2017年 冬アニメOP 7選 

  年末に「今年のOP10選」みたいなのをしたいのでそれに向けての布石ということで。冬アニメも一通り出そろったので好きなOPをいくつかピックアップしてみました。

 簡便のため違法アップロード動画が張り付けてあったりしますが、そこは平にご容赦を。

 

 アキバズトリップ

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 バカアニメらしいノリと勢いのOP。イントロからの串田アキラの口上が懐かしさを掻き立てる。サビで各話のボスがラッシュ形式で紹介されるのも定番すぎて最近見ない形式で好き。全体的に耳に残るメロディーと言葉遊びが駆使されている曲もよい。イヤホンズの声はそれぞれ音域が違うが全員癖になる。

 

 けものフレンズ

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 いろんな意味で話題沸騰のアニメのOP。映像自体は並というかそれ以下なのだが、歌がとにかく特徴的。不安定なメロディに不安定な歌い方で一度聞くと頭から離れない。絵の面でのインパクトが薄い分、歌詞に集中して聴けるというのも本末転倒気味だが良さになっている。それにしてもほとんど動かない上に動物の説明も特にない前半は不親切という感じだが、、

 

 鬼平

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 ボーカルなしのインストOP。時代劇専門チャンネル出資とあって、大河ドラマをも彷彿とさせる曲となっている。和楽器を主旋律などに使わずアクセントで用いてるところがポイント。ところどころで打ち鳴らされる拍子木が曲全体を引き締めてくれる。登場人物の顔や姿をほとんど出さないのも大河などのOPっぽさがある。これだけ人を映さずにかっこいい映像を作るセンスの良さが素晴らしい。

 

 ACCA13区監察課

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 今期ぶっちぎり、一番好きなOP。とにかくまず曲がいい。冒頭の”ため”からブラスが入ってくる流れだけでぶちあがる。そこからの男性ボーカルパートの耳なじみも素晴らしい。ぶっちゃけ何を言ってるのかわからないが、それがむしろ語感で刻むリズムを補強しており、聞いてるだけでノリノリになれる。次にくるメインボーカルの女声も大変聞きやすくいい声。サビへのつなぎでメロディーが裏打ちで下降する形になるのもたまらなく好み。下がってからの浮き上がりによってサビがより広がって聞こえてくる。

 曲だけでなく映像もドストライク。全体の作り方自体は「前半で登場人物を列記して後半でキャラ描写を兼ねた掘り下げパート」というオーソドックスなもものだが、一つ一つのシーンの構図や色使いのおかげで見ててまったく飽きることがない。描かれているキャラの立ち位置と各シーンの色がもたらす印象のリンクを考えるだけで楽しい。さらにシーンとシーンのつなぎ方も工夫が凝らされており、とにかくよくできている。

 このOPだけでも最高なのだが、結城アイラの優しい曲に合わせて少女が踊る美しいEDもあわせて見られるということで、ACCAの満足度は非常に高い。

 

 うらら迷路帖

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 メインキャラ4人で歌唱する曲にあわせてひたすらキャラの可愛さを見せるという典型的きららアニメOP。サビやメロディより耳に残るつなぎのパートが特徴的。曲にあわせて全員で一斉にジャンプする「きららジャンプ」もしっかり組み込まれており、かわいいのポイントをしっかり押さえている。占いという神秘的要素を背景や小道具でうまく示してるあたり芸が細かい。歌詞も非常に前向きであり、聞いてると元気が出てくる。

 

 昭和元禄落語心中助六再び編ー

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 1期に負けず劣れずのおしゃれOP。1期でまったく出番がなかった助六をタイトルに持ってきているが、あくまで主人公は八雲師匠だということがわかる映像づくりになっている。タイトルの「心中」と結びつくような八雲師匠の飛び込みのシーンやレコードが割れ散って羽になるところなどぞくっとする場面が多いが、衝撃的なのは先代助六が八雲師匠にもたれかかるシーン。しだれかかった先代が服の襟を開くと胸周りの骨だけが現れるという演出は目を背けたくなるほどおぞましいが同時に引き付けてやまない強烈さがある。艶めかしい手つきと死をダイレクトに表現する白骨のコントラストや二人の表情に言葉にはならない物語が詰まっており、セリフなどではなく絵で魅せる技がきいている。さらっと流し聞けない曲も相まって、完成度では今期一番と言ってもよい。

 

 小林さんちのメイドラゴン

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 シュールな映像の応酬とキャッチーな曲が印象的なOP。前期のユーフォがかなりリアルな方向に寄ってたので、反動から今期はかなりぶっ飛んだ方向に映像表現を振った印象がある。

 ただ単にインパクトのある映像をつなげただけでなく、音合わせも考えて作られており、動きと曲のリズムがあってるところなどに細やかさを感じる。人間が空を飛ぶときの回転も一定に回るのでなくリズムにあっているので見ていて気持ちがいい。裏打ちのビートがはいったところで小林さんの高速タイピングを混ぜるところが好き。