ陣。監督と制作はひなこのーとや六花の勇者の高橋丈夫×パッショーネの組み合わせであり、サスペンスな演出・エロスな作画と非常に質の高いアニメづくりが期待される。さらにシリーズ構成にはフリップフラッパーズ後半を担当したハヤシナオキ。未確認だが「久弥直樹」の別名義といわれており、非常に期待がかかる。さらにダメ押しに音楽で最近注目されている高橋諒が入っており、全体として注目度の高いスタッフ編成となっている。
ゆるっとした百合アニメはきらら系など多くあったが、30分アニメでがっつり純愛系は久しぶり。もう一度百合アニメブームが盛り上がってほしいという思いもあるため楽しみな1作。
たくのみ。
監督 小林智樹
シリーズ構成・脚本 高山カツヒコ
制作 プロダクション・アイムズ
だがしかしとセットで贈るTBSモクヨル後半枠。女子だけのシェアハウスで繰り広げられる宅飲みライフを描いた漫画が原作。裏サンデーの連載作品であり、小学館による抱き合わせということか。
監督にセイレンの小林智樹、制作に城下町のダンデライオンのプロダクション・アイムズとモクヨル枠には縁のある人を揃えており、さらに構成にはあの高山カツヒコ。秋もつうかあでその天才百合厨ぶりを発揮してくれた彼がいるということで、がぜん期待値が上がる。お酒アニメはグルメブームに乗っかって盛り上がりつつあるジャンルであるため注目したい。
ラーメン大好き小泉さん
監督 セトウケンジ
シリーズ構成 髙橋龍也
シナリオ 髙橋龍也、浦畑達彦、関根アユミ
制作 Studio五組 Axsiz
竹書房がまじめに推している方の漫画が原作のアニメ。作者の鳴海なるを処女作から推している身では嬉しい限りのアニメ化だが、まさかこれでかよという気もする。東京イノセントのアニメ化まだですか。作者がラーメン大好きということでしっかりとした取材に基づいた細かい書き込みがされているというのもあるが、グルメ漫画アニメ人気ありきというべきか。
5分アニメかと思ったらがっつり30分やるようで、嬉しいけど時間がもつのか。そしてStudio五組は刀使の巫女との同時制作で体力がもつのか。
BEATLESS
監督 水島精二
アニメーション制作 ディオメディア
SF大賞も取った小説が原作のアニメイズム枠の前半。原作が早川から出ていたりしているのでちょっととっつきにくい印象もあるが、制作は俺たちのディオメディア。さらに高橋龍也に雑破業が構成とかなり親近感のあるスタッフがそろっている。監督は精二の方の水島であり、SFという面も取りこぼしのない布陣。今期アニメイズム枠は両方とも楽しそうである。
三ツ星カラーズ
監督 河村智之
シリーズ構成 ヤスカワショウゴ
アニメーション制作 SILVER LINK
上野を舞台にした日常系アニメ。やたら細かい背景の書き込みと可愛いキャラが特徴的。いちごましまろに通じるキャラのぷにぷにとした見た目が最高であり、ロリコンにはたまらないはず。
監督・制作は対魔導学園35試験小隊の組み合わせ。相変わらずシルバーリンクは複数制作体制だが大丈夫なのだろうか。
珍しくBSの方が早いパターン。5分だけだが最速で見たい人はBS11でどうぞ。
ゆるキャン△
監督 京極義昭
シリーズ構成 田中仁
制作 C-staition
今期2つあるきららアニメの内、きららふぉわーどの方。女の子がゆるくキャンプをするという、ヤマノススメ的なもの。
監督は京極とあるがラブライブ!の人とは違う。今回初監督の人。構成はあんハピの田中仁。クオリティは高くなりそうだが、C-stationが封神演義と同時制作というのがきがかりなところか。
ミイラの飼い方
監督 かおり
シリーズ構成 赤尾でこ
制作 エイトビット。
モクヨル前半枠。この枠では初めてのComicoの漫画が原作。小さいミイラを飼うという緩めのファンタジーが入った日常ものというところ。
エイトビットとモクヨルで日常系というと少年メイドという名作が思い出される。構成には赤尾でこ女史が入っており、クオリティは期待大。
スロウスタート
監督 橋本裕之
シリーズ構成 井上美緒
制作 A-1Pictures
今期2つあるきらら漫画が原作のアニメ。「人見知りな主人公が高校進学とともに一人暮らしを始める」というきらら系作品ではよくある出だしから始まる物語。異世界転生は叩かれるけどこっちは叩かれない不思議。特徴的な点は主人公が中学浪人をしているということ。公式サイトでは「とある理由」とぼかされているがWikiには普通に書いてある。浪人は差別用語だから放送には乗せられないのかな。
監督・シリーズ構成ともに『ご注文はうさぎですか?』のスタッフであり、違う点は制作がA-1というところ。ブレンドSに続くアニプレ謹製のきらら原作作品であり、放送枠も同じ。たぶんきららファンタジアにも参戦するはず。
ハクメイとミコチ
監督 安藤正臣
構成 吉田玲子
制作 Lerche
角川漫画が原作のアニメ。森の中にすむハクメイとミコチという身長9cmの少女たちが主人公の日常アニメ。制作Lercheに監督安藤正臣というクズの本懐やがっこうぐらし!、最弱無敗の組み合わせ。ここに吉田玲子が入っておりクオリティは保証されているようなもの。原作のポテンシャルがいまいち把握できていないのが気がかりだが。
りゅうおうのおしごと!
