2018年 春アニメ一覧 (まとめ)  予想と紹介

序文

 年度末です。魔物が潜むと言われる冬クールでしたが、やはり「ゆるキャン△」というダークホースの化け物が現れました。それ以外にもよりもいやキリングバイツなど名作だらけの大豊作のクールでしたが、悲しいことにそれももう終わり。余韻を味わう間もなく4/1から春アニメは始まります。

 以下は春アニメについての、各作品の軽い紹介、勝手な予想となっています。深夜アニメ・30分アニメを基本にして紹介してるので、朝帯や夕方アニメ、5分アニメには抜けがいくつかあります。公式等ソースの確かなものから得た情報を使うよう心がけていますが、基本は個人的なメモの延長です。なので主観と適当な予想が交じった雑多なものになってますが、今期アニメ視聴の参考になれば幸いです。前半がオリジナルアニメ後半が原作モノになります。

 原作ものとオリジナルは個人的に次のように分けています。

 原作もの:別媒体で発表済みのストーリーをアニメでなぞる形式のもの

 オリジナル:上記の原作もの以外。なぞれる原作がないもの。

 ラブライブ!みたいなキャラだけ固まってるメディアミックスやソシャゲのアニメ化もオリジナル扱いです。アニメ見てストーリーの展開が気になったときに先取りできるのが原作もの、できないのがオリジナルだと思って貰えればいいです。感覚で分けてるのであてはまらないものも何個かありそうですが。

 この記事は私見バリバリですが、情報だけ欲しい、5分アニメ、朝帯のアニメもカバーしたいという方は「つづきみ」のサイトをどうぞ。

tudukimi.com

  このニコニコ生放送をTSで見ると今期作品のPVをほぼ全部見ることも可能だったりします。合法的に。吉田アナの喋りは若干邪魔かもしれないけど。

live.nicovideo.jp

 

 

オリジナル

ウマ娘 プリティーダービー

anime-umamusume.jp

監督:及川啓

副監督:太田知章

シリーズ構成:石原章弘(Cygames)・杉浦理史

制作:P.A.WORKS

 Cygamesのゲーム企画が原作のアニメ。実在する競走馬を擬人化したゲームが元の企画なのだが、 ゲームの配信より先にアニメがスタートする事態となっている。理由は定かではないが権利関係で揉めているとの噂もあり、色々とごたついてる模様。

 Cygamesが元に入ってるアニメだと王道のファンタジーものとしてよくできていたグラブルが思い出されるが、今回のウマ娘についてはジャンルもわからず全くの未知である。制作にP.A.WORKS、監督に及川氏を起用しているところからも力の入れ具合は感じるが、果たしてどのような内容になるのか。及川氏はヒナまつりでも監督をしているし副監督次第というところか。後は裏番組にNHKピアノの森を入れているのも話題が奪われるので地味に痛い。

 

Lostorage conflated WIXOSS

lostorage-wixoss.com

監督:吉田りさこ

構成:土屋理敬

制作:J.C.STAFF

 WIXOSSシリーズ第3章。扱いとしては第2章にあたるLostorageシリーズの続編とされているが、Lostorage1期では出てこなかったSelectorシリーズの主人公も登場し、両方に登場するキャラクターを主役としている。そのため、前期の続編というより2つのシリーズの完結を図る新作と位置づけられると思う。

 内容としてはLostorageが投げ出した「なぜ再びセレクターバトルが始まったのか」という謎の解決編として作られているらしいが、このシリーズが素直に謎を解いてくれるとは思えない。終止符が打たれると名言されているが、途中で鬱がないとは言ってないし。

 監督は前期の桜美かつしから変わってSelectorで演出に関わっていた吉田りさこ女史。脚本はLostorageシリーズから継続であり、スタッフも1期2期合同といった状態となっている。

 Lostorageではイマイチキャラのインパクトが足りなかったが、Selectorシリーズのキャラ達が混ざることでどのような変化が起こるのか。Selectorの面白さの一翼を担っていた あきらっきーの登場が未定というところが気になるが、果たして。

 

