2020年 冬アニメ一覧(まとめ) 予想と紹介

序文

 あけましておめでとうございます。年末年始の女性声優結婚ラッシュで辛いこともありしましたが、私は元気です。そのうちこの辛さは怪文章にします。

 年末になっても結構な数の秋アニメが終わっていませんが、冬アニメはもう始まります。

 以下は秋アニメについての、各作品の軽い紹介、勝手な予想となっています。普段は深夜アニメ・30分アニメを基本にして紹介してきたのですが、今回はショートアニメ、特に15分アニメに面白そうなものが多いので、そっちもまとめて書いてます。公式等ソースの確かなものから得た情報を使うよう心がけていますが、基本は個人的なメモの延長です。なので主観と適当な予想が交じった雑多なものになってますが、今期アニメ視聴の参考になれば幸いです。

 オリジナルと原作ものは個人的に次のように分けています。

  • オリジナル:上記の原作もの以外。なぞれる原作がないもの。
  • 原作もの:別媒体で発表済みのストーリーをアニメでなぞる形式のもの

 上記の理由から、ラブライブ!のようなキャラだけ固まってるメディアミックスやソシャゲのアニメ化もオリジナル扱いです。アニメ見てストーリーの展開が気になったときに先取りできるのが原作もの、できないのがオリジナルだと思って貰えればいいです。

 この記事は私見バリバリなので、情報だけ欲しい、5分アニメ、朝帯のアニメもカバーしたいという方は「つづきみ」のサイトやアニメイトさんのまとめをどうぞ。

 ここでなら今期作品のPVをほぼ全部見ることも可能だったりします。合法的に。

オリジナル

22/7

 デジタル声優アイドルプロジェクト「22/7」のアニメ化。今まで日常風景などの断片的なアニメーションは制作されていたが、まとまったストーリーをつけて描かれるのは初となる。

 すでに「計算中」等によって各々のキャラが確立されていたのだが、その辺は特に踏襲せず初期設定を守っていく様子。なんだかんだ言っても秋元康の関わる企画は安定してヒットしてるわけで、今回はメインフィールドのアイドルものでもあるので相応に「期待」できる。出来次第ではアイドルコンテンツの勢力図を塗り替える可能性も秘めており、オリジナルでは最注目の作品。

BanG Dream! 3rd Season

 1年越しのバンドリ3期。2期からスタッフは変わらず、内容も完全な続きとなるようである。

 やはり最大の関心事となるのは2期で結局至らなかったRAS結成に関する話であろうか。ポピパに更なる試練が与えられる可能性もある。綾奈女史の筆の冴えがどちらに傾くのかも含め、気になるところ。

SHOW BY ROCK!!ましゅまいれっしゅ!!

 突然公表されたShowByRockシリーズの新作アニメ。メインキャラもバンドも刷新された、完全な新シリーズらしい。

 「新作ゲーム発表 + 旧アプリの廃止」というアプリ側の新陳代謝に合わせたアニメということで、内容は未知数。CGがポリゴンで本編制作がキネマシトラスということで、制作的には非常に期待できる。

id:INVADED イド:インヴェイデッド

 以前からちょくちょくCMを出していたオリジナルアニメ。ID-0とはまったく関係がない、新作である。「殺意を感知するシステム」を使って事件を捜査する探偵が主人公のSFミステリとなっているらしい。サイコパスじゃない。深層心理の中にある「殺意の世界」へダイブする、という説明から考えるとインセプションっぽさもある。

 何と言っても、構成・脚本の舞城がキーパーソンであろう。元々奇抜な設定やミステリ物が得意な作家ということで、導入部分からはらしさが溢れている。癖のありそうなストーリーをあおきえい監督がどうアニメーションに落とし込むのか。制作がTROYCAではないというのが少し気になるが、期待したい作品。