監督 柳伸亮
シリーズ構成 志茂文彦
制作 ProjectNo,9
のうりんの作者によるロリ×将棋の青春ラノベ。GA文庫からは大変に推されているが、ろうきゅーぶの後追いに近いものはほのかに感じる。まあ可愛いからOKなのだが。ちなみに制作は天使の3P!と同じProjectNo,9となっている。監督も同じ柳伸亮。ロリのエロスの表現には定評がある。目が大きめのため、絵はロリというよりだいぶペドに近いのでそこまでエロさはないが。ここに志茂文彦が加わることでストーリーにどのような厚みが出るか。
グランクレスト戦記
監督 畠山守
脚本 ライトワークス
制作 A-1 Pictures
富士見ファンタジア文庫の虎の子。ロードス島戦記の作者、水野良のラノベが原作。ラノベアニメとか言ったら怒られそうだけど。タイトルから伝わる通りのハイファンタジー作品になっている。監督は「昭和元禄落語心中」の畠山守。原作者も構成に入っており、かなり気合を感じる。ここ最近「戦記もの」は売り上げ的には当たったり外れたりを繰り返しているが、全般にハイクオリティな作品が多い。これも続いてくれるか。
恋は雨上がりのように
監督 渡辺歩
シリーズ構成 赤尾でこ
キャラクターデザイン 柴田由香
アニメーション制作 WIT STUDIO
ノイタミナ枠。ビックスピリッツコミックで連載されている漫画が原作。冴えないおじさん店長に恋するJKというなかなか妄想胸キュンな設定の漫画。謎の彼女Xやがをられの渡辺監督にFAガールズで構成をしていた赤尾でこというこれ以上ないくらい完ぺきな布陣。さらに制作もWITということで、素晴らしい作品になると予想される。
ポプテピピック
シリーズディレクター 青木純、梅木葵
シリーズ構成 青木純
アニメーション制作 神風動画
「キングレコードが放送枠を間違えた」という本当か嘘か分からない理由で延期になっていたアニメ。5分枠じゃないし確かに間違えた可能性は高い。
アニメーション制作のほかに制作としてキングレコードが入っているため、多分どっかでアニメ関係ない実写映像が突然入ってきたりすると思う。そういうことしてきそう。というか30分もやっていいアニメじゃない。
からかい上手の高木さん
監督:赤城博昭
シリーズ構成:横手美智子
アニメーション制作:シンエイ動画
終わりそうで終わらないあにめのめ枠のアニメ。今回は小学館の漫画が原作。笑ゥせぇるすまんもここでアニメになってたし、この枠は小学館によって買い支えられているのだろうか。
CMでもよくみる推され作品であり、実力も充分。面白さのほとんどがヒロインの高木さんにあるので、彼女が上手く描かれるのかが成功の分かれ目となりそう。声優はCMから変わらず高橋りえりー。本人はいじられ上手なタイプだが、声質はキャラにバッチリ合っている。ひなろじの赤城監督に信頼と実績の横手構成と女の子の可愛さと笑いを合わせるのに最適な人材が揃っている。原作人気から注目も高いが、そこに応えてくれる一作になると思う。
刻刻
監督 大橋誉志光
シリーズ構成 木村暢
アニメーション制作 ジェノスタジオ
ノイタミナ枠から飛び出してきた企画。時間を止める能力者たちが戦う漫画が原作。既に終了している作品だが、マンガ大賞にノミネートもされており各所から絶賛されている。
制作から監督、プロデューサーなどノイタミナ関係者で占められており、実質ノイタミナ枠といっても過言ではない。原作のポテンシャルをどこまで活かしてくれるか、期待したい。
だがしかし2
監督 桑原智
シリーズ構成 森田真由美
アニメーション制作 手塚プロダクション
駄菓子をテーマにしたサンデーの漫画が原作のアニメ。放送枠も前期と同じTBSモクヨルだが、前期とはかなり趣がちがう。まずスタッフ・制作が総とっかえとなっている。キャストは変更されてないしデザインも近い見た目だが、feel.の出していた独特のエロスまで引き継がれているかは怪しいところ。さらに今回は枠が15分と大幅に短くなっている。これはモクヨル10数年の歴史の中でも類を見ない異常事態であり、前期のされ竜延期と合わせてこの伝統枠にも遂に変化の波が来てしまったのかという感じがする。