多田くんは恋をしない

tadakoi.tv

監督:山崎みつえ

シリーズ構成・脚本:中村能子

アニメーション制作:動画工房

 月刊少女野崎くんのチームが作るオリジナルアニメ。触れ込み方がノゲノラ→よりもいの流れと似ているが、こちらは看板が野崎くんだからかラブコメものとなっている。

 オリジナル恋愛ものは2017年に「月がきれい」「Just Because!」という化け物が立て続けに表れたジャンルである。それだけにこの作品は期待値も高いが見る目も自然と厳しくなってしまう。前者2つがかなり文学的な方向に振っていたのに対し、こちらはノリのよいラブコメとなるようなので、差別化は期待できそう。

 

ラストピリオド ー終わりなき螺旋の物語―

lastperiod.jp

監督:岩崎良明

シリーズ構成:白根秀樹

制作:J.C.STAFF

 スマホRPGが原作のアニメ。

 原作のゲームは副題からも察せられる通りかなり真面目なRPGなのだが、アニメはギャグに振ったオリジナルな内容となっている様子。つまり戦国コレクションの系譜。

 岩崎監督にJ.C.STAFF制作というのは往年の2000年代深夜アニメで育ったのものにとっては母乳に近い安心感がある。OPの電波感だけでも心安らぐものがあり、実況民には間違いなく刺さる一作となりそう。

 

メガロボクス

megalobox.com監督:森山 洋

脚本:真辺克彦/小嶋健作

制作:トムスエンタテイメント

 「あしたのジョー」連載開始50周年のオリジナルアニメ。ボクシング×外装骨格×アウトローという男子の琴線にビンビン触れてくる要素だらけである。

 監督の森山洋は進撃の巨人やカバネリの美術面を担当した人。脚本は実写方面でハードなドラマを描いてきた人ということで、実はめちゃくちゃ気合が入っている様子。

 あまりに男くさすぎるビジュアルなので正直言って売れ線にはならなそうだが、それはそれとして名作になる予感がビンビンする。

 

Cutie Honey Universe

cutiehoney-u.com

監督:横山彰利

シリーズ構成・脚本:高橋ナツコ

副監督:若林厚史

制作:プロダクションリード

 MXでは19時だが、他の放送局ではすべて深夜という深夜アニメなのか夕方アニメなのかよくわからないアニメ。言わずと知れた漫画が原作である。あまり触れられてないが「DEVILMAN crybaby」「劇場版 マジンガーZ / INFINITY」に続く永井豪50周年企画作品の最後の1つという扱いらしい。

 調べる限り、原作ものよりオリジナルとしての側面の方が強い作品らしい。高橋ナツコ女史がオリジナル要素の強いアニメをやるというのも割と珍しいので気になるところ。

 

重神機パンドーラ

project-pandora.jp

総監督:河森正治

監督:佐藤英一

シリーズ構成:根元歳三

 河森総監督によるロボアニメ新企画。

 色々あって荒廃した世界でその原因となった異形生命体から人類を守るためにロボットにのる主人公たち、というオーソドックスな設定。同クール内でもダーリンインザフランキスの2クール目がかなり似たような世界観となっている。イントロダクションだけ読むとそこまで期待値も高くないが、キャラクターを見るとかなり年齢層が高く、少年少女がメインのダリフラとは差別化されている様子。キャラクターのきな臭い設定が話の中でどう活かされるのか注目したい。

 

ひそねとまそたん

hisomaso.com

総監督:樋口真嗣

監督:小林寛

シリーズ構成:岡田麿里

制作:ボンズ

 ボンズ制作のオリジナルアニメ。

 ロボットのようなドラゴンのような不思議な存在と少年少女たちによる青春もの。

 総監督樋口真嗣と制作ボンズというと大仰だが、監督と構成の組み合わせはキズナイーバーと同じ。青春ものというジャンルも一致してるのだしもっとキズナイーバーの名前を出してもいい気がするのだが。

 

Butlers~千年百年物語~

www.butlers-anime.com

監督:高橋賢

シリーズ構成:清水恵

制作:SILVER LINK.