A3! SEASON SPRING & SUMMER

  • 監督:篠原啓輔
  • 副監督:中園真登
  • シリーズ構成:ハヤシナオキ
  • アニメーション制作:P.A.WORKS × Studio 3Hz

 女性向けアプリゲーム原作のアニメ。ジャンルが「男性役者育成ゲーム」ということで、若手役者たちが舞台を通して成長していく話となっている。

 とにかく原作人気が高い。女性向けコンテンツ内ではアイナナ・あんスタと同様程度、なにか動きがある度にTwitterのトレンドに上がるくらいある。他と同様、ストーリー面が強みらしいが、構成は久弥直樹の別名とも噂されているハヤシナオキ氏。いまだに真偽は定かでないが、この名義での実績も安定してるので期待はできる。地味に「インフィニットのプロデュースアニメ」という側面もあるので、グランベルム2期を作るためにもきっちり当ててほしい。

ARP Backstage Pass

 今期一番出自の謎が深いアニメ。「ARP」というバーチャルアイドルグループのこれまでの軌跡を追う、という内容らしい。

 まず「ARP」が何か。簡単に言うとビジュアルが2次元絵のアイドルグループである。これだけだと通常の2次元アイドルコンテンツと変わらないが、このグループの特徴は「実際にキャラがパフォーマンスする」というところにある。担当声優などでなく、3DCGのキャラが実の存在としてステージに立つのである。原理としては初音ミクのコンサートと同様、いわゆるAR(拡張現実)技術を使った演出であり、グループ名も「AR Performance」の略となっている。

 要するにこれは、ARPというバーチャルな存在の軌跡をアニメで表現したもの。現実世界で置き換えたらちょうど「ドキュメンタリー」に当たるのだろうか。アニメでドキュメンタリー、と言えば10年代の怪物「ダイナミックコード」と全く同じコンセプトである。特にスタッフなどは共通してないが、コンセプト面で非常に近しいので同じような怪作が生まれる可能性は高い。実況勢要注目である。

マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝

  • 総監督・シリーズ構成:劇団イヌカレー(泥犬)
  • 副監督:宮本幸裕
  • 脚本協力:エルスウェア
  • アニメーションスーパーバイザー:新房昭之
  • アニメーション制作:シャフト

 アニプレが送るオリジナルアニメ。まどか☆マギカの派生ゲームであるマギアレコードのアニメ化となっている。続編ではなく派生であるため登場キャラクターその他もだいぶ異なっているが、世界観は同じらしい。

 制作はまどマギの時と同じシャフトだが、当時デザインで貢献した劇団イヌカレーがかなり中心に入ってきている。というか総監督と副監督とスーパーバイザーがいるのに監督がいないというのはどういうことなのだろうか。

 アニプレ制作ということで資金的には潤沢で心配ないのだろうが、FGO同様、既プレイヤー向けのダイジェストとなってしまう可能性は高い。イヌカレーがどのような構成を見せてくれるのか、注視していきたい作品。

number24

  • 監督:きみやしげる
  • シリーズ構成・脚本:中瀬理香
  • アニメーション制作:ピー・アール・エー

 ラグビーをテーマにしたオリジナルアニメ。似た感じの「トライナイツ」という作品が2019夏にあったが、あちらが高校ラグビーだったのに対しこちらは大学ラグビーがモチーフとなっている。

 正直2019年にこすられきった感がある「ラグビー」というネタ。それでいてキャラがまったくラガーマンっぽくないという矛盾。2019年に「トライナイツ」という強烈な前例があったわけだが、同レベルのものが爆誕する可能性は高い。名作・怪作、どちらに転んでも面白くなりそうなのは間違いない、実況勢的には最注目の作品。

うちタマ?! ~うちのタマ知りませんか?~

 今期のノイタミナアニメ。「うちのタマ~」を擬人化するという、ハッキリ言ってヤバい企画。

 話を聞いたときはたちの悪い冗談かと思っていたが、こうして放送されるということは本気なのだろう。実際、スタッフ陣からも「本気」を感じる。元のうちタマが話数によってはとても重かったりトラウマを作ったりする内容だったのだが、その辺を踏襲するのか注目したいところ。