前のアニメが大きな反響を呼んでいただけに、今回のこの大幅な変更でこける可能性は高くなっている。不安だが頑張ってほしいところ。
デスマーチからはじまる異世界狂想曲
監督 大沼 心
シリーズ構成・脚本 下山健人
アニメーション制作 SILVER LINK. × CONNECT
みんな大好きなろう原作アニメ。いろいろ言われているけどやっぱこういうのが毎クールひとつはほしいわけで。
スタッフ陣は名作「落第騎士の英雄譚」とおなじということで、世間的にはあなどられているが非常に質が高いものが出てくる予感がする。
博多豚骨ラーメンズ
監督 安田賢司
シリーズ構成 ヤスカワショウゴ
アニメーション制作 サテライト
電撃小説大賞を受賞したメディアワークス文庫のラノベが原作のアニメ。福岡を舞台に殺し屋と「殺し屋殺し」が跋扈するきな臭いストーリーとなっている。福岡の日常系。福岡への熱い風評被害である。
監督にマクロスΔの安田賢司、構成にアルデラミンのヤスカワショウゴと渋いメンツがそろっており、制作もサテライトということでアクションも期待できる。あまり目立って話題にはなってないが、隠れた名作になりそう。
覇穹 封神演義
監督 相澤伽月
シリーズ構成 高橋ナツコ
脚本 大草芳樹、池田臨太郎
制作 C-station
ジャンプ漫画の古き遺産。突然のアニメ化が発表されたときはかなり話題になっていた作品。少年漫画なのだが女性人気がやたら高い。イケメン×ギャグは基本的にウケがいいということなのか。
監督は今回が初めての相澤。ウテナやピングドラムの作監を務めたベテランである。ここに構成としてはお馴染みの高橋ナツコ女史が入っており、最近お馴染みの作画畠の初監督×ベテラン構成という組み合わせになっている。
それにしても秋にもURAHARAで期待以上の成果を叩き出してくれた信頼と実績の高橋ナツコ女史だが、どうも女性オタク界隈では悪評の方が高い様子。スタッフが発表されるだけでクラスタがお通夜のようになるのは相当である。ならこっちに返してほしいんだよなあ。
バジリスク ~桜花忍法帖~
監督 西村純二
シリーズ構成 大西信介
甲賀忍法帳を漫画にしたバジリスク。そのスピンオフというか続編のアニメ化。
監督が西村純二で政策がセブン・アークス・ピクチャーズということで、Vivid Strike!を思い出させる組み合わせ。しかしされ罪で既に半年延期をしでかしているけどセブン・アークスさん大丈夫なのかな。
オーバーロードII
監督 伊藤尚往
シリーズ構成 菅原雪絵
制作 マッドハウス
ダンジョンの主モモンガ様が圧倒的な力をふるう異世界ものアニメ。なろう原作ヒットアニメのひとつであり、2期までたどり着いた精鋭の一人。キャラデザ以外は同じ座組みなのでクオリティには問題ないと思われるが、マッドハウスが大型タイトルを同時に抱えているというのは心配なところ。
弱虫ペダル GLORY LINE
監督 鍋島修
シリーズ構成 砂山蔵澄
制作 トムス
言わずと知れた自転車競技アニメの四期。自転車アニメは結局これ以外不発となってしまった感があるので頑張ってほしいところ。監督構成制作ともに3期から変化ないため安定している。
斉木楠雄のΨ難(第2期)
監督 桜井弘明
シリーズ構成 横手美智子
ジャンプのギャグ漫画が原作の作品、なんとなくまた始まった二期。
スタッフは1期から変わらないメンツで安定感があるが、原作で若干マンネリ化してた時期の話をどうするかは気になるところ。
Butlers~千年百年物語~
また一人、春に送られてしまったもの、、
シルリンくん大丈夫なのかな、、、