 本当は冬に放送予定だったが春になってしまった作品。ある一族を守る使命を負っていたはずの主人公が100年後の世界に飛ばされてしまったため、過去を取り戻し使命を果たすために生徒会長として奮闘する物語、ということらしい。

 どういう出自だったのかよく分からなかったのだが、中国の企画に角川が出資したアニメ、ということらしい。(ソース)そういわれると確かに千年や百年という大げさな時間単位はしっくりくるものがある。

 中国アニメというとハオライナーズばかり注目しがちだが、それ以外のこうした企画も徐々に増えているらしい。既に一度延期してしまっているためだいぶケチがついてしまった感じはあるが、頑張ってほしいところ。

 

LOST SONG

lost-song.com

原作・監督・脚本:森田と純平(MAGES.)

アニメーション制作:LIDENFILMS×ドワンゴ(共同制作)

 結構前から宣伝だけは多くされていたオリジナルアニメ。

 「歌の力」をテーマにしたオリジナルアニメという事でキャラクター原案・音楽制作もMAGES.で力が入っている。

 鈴木このみの演技が楽しみだったり、ラジオで「最終回だけまだ収録してない」といわれていて一抹の不安もあったりと色んな意味で気になるアニメ。 

 

ルパン三世 PART5

lupin-pt5.com

監督:矢野雄一郎

副監督:酒向大輔

シリーズ構成:大河内一楼

アニメーション制作:テレコム・アニメーションフィルム

 ルパン三世の新シリーズ。

 ちょっと前の話ではイタリアを舞台にしていたが、今回は電子戦の方にフィーチャーする様子。構成に大河内さんがいるし監督も副監督も実績がある人達なので面白さは間違いないと思う。

 

美男高校地球防衛部HAPPY KISS!

boueibu.com

監督・構成:高松信司

制作:スタジオコメット

 オリジナルアニメの続編もの

 正直一発ネタだと思っていたが4期まで継続しており、女性人気の強さは恐ろしいものがある。

 

原作あり

ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン

gungale-online.net

監督:迫井 政行

シリーズ構成・脚本:黒田 洋介

アニメーション制作:Studio 3Hz

SAO シリーズの スピンオフ作品が原作のアニメ。キノの旅の作者である時雨沢恵一による銃の世界「ガンゲイルオンライン」を舞台にした物語であり、主人公もキリトではなくレンちゃんという女の子となっている。全身ピンクの格好をしたヒロインはポップだが、バトルの内容はそこそこハードなものとなっているらしい。

制作会社はプリンセスプリンシパルの制作に携わったStudio3hzであり、キャラデザ原案である黒星先生の絵を再現することにはたしかな実績がある。原作の人気実力に加え監督も構成も信頼の塊のような人達ということで、原作ものとしては間違いなく覇権を取れる一作だと思う。

 

魔法少女サイト

mahoushoujyo-anime.com

監督:松林唯人

シリーズ構成:伊神貴世

制作:production doA

 みんな大好き魔法少女もの。

 相変わらずこのジャンルは「普通ではいけない」という縛りがあるのか、これもかなりひねった内容。いじめられっ子の気弱な女の子が怪しげなサイトから「力」を与えられて魔法少女となり、同じ魔法少女との殺し合いに巻き込まれているというスプラッター&サスペンスな話になっている。

 元々この漫画の作者は「魔法少女オブザデッド」という魔法少女(と他称される異形の怪物)が人間を殺戮するパニックホラーな漫画を書いていたが、そちらではなくこっちをアニメ化した理由はやはり「女の子が変身する」という大前提を重視したからであろうか。

 魔法少女育成計画と近しいものを感じるかもしれないが、あちらがバトルロワイヤル形式のデスゲームなのに対しこちらは勝利条件の分からない潰しあいに巻き込まれる感じ。形式としてはSelectorに近いか。どっちにしたってろくでもない設定である。

 正直、グロ描写の容赦なさやゲス兄貴が原作の面白さなので、女の子にフォーカスして緩く作ると残念な結果になりそうで怖いところ。監督が初監督で構成はピングドラムやユリ熊:櫻子さんで構成してた人という予想のつかないスタッフだが、はたして。

 