原作もの

恋する小惑星

  • 監督:平牧大輔
  • シリーズ構成:山田由香
  • アニメーション制作:動画工房

 今期のきらら枠。90年代の香港映画をオマージュした、なかなかオシャレなタイトルである。

 タイトルに「恋」という文字が入っているが、恋愛ラボのように異性キャラが出てくるようなヒリヒリする内容ではない。幼いころに出会った男の子との約束を果たそうと思ったら相手が実はボーイッシュな女の子だったという、百合である。

 きらら×動画工房という安心感しかない布陣であり、過去作はわたてんということで実績もばっちり。きららオタクからの原作支持も熱いため、非常に楽しみな一作である。

虚構推理

 たまに来る、テレビ朝日の深夜アニメ。ユーリ以来というのだから、本当にレア案件である。今回はオリジナル企画ではなく、講談社の人気小説(正確にはそのコミカライズ版)を原作にしている。

 原作最大の特徴は物語の構造にある。通常の怪奇ミステリが「人が怪奇を模して起こした現象について論理的に暴く」という道筋を辿って行くのに対し、今作は「実際には怪奇が起こした現象について、人為的な説明を後付けしていく」という流れを取る。タイトルの「虚構推理」はまさに内容をピタリと表していると言えよう。

 筆者に珍しく原作漫画既読なのだが、べらぼうに面白い。特にアニメで扱われるであろう「鋼人七瀬」編は本格ミステリ大賞受賞もうなずけるロジカルさと斬新さがある。原作の緻密な構成の上に漫画で足された琴子を始めとするキャラクターの魅力をアニメでどのくらい見せられるのか。制作スタッフは非常に安定感があり原作力も高いということでえ、ビッグタイトル揃いの今期でも期待度は最も高い。

推しが武道館いってくれたら死ぬ

 今期のモクヨルアニメ、前半枠。アイドルオタクの主人公とその推しアイドルの交流を描いた、少し変則的なアイドル漫画が原作となっている。

 基本はギャグをしつつ百合っぽい流れもあるということで、ヤマノススメを作った山本監督×エイトビットの組み合わせにとっては得意中の得意と言ったところ。意外なことに構成に赤尾でこを迎えるのが初めてということなのだが、百戦錬磨の人たちなので問題はないだろう。

映像研には手を出すな!

  • 監督・シリーズ構成:湯浅政明
  • アニメーション制作:サイエンスSARU

 今期のNHK日曜深夜アニメ。女子高生3人によるアニメ制作をする部活、映像研を舞台にしたスピリッツの人気漫画が原作となっている。

 NHK放送、人気原作、アニメ制作がテーマなど話題の多い作品だが、何と言っても一番のフックは「監督・構成に湯浅政明」という部分。映画はコンスタントに発表してきたがTVアニメのシリーズものはピンポン以来ということで、個人的にも世間的にも非常に注目度が高い。上がりすぎたハードル以外に不安要素は皆無なので、思う存分飛び越えてほしい。枠の関係でリアタイはできないが。

異種族レビュアーズ

  • 監督:小川優樹
  • シリーズ構成:筆安一幸
  • アニメーション制作:パッショーネ

 ニコニコ静画で連載中の漫画が原作。「モンスター娘のソープ嬢のレビューを行う」という、一般の目に出していいのか分からないくらい攻めた内容となっている。このすばでサキュバスの風俗回をやったから更に踏み込んでもいいという判断なのだろうか。

 出自が同人誌だからこそできるエロい内容。制作がエッチな絵には定評のあるパッショーネというのも納得である。構成の筆安氏がこの題材をどう纏めるのかも含めて目が離せない、今期では最も尖った内容の作品。

痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。

 今期は意外と少ないなろう原作アニメ。のうきんと同じ女性主人公ものとなっている。

 巷ではなろう出身ということで「防御花子」などと言われているが、実は「転生もの」ではない。ステータスの極振りをした結果、防御力がカンストしてしまったというデバッガー泣かせな設定となっている。

