2022年 冬アニメ一覧(まとめ) 予想と紹介

序文

 明けましておめでとうございます。ウマ娘から競馬に入って死ぬほど負けたけど、アニメを見られるくらいには無事に年を越せています。CUE!の出来を見るまでは死ねません。

 以下は冬アニメについての、各作品の軽い紹介、勝手な予想となっています。基本的に深夜アニメ・30分アニメを紹介してます。最近は配信限定とかありますが、実況勢なのでテレビ放送しているものだけでやってます。

 オリジナルと原作ものは個人的に次のように分けています。

  • オリジナル:上記の原作もの以外。なぞれる原作がないもの。

  • 原作もの:別媒体で発表済みのストーリーをアニメでなぞる形式のもの

 上記の理由から、ラブライブ!のようなキャラだけ固まってるメディアミックスやソシャゲのアニメ化もオリジナル扱いです。アニメ見てストーリーの展開が気になったときに先取りできるのが原作もの、できないのがオリジナルだと思って貰えればいいです。

 この記事は私見バリバリなので、情報だけ欲しい、5分アニメ、朝帯のアニメもカバーしたいという方は「つづきみ」のサイトやアニメイトさんのまとめをどうぞ。

 ここでなら今期作品のPVをほぼ全部見ることも可能だったりします。合法的に。

オリジナル

CUE!

 今期のアイドル枠。正確には新人声優達の成長物語だが、歌って踊るんだからアイドルである。元はゲームを中心にリアル声優たちが稼働するコンテンツなのだが、ゲームの方は現在「休止中」である。おそらくアニメの跳ね方を見ながら再会する時期を決めるのだろう。ちなみにDIALOGUE+はここから派生してできたグループである。スピンオフというにはだいぶ激しく飛び出している気はするが。  元から人気コンテンツというのもあるが、それ以上に監督と制作の組み合わせが「Re:ステージ! ドリームデイズ♪」と同じなのは見逃せない。というか構成の浦畑氏がteam yoree.のメンバーなので、実質的にはリステである。声優ネタはアイドルほど擦られてはいないが、現実と比較されやすく難しいお題でもある。上手く行けばCUE!と一緒にDIALOGUE+も更にステップアップできそうなので期待したい。

時光代理人 -LINK CLICK-

  • 監督・脚本:李豪凌/リー・ハオリン
  • アニメーション制作:瀾映画

 中国発のオリジナルアニメ。これまでは歴史上の中国を舞台にしたBLものが多いイメージだったが、今回は現代が舞台となっている。  写真を通して過去に入れる能力という設定はなかなか面白い切り口であり、同時に色んなタイプの話につなげられる万能なフォーマットだと思う。このタイプだと一話完結で進んでいくのかと思いきや、ストーリーラインも割とある様子なのでそこにも期待したい。

ドールズフロントライン

  • 監督:上田繁
  • シリーズ構成・脚本:倉田英之
  • アニメーション制作:旭プロダクション

 銃擬人化スマホゲームのアニメ版。既に5分アニメとして「どるふろ○○編」があったが、あちらは不条理ギャグだったのに対してこちらはドシリアスなビジュアルの30分アニメになっている。  人間抹殺に動き出したAIとそれを阻止しようとする人造人形の少女たちの対決という、いくらでも重い話ができそうな設定は魅力的。実在の銃をモチーフにしてるだけあって銃撃戦もいい感じにリアルとアニメ映えが両立されており、期待できそうである。

トライブナイン

 配信予定のゲームと連動したアニメ。「○○ナイン」というタイトルで勘付けるかもしれないが、野球をテーマにしている。まあ、正確には「XB」という野球に似た『なにか』だが。  もめごとはすべてXBで解決するというぶっ飛んだ世界観が売りのようだが、構成は横手美智子と意外に手堅い人選なのが面白い。「トライブ」が担っている不良カルチャーの部分でストーリーに厚みを出すということだろうか。

幻想三國誌 -天元霊心記-

  • 監督:町谷俊輔
  • 副監督:永居慎平
  • シリーズ構成:鈴木雅詞
  • アニメーション制作:GEEKTOYS

 台湾初のRPGをアニメ化した作品。名前に三國志が入っているが、オリジナルな主人公が三國志の英雄達を仲間に加えていくというFGOの英霊召喚みたいな形式になっている。  当初は秋アニメのはずだったのだが、1クールずれて今期になったうえ、放送局がBSのみ。既にかなり不利を喰らっている感じがする。映像的にも「一昔前」という感じは強いが、BSオンリー放送はゲキドルとか異常生物見聞録とか中々の怪作ぞろいなので見逃せない枠。

東京24区

監督:津田尚克 ストーリー構成・脚本:下倉バイオ(ニトロプラス) 副監督:高橋英俊 制作:CloverWorks

 アニプレのオリジナルアニメ。近未来の東京を舞台にした男子3人によるサスペンスアクションとなっている。  シリアスな雰囲気を持ちつつ髪の色が結構カラフルだったりして面白いが、メインターゲットを女性に絞っている感じが強い。24区という設定がどのくらい分かりやすく描かれるかがカギになりそうである。

フットサルボーイズ!!!!!