PERSONA5 the Animation

p5a.jp

監督:石浜真史

シリーズ構成:猪爪慎一

制作:A-1 Pictures

 ペルソナシリーズの最新作のアニメ。

 「心を奪う怪盗団」を結成した主人公たちが怪事件に巻き込まれながら暗躍するというビカレスクもの。ペルソナシリーズは未履修なのだが、設定に非常に惹かれるものがある。監督に新世界より石浜真史、構成ににゃんこい猪爪慎一とスタッフも間違いない人選であり、期待しかない。 

 

ニル・アドミラリの天秤

nilad-anime.com

監督:たかたまさひろ

シリーズ構成:金春智子

制作:ゼロジー

 アニメイトタイムズの乙女ゲーが原作の アニメ。不思議な能力を得た主人公とそれをきっかけに秘密組織に加担していくというストーリー。

 話としては王道な部類だが、乙女ゲー原作アニメの特徴とも言える「主人公の女の子がめちゃくちゃ可愛い」もしっかり踏襲しているため結構気になる作品となっている。監督が演出を主にする人で構成がベテラン脚本家という布陣にも安心感がある。あまり話題になっていないが期待できそう。

 

Caligula -カリギュラ-

caligula-anime.com

監督:和田純一

シリーズ構成:待田堂子

制作:サテライト

 同名のゲームが原作のアニメ。

 人工知能によって作られた理想的な高校生活を繰り返す仮想空間「メビウス」。そこに閉じ込められた少年少女たちが現実へ帰還するために戦う物語となっている。

 「VR空間からの脱出」というとSAOを思い出す面もあるが、仮想空間の成り立ちや環境と照らし合わせるとAB!が最も近いか。設定がかなり面白そうでありゲーム自体も人気ということで原、作は申し分ない出来の様子。そこに監督として和田純一、製作にサテライトという「終末何してますか」の組み合わせが挑むという事で否応でも期待は高まる。更に構成は待田氏という事でこれは間違いなく名作になるはず。期待大。

 

ゴールデンカムイ

kamuy-anime.com

監督:難波日登志

シリーズ構成:高木登

制作:ジェノスタジオ

 集英社の漫画が原作。

 カムイの黄金を巡って囚人やらアイヌの戦士やらが跋扈する話、という事でなかなか外連味の溢れた作品の模様。

 ジェノスタジオは刻々でも示してきた通りノイタミナ感を強く出してくる傾向があるが、今回もそんな雰囲気がある。刻々は結構面白かったが今回は原作が未完結というのが気になるところ。構成の高木氏はとなりの怪物くんやデュラララ、将国のアルタイルなどを担当しており無難な形にはまとまりそうだが。ノイタミナだと原作とアニメが同時に完結という形を取る流れだが、その伝統も受け継がれるのだろうか。

 

こみっくがーるず

comic-girls.com

監督:徳本善信

シリーズ構成:高橋ナツコ

脚本:待田堂子横手美智子花田十輝

制作:Nexus

 漫画タイムきららからの新しい刺客。女子高生四コマ漫画家が主人公という独特のメタを感じる設定となっている。

 封神演義で散々叩かれていたが百合界隈からは絶大な信頼を集めている高橋ナツコ女史。彼女がゆゆ式ぶりにきらら作品のシリーズ構成に来てくれたのもうれしいが、それに加えて脚本陣が半端ない。誰か一人いても神回が約束されているようなメンツが4人も揃っているという異常事態である。

 放送枠も冬のダークホースだったゆるキャン△の後枠ということで、どこから切っても期待値が上がるしかない化け物アニメ。いまいち宣伝が足りてない感じもゆるキャン△に似ており、賭けるならこれしかない

 

ヒナまつり

hina-matsuri.net

監督:及川 啓

シリーズ構成・脚本:大知慶一郎

制作:feel.