 転生ものではなくゲームもの、ということで現実世界とのクロスオーバー具合が気になるところ。「天才」大沼監督に志茂文彦構成、シルリン制作ということで布陣的にはテッパンなのだが。原作力に賭けたい。

ダーウィンズゲーム

  • 監督:徳本善信
  • シリーズ構成・脚本:深山 秀(FLIPFLOPs)
  • アニメーション制作:Nexus

 別冊少年チャンピオンの漫画が原作。地味に「異世界もの」や「グルメもの」以上に勢力が大きく思える「デスゲームもの」である。超能力者同士の殺し合いということで、異能バトルものの要素もある。

 ジャンル的にはよくある感じだが、PVで流れてる初戦の相手が某球団のコアラのようなマスコットにしか見えない辺りから秋田書店らしい癖の強さが期待できる。連載6年以上、既刊19巻という今期の原作モノでは古株な方であり、原作の地力も十分。知名度だけがイマイチではあるが、その分ダークホース的な立ち位置となりそうである。

ソマリと森の神様

  • 監督:安田賢司
  • シリーズ構成:望月真里子
  • アニメーション制作:サテライト

 結構前から宣伝していたアニメ。異形たちに地上を支配されて人間は迫害される世界で旅をする人間とゴーレムの親子の話となっている。

 「ファンタジー」「旅もの」「親子もの」という絶対面白くなる要素に加え「父親であるゴーレムの活動限界が300日後」という要素まであり、泣かせる気満々という感じである。1クール開けたサテライト本気作画もあり、原作モノではトップレベルの期待作。

はてな☆イリュージョン

  • 監督:松尾 慎
  • シリーズ構成:髙橋龍
  • アニメーション制作:Children’s Playground Entertainment

 松智洋の遺作が原作。手品師に憧れる主人公と怪盗の少女によるラブコメとなっている。

 パパ聞き、迷い猫、メルヘンメドヘンと来て4作目の松智洋アニメ。構成が高橋龍也だったりして気になるのだが、放送時間がひどい。なぜ金曜深夜26時過ぎという真裏のTBSにぶつける構成なのだろうか。BSで見ようと思っても木曜23時半なので被る。酷いとしかいいようがない。配信と録画の状況によっては見られない人も多そうなのがとても惜しい。

pet

 スピリッツの漫画が原作。2003年に原作が刊行され、2009年の改訂版を原作に舞台版が制作されている。アニメも改訂版が原作らしい。

 人の記憶を改ざんできる能力を持ったpetと呼ばれる人間たちの物語。メインのストーリーは少年2人の絆にあるらしい。秋にバビロンを作り上げたツインエンジンがジェノスタジオを引き連れて質漫画な原作を制作するということで、期待値は高い。

プランダラ

  • 監督:神戸洋行
  • 副監督:西片康人
  • シリーズ構成:鈴木雅詞
  • アニメーション制作:GEEKTOYS

 水無月すうの漫画が原作のアニメ。割り当てられた「数字」によって序列が決まる世界を舞台にしたファンタジーバトルものとなっている。

 宣伝でもよく「そらのおとしもの」シリーズが引き合いに出されているが、いつの間にか10年代を代表する作品になっていたらしい。個人的にはパンツが飛んだシーンしか覚えがないが。あちらほどでないが今回も主人公はそこそこ変態らしいので、その辺のノリとバトルのギャップを期待したい。

ネコぱら

 久しぶりにやってきた、エロゲー原作のアニメ。正確には「エッチシーンの追加パッチが購入できる全年齢向けのゲーム」であり、更に元ネタを掘っていけば同人誌まで遡るのだが。擬人化したネコたちと洋菓子店を切り盛りするハートフルコメディとなっている。

 絵柄が少し古めかしかったりするが、原作はアニメ化を目指したクラウドファンディングをすぐに達成できるくらいの人気がある。名匠雑破業が構成というのもあり、地味に名作となることを期待している。