 サイキック少女×ヤクザという奇抜なコンセプトのギャグ漫画が原作のアニメ。

 名作アニメしか作らないfeel.制作に及川監督ということで期待値は高い。

 

3D彼女 リアルガール

www.3dkanojo-anime.com

監督:直谷たかし

シリーズ構成:赤尾でこ

制作:フッズエンタテインメント

 日テレの深夜アニメ枠「AniChu」の作品。

 オタクに突然リアル美少女の彼女ができるというシチュエーションラブコメものであり、アニメ化と同時に実写映画化も宣言されている。

 制作に神アニメしか作らないフッズ、構成に赤尾でこさんという信頼しかないメンツでありかなり気になる作品。

 余談だが、キャラクターのビジュアルだけ見ると主人公が結構なイケメンであり、正直実写のキャストの方が「冴えないオタク×変な美少女」という設定に即した見た目をしていると思う。

 

デビルズライン

devilsline.jp

監督:中野英明

シリーズ構成・脚本:古怒田健志 / 久尾歩

制作:プラチナビジョン

 漫画が原作のアニメ。オニと人間が共存する世界を舞台にしたダークファンタジーものとなっている。

 他の原作勢が強すぎるからかあまり話題にされていないが、監督・制作はサーヴァンプ最遊記を作っていた組み合わせであり原作も結構面白そう。タブータトゥーのような完全に予想外なダークホースになる予感がする。

 

ヲタクに恋は難しい

wotakoi-anime.com

監督・シリーズ構成:平池芳正

アニメーション制作:A-1 Pictures

 今期のノイタミナ枠。タイトル通り、オタクが主役のラブコメが原作のアニメである。

 SoltyReiの平池監督が構成までやっている上、原作者もガッツリ話し合いに参加しているということで気合の入り方は尋常ならざるものを感じる。

 

かくりよの宿飯

kakuriyo-anime.com

監督:奥田佳子

シリーズ構成:金春智子

制作:GONZO

 宿「飯」とあるが、グルメ系のアニメではない。 あやかしの見える女の子が 借金返済のために現世とは違う隠世(かくりよ)にある宿で働くという物語。

 原作は女性向けのライトノベルレーベルであり、監督も構成も女性というのは相性がいいと思われる。監督は作画出身の初監督で構成はベテランという名作の多いパターン。制作がGONZOということで判官びいきという面も含みつつ応援したい作品。

 

あまんちゅ!~あどばんす~

amanchu-anime.com

総監督:佐藤順一

監督:佐山聖子

脚本:赤尾でこ/福田裕子

制作:J.C.STAFF

 ARIAの原作者によるダイビング日常もの漫画が原作のアニメ二期目。総監督はそのままに、監督は1期から変更。初監督ではないし1期でもコンテなどで参加してたのでそこまで支障はないと思われる。

 時代の移り変わりの悲しさというべきか、1期はARIAと比べるとどうしても盛り上がりに欠けてしまっていたと思う。作品としての完成度は遜色ないと思うので、2期にこぎつけた勢いで存在感を示してほしい。

 不安点はやはりJ.C.STAFFが複数並行して作っているところだが、毎クールのことでもあるので問題はないだろうか。

 

魔法少女

magicalgirl-ore.com

監督・シリーズ構成・脚本:川崎逸朗

制作:ぴえろ+

 みんな 大好き 魔法少女亜種枠。

 売れないアイドルが変身すると魔法少女の格好をしたマッチョな男性に変身するという設定。まともな頭で考えられたとは思えないが、かなりの人気があるらしく、原作は2014年に完結してるにもかかわらず今春アニメ放送となっている。

 監督が幕末ロックの人なので振り切ったギャグには期待できそう。

 

ピアノの森

piano-anime.jp

監督:中谷学

シリーズディレクター:鈴木龍太郎

シリーズ構成:伊丹あき・あべ美佳

 制作:ガイナックススタジオ

 過去にも映画化されたことのある漫画が原作のアニメ。NHKで日曜深夜に放送という深夜アニメとしてはかなり珍しいタイプの作品でもある。

 よっぽどチカラが入っているのか、監督にドリームワークスでCGスーパーバイザーをしていた人間を起用していたり構成に実写も手掛けるベテラン2人を据えたりしている。ちょっと普通のアニメではありえない豪華さである。別にCGアニメというわけではないが監督もシリーズディレクターもCGに関係した人というのは少し気になるが。

 制作のガイナックススタジオは福島ガイナックスの東京子会社。よくわからないがNHKと深いつながりがある様子。ならガイナックス本社の「放課後のプレアデス」も流してほしいのだが(懇願)

 

鹿楓堂よついろ日和

rokuhoudou-anime.jp

監督:神谷 友美

シリーズ構成:赤尾 でこ

アニメーション制作:ZEXCS

 漫画が原作のアニメ。和風喫茶店を舞台にしたハートフルストーリーということで日常ものとしてベタな感じもするが、最大の特徴はメインキャラが全て男子ということ。これも時代なのだろうか。

 構成が赤尾でこで制作がZEXCSということでFAガールズを思い出したりZEXCSと男性がメインキャラということで少年ハリウッドを思い出したりと名作の予感はひしひしする。ただ視聴を続けるには可愛いキャラがほしいところ。

 

されど罪人は竜と踊る

www.tbs.co.jp

総監督:錦織博

監督:花井宏和

シリーズ構成:伊神貴世

アニメーション制作:セブン・アークス・ピクチャーズ

 00年代の亡霊達の一人。と言いつついまだにシリーズの刊行自体は続いているのだが。

 プランク定数を操作することで万物を操る能力「咒式」。その使い手達の闘争を描くライトノベルが原作なのだが、売り文句として「暗黒ライトノベル」を標榜しているところからも分かる通り結構な癖のある作品である。「科学的に理屈の通った魔術理論」とか「ダークな展開」など、一部の人にはとても魅力的な、一部の人には古傷をえぐるような要素を売りにしている。

 長い原作をどうまとめるのか、や、エロとかグロとかどうするの、など色々と気になるところは多い。しかしすでに半年延期の前科もちとなってしまっているため、まずは最後まで放送することから頑張ってほしい。原作初期(角川版)のみを持っている読者としては、グロ描写以上に咒式の描写をどうするのか気になるところ。化学や物理・数学の用語がつらつらと書き並べられた咒式の発動様式を全て台詞にするのは無理があると思うし、ビジュアル的に済ませるのか、そもそも説明は放棄するのか。

 

奴隷区 The Animation

doreiku-anime.com

監督・シリーズ構成:倉谷涼一

制作:ゼロジー×ティー・エヌ・ケー

 ホラーサスペンスマンガ原作のアニメ。形を少し変えたデスゲームものというべきか。「理不尽で凄惨な死」の代わりに「人として扱われなくなる恐怖」を使うことで人間の醜さなりスリリングな駆け引きなりを描く感じである。デスゲームということで王様ゲームを思い出すが、相手を奴隷にするか否かがゲームの勝敗に関わっているため、カイジのようなギャンブルバトルものという感じもする。

 この手のホラーはとりあえずエロドクロが前面に押し出されてくるんだ その先にあるストーリー展開に期待したいところ。

 

銀河英雄伝説 Die Neue These 邂逅

gineiden-anime.com

監督:多田俊介

シリーズ構成:高木登

制作:Production I.G.

 「最近のラノベと比べて昔のラノベはすごかった」と語るときによく武器に使われる作品。過去にも一度アニメ化されているが、その続きではなく完全新作として作られる予定とのこと。封神演義とかキャプテン翼みたいなパターン。

 2019年までかけて劇場版なども合わせて全部を描ききるという、タイトルにも引けを取らない壮大なアニメ企画であり、スタッフや制作からもそれに見合った気合いを感じる。

 

グラゼニ

www.bs-sptv.com

 スカパーの専門チャンネルでのみ放送されるとてもハードルの高い作品。

 よっぽど原作に自信があるためかスタッフも公開されておらず配信もなく、スカパーに登録しないと見ることができない。

 たしかに原作は面白いが、そんな殿様商売がこの飽和の時代に通じるかどうか。現状は配信を待つしかない。

 

キャプテン翼

www.tv-tokyo.co.jp

監督:加藤敏幸

シリーズ構成:冨岡淳広

制作:david production

 リバイバルものの一つ。

 3度ほどアニメ化されているがそれらの続編ではなく、舞台を現代に移しつつ新たに第一話から忠実にアニメ化するらしい。

 元の作品は有名なのだが、実はアニメも漫画も見たことないため内容を知らない。「忠実にアニメ化」とされているが尺は足りるのだろうか。

 PVではさすがdavid productionという感じの絵が見られるがこれが持つかどうか。

 