ランウェイで笑って

  • 監督:長山延好
  • シリーズ構成:待田堂子
  • アニメーション制作:Ezo'la

 今期のアニメイズム枠、後半。少年マガジンで連載されている漫画が原作。デザイナー志望の少年とモデル志望の少女がパリコレを目指す、バディものとなっている。

 監督、構成、アニメ制作と、メイン所の座組は「ハッピーシュガーライフ」「ソウナンですか」と全く同じ。過去作どれも非常に評価が高く、原作ものについては盤石のチームといえよう。

 「ファッション業界」という舞台設定は少年漫画として異色だが、「夢への挑戦」というテーマは普遍的で熱い。PVからも「バリバリ青春ものをやるぞ」という迸りを感じるので、期待したい。

群れなせ!シートン学園

  • 監督:博史池畠
  • シリーズ構成・脚本:村越 繁
  • アニメーション制作:Studio五組

 サイコミで連載されている漫画が原作。ケモミミ少女たちが可愛いラブコメとなっている。

 「獣人もの」と言っても体つきは完全に人間。毛も全くないため、ケモナー向けではなく万人向けである。声豚的にも注目のキャストが揃っているので、Studio五組の美少女作画力が遺憾なく発揮される「可愛いアニメ」となってくれるのを期待したい。

ドロヘドロ

  • 監督:林祐一郎
  • シリーズ構成:瀬古浩司
  • アニメーション制作:MAPPA

 ゲッサンの漫画が原作。魔法で顔がトカゲになった記憶喪失の男とその相棒が魔法使いを探す、という話になってる。

 制作がMAPPAといいうことで、人間も亜人もとても動く。「映像化不可能」という、よくある売り文句がつく作品なので、その原作力に期待したい。

とある科学の超電磁砲T

 最近また動きが増えてきた、とあるシリーズのアニメの一つ。待望の電磁砲3期である。

 前期から相当に待たされたわけだが、待っただけあって監督・構成共にJ.Cのアニメではトップのスタッフを揃えられたと思う。本編である禁書のアニメ3期が芳しくなかった分、電磁砲の方には頑張ってほしいところ。

インフィニット・デンドログラム

  • 監督 小林智樹
  • シリーズ構成・脚本 百瀬祐一郎
  • アニメーション制作 NAZ

 今期のなろう原作アニメ。これも異世界転生ではなくVRMMOものである。なろうには実は異世界以外に「VRゲーム」というタグがあり、そこで1位の人気らしい。

 公式のあらすじだと「技術的にあり得ないレベルのVRゲーム」という分かりにくい説明となっているのだが、どうやら「NPCに人間と同様レベルの感情を持ったAIが搭載されている」ということらしい。要するにアリシゼーションのフラクトライト。独自Wikiがあるくらい壮大な世界観が売りと言うことらしいが、アニメでどのくらいその辺の魅力が分かりやすくされてるのかがポイントか。

地縛少年花子くん

 今期のモクヨルアニメ、後半枠。Gファンタジーで連載されている、主人公の女子が「トイレの花子君」というドSな少年幽霊に振り回されるというコメディ漫画が原作である。

 アニメ化発表時にトレンド入りした通り、女性人気がとても高い。Lerche×安藤正臣というド定番の組み合わせはとても安心感がある。男性視聴者としては鬼頭さん演じる女性主人公がどのくらい可愛いかで視聴意欲が決まるので、その辺に注目したい。

空挺ドラゴンズ

 good「アフタヌーン」の漫画が原作。飛行船を操ってドラゴンを狩る人間たちの暮らしを描いている。

 捕鯨、ならぬ捕ドラゴンものということで、ドラゴンを捕獲するバトルものであると同時に、食料として利用するグルメものの面もある。PVではスーパーCG制作集団ポリゴンによって料理がとても美味しそうに描かれているので、その辺は大丈夫か。上江洲誠の構成でストーリーも面白くなることで一発当てることを期待したい。