STEINS;GATE 0

steinsgate0-anime.com

監督:川村賢一

シリーズ構成:花田十輝

制作:WHITE FOX

 妄想科学アドベンチャーシリーズの代表作シュタインズゲートのアニメ新作。純粋な二期続編というわけではなく、再放送時に分岐した新たなルートの先を描いた物語となっている。

 構成は変わらず花田さんのままだが、監督が川村さんに変更となっている。ベテランだが1期には関わってないということで、上手くいくのか。花田さんはオリジナルでは場外ホームラン級を連続で叩き出してるが原作ありはそこそこの好打者という雰囲気だが、一発を見てみたい。

 

食戟のソーマ 餐ノ皿 遠月列車篇

shokugekinosoma.com

監督:米たにヨシトモ

シリーズ構成:ヤスカワショウゴ

制作:J.C.STAFF 

 エロ要素がすっかりなくなってしまったソーマのアニメ。放送的には第4クールだが、3期の分割後半という扱いになっている。

 制作は3期前半と同じ。原作ではここから始まる薊政権とのバトルがまだ続いている状態だが、果たしてアニメではどこまでやるのか。「遠月列車編」というが、原作ではこの編は次のラストバトルにむけてかなり引きの強い終わりかたとなっている。そのままやると「俺たちの最終決戦はこれからだ」という終わりかたになりそうだが、どうするのだろうか。

 

蒼天の拳 REGENESIS

www.souten-regenesis.com

監督:鹿住 朗生

シリーズ構成:尾崎 悟史

アニメーション制作:ポリゴン・ピクチュアズ

 北斗の拳シリーズ作品の一つ。過去にアニメ化した原作を初めからもう一度するという今期では複数見るパターン。

 制作がポリゴンということでアニメはフルCGとなっている。モーションキャプチャを活用しているという話もあり、動きなどに拘っているのだろうか。銀英伝キャプテン翼と比べるとCMもあまり打たれておらず認知されてない気配があり、既に一歩出遅れてる感が強い。フルCGでリメイクというとベルセルクが思い出されるが、あちらもあまり話題に上がらず終わってしまった。同じ轍を踏みかけてる気もするが頑張ってほしいところ。

 

東京喰種トーキョーグール:re

www.marv.jp

監督:渡部穏寛

脚本・シリーズ構成:御笠ノ忠次

制作:studioぴえろ

 みんなのヒーロー羽生くんも大好きなアニメ。

 前のシリーズとは主人公も変わる様子だが、声は変わらなかったりと繋がりは良くわからない。

 監督は変更だがシリーズ構成はそのまま。制作会社も変わらないし前期のファンには安心な感じか。

 

ハイスクールDxD HERO

www.haremking.tv

監督:末田宜史

シリーズ構成:古怒田健志

制作:パッショーネ

 ハイスクールD×Dの第4期。

 制作が変わってもクールを重ねてもおバカなノリは変わらない様子。むしろエロに定評があるパッショーネ制作になったのは最適化という気がする。絵柄の変化は少し気になるが。

 この手のアニメは1クールに2つか3つは欲しいのだが、種田さんのレギュラー復帰第一作がこれになると思うと少し残念な感じもする。ソーマに戻れないでこっちには戻るというのもおかしみがある。

 

フルメタル・パニック!Invisible Victory

fullmeta-iv.com

監督:中山勝一

シリーズ構成・脚本:賀東招二

制作:ジーベック

 地獄の淵から舞い戻ってきた、00年代の亡霊の一人。キノの旅やされ罪などは完全なるリメイクや新作アニメだったが、こちらは前期の続編となる様子。

 キノの旅は個人的にリメイク前の方が良かったという感想になってしまったが、こちらはどうなるか。正直、このタイミングの続編というのはほとんど当時のファンしかついていけないと思うのだが大丈夫なのだろうか。さくらのクリアカード編くらい上手に作らないとそれこそ再生怪人のような悲しいやられっぷりを晒してしまうと思う。頑張ってほしい。

 

鬼灯の冷徹 第弐期 その弐

www.hozukino-reitetsu.com

 監督:米田和弘

 脚本;後藤みどり

 制作;スタジオディーン

 分割2クール後半。

 一期とクオリティ的には差がなかった二期前半でも既にやや空気のような扱いをされていたが、この春の新作ラッシュのなかではかなり影が薄いか。