魔術士オーフェンはぐれ旅

 なぜか令和に甦った平成初期、90年代00年代の残像。富士見ファンタジア文庫の怪物ラノベが原作となっている。

 すでに20年ほど前に一度アニメ化されているのだが、その続きになるのかは不明。主人公の声優である森久保祥太郎のみ続投で他は変更というのが少し残念である(飯塚雅弓さんのヒロインボイスを聞きたかった)。原作力は高くスタッフも地味に強いので、令和でもヒットする可能性は高い。一見さんお断り仕様になっていないかだけ心配である。

ぼくのとなりに暗黒破壊神がいます。

 コミックジーン連載の漫画が原作のアニメ。「暗黒破壊神」は実際にそうというわけでなく、中二病の設定。つまり秋アニメにもあったお馴染みの中二病コメディである。

 メインのスタッフは恋愛暴君を制作したときとほぼ同じ。基本はギャグなので、高橋ナツコの脚本の勢いに掛かっているか。

宝石商リチャード氏の謎鑑定

  • 監督:岩崎太郎
  • 構成/脚本:國澤真理子
  • アニメーション制作:朱夏

 オレンジ文庫のミステリ作品が原作。美形の宝石商(探偵役)と男子大学生(助手役)のコンビが謎を解く話となっている。

 レーベル的にも設定的にもBLっぽい臭いがするが、一応は全層向け。ミステリ原作は30分アニメの尺と相性が悪いというのが個人的感触なのだが、この持論を覆してくれるのだろうか。

理系が恋に落ちたので証明してみた。

  • 監督:喜多幡徹
  • 副監督:大西健太
  • シリーズ構成・脚本:池田臨太郎
  • 脚本:横手美智子
  • アニメーション制作:ゼロジー

 Comicメテオ連載の漫画が原作のアニメ。「理系」と「恋愛」を掛け合わせた会話主体のコメディとなっている。

 「理系は花火を見たとき『炎色反応乙』とかいうんでしょうwww」という寒いギャグと地続きなノリに感じるが、原作漫画は割と人気な様子。白衣ヒロインは最高だし制作はゼロジーなので、キャラのエロさを前面に押し出してほしい。

ハイキュー!! TO THE TOP(第4期)

  • 監督:満仲勧
  • シリーズ構成:岸本卓

 言わずと知れたハイキュー!!の4期。

 人気作品の続編だからどうやっても売れるのだろうが、スーパーアニメイズムという裏と被りすぎてどうしようもない枠にぶち込む編成は酷いと思う。

織田シナモン信長

  • 監督:髙橋英俊
  • シリーズ構成:経塚丸雄
  • 制作:ぴえろ

 久しぶりに出てきたテレ東の深夜アニメ。自分を織田信長だと思っている異常犬現代社会で犬へと転生した織田信長が主人公となっている。第六天の魔王が転生して畜生に堕ちるというのはとても道徳的である。

 キャストの名前を全員「犬」に関する言葉でもじるなどサムい独特なノリで話題を集めている様子。人気男性声優×コメディということで、おそ松さん路線になる可能性を秘めているが、果たして。

5分アニメ

へやキャン△

  • 監督:神保昌登
  • シリーズ構成・脚本:伊藤睦美
  • スーパーバイザー:京極義昭
  • アニメーション制作:C-Station

 ゆるキャン△のスピンオフショートアニメ。きららアニメでは非情に珍しく、原作から完全にスピンオフしたオリジナルとなっている。

 本編の監督がスーパーバイザーに移動して監督が本編ではOP映像を担当した神保さんとなっている。あのセンス溢れるOPを作った映像編集能力があるならば、ショートアニメにはぴったりだろう。

異世界かるてっと2

  • 監督・脚本:芦名みのる
  • アニメーション制作:スタジオぷYUKAI

 角川版、異世界アベンジャーズアニメ。嘘か本当か、前期の放送中に2期が決定されたらしい。

 芦名みのるの証言によればノリで企画が始まった上にノリで2期が決まり、ノリで5作目の「盾の勇者の成り上がり」が加えられたらしい。監督いわく「角川はいかれてる」。これから先さらなる作品の参入を増やすためにも、2期もヒットしてほしい。