 フットサルをテーマにした女性向けメディアミックスコンテンツ。配信予定のゲームと連動した内容になっている。フットサルの5人というチーム人数は覚えやすさと作れる関係性の複雑さのバランスがちょうどよく、この手のコンテンツを作る際の設定人数として最適解の1つと言ってもいいだろう。  テーマ以外語るところがないようだが、ディオメディアという面白ポイントは気になるところ。まあ、あひるの空みたいなパターンもあるが。ゲームと連動ということでだいぶキャラが多そうなのがネックか。

プリンセスコネクト!Re:Dive Season 2

  • 総監督・シリーズ構成:金崎貴臣
  • 監督:いわもとやすお
  • アニメーション制作:CygamesPictures

 プリコネの2期。1期の金崎監督が総監督に移ったが、特に不安なところはないだろう。1期では特に回収しなかった裏のストーリーをどう回収していくのかは気になるところ。とはいえ、やはり基本はふざけ倒す路線を続けてほしい。

リーマンズクラブ

  • 監督:山内愛弥
  • シリーズ構成:内海照子、山内愛弥
  • アニメーション制作:ライデンフィルム

 今期のNUMAnimation枠。この枠では定番のスポーツものであり、今回はバドミントンが題材になっている。更にタイトルに「リーマン」とある通り、主人公は社会人選手であり、大人のお仕事ものの要素もあったりする。  天才と呼ばれながらも一度挫折してから燻っている主人公が落ちて行った末に弱小チームに入るという、逆境からのリベンジというお手本のような舞台設定であり、キャラ次第ではいくらでも面白くなりそう。社会人チームという設定もありそうであまりなかったラインであり期待はできる。ただ、おっさん扱いなのにビジュアルはどう見積もってもお兄さんどまりなのは少し物足りないが。

錆色のアーマ-黎明-

  • 監督:河原真明
  • シリーズ構成/脚本:江嵜大兄
  • アニメーション制作:Kigumi
  • アニメーション制作協力:JCTV/Studio51

 今期の二大錆アニメ。舞台をもとにしたオリジナルアニメとなっている。  「舞台から逆算してアニメを作る、前代未聞の逆2.5次元舞台」と公言しているが、この構造自体はさして珍しくはない。戦国時代設定と、味のあるCGの方が注目ポイントだろうか。エクスアームやテスラノートに通じる感じがある。

原作あり

明日ちゃんのセーラー服

  • 監督:黒木美幸
  • シリーズ構成・脚本:山崎莉乃
  • 制作:CloverWorks

 今期の百合アニメ筆頭。正確には女子校が舞台の青春ものというだけで百合アニメじゃないのだが、男子がメインキャラにいないので百合好きにも安心してお勧めできるのは間違いない。  原作はとにかく絵の美しさに定評があり、それに見合うようアニメもかなり美麗に仕上がっている。これだけの絵力が持続できれば、間違いなく覇権を取れるだろう。ストーリー的にも「ブレザーの学校で一人だけセーラー服を着ている」という自己のアイデンティティをテーマにした設定は青春ものとしても面白くなりそうである。  ちなみに「明日」と書いて「あけび」と読むらしい。女性器を現す隠語は絶対に無関係だと思うけど、やっぱり少しドキッとしてしまう名前である。

ハコヅメ~交番女子の逆襲~

 講談社モーニングで連載している漫画が原作のアニメ。婦警二人を主人公にした警察日常ものとなっている。設定だけ見ると逮捕しちゃうぞを思い出すが、こちらはだいぶリアルに寄せたテイストになっている。  原作は小学舘漫画賞を受賞。既に先行して放送されたドラマ版もかなり評判になっており、アニメ側の注目度も高い。マッドハウスなので大きく崩れることもなさそうであり、順当にいけば覇権は間違いないだろう。

薔薇王の葬列

 秋田書店の女性向け漫画原作のアニメ。シェイクスピアの「ヘンリー六世」と「リチャード三世」を原案に薔薇戦争を描いた歴史ファンタジーものとなっている。  なかなか骨太な設定で敷居が高く見えるが、原作は既に180万部を売り上げている人気作である。秋放送予定が冬にずれ込んだというのは気になるが、そこはJ.C.の本気度の現れと捉えて期待したい。

異世界美少女受肉おじさんと

  • 監督:山井紗也香
  • シリーズ構成:竹内利光
  • アニメーション制作:OLM Team Yoshioka

 サイコミの漫画が原作のアニメ。異世界で美少女へと受肉した主人公がイケメンの親友と共に冒険する話となっている。  導入からしてかなりフザケタ話だが、さらに主人公が異性の体になった瞬間からお互いを意識し始めてしまうということで、なかなかツッコミどころが多い。基本的にはどんどんトラブルに巻き込まれるドタバタコメディらしく、設定に違わず主人公の見た目は可愛いのでダレることなく突き進んでほしい。

オリエント

  • 監督:柳沢テツヤ
  • シリーズ構成:國澤真理子
  • アニメーション制作:A・C・G・T

 戦国時代を舞台にしたい少年漫画のアニメ化。戦国時代と言っても鬼とか出てくる完全に異次元な世界観なので、髪色が赤とか青とか漫画っぽい派手さになっている。  鬼退治という分かりやすい設定とカッコいい戦闘シーンが合わさって無難に面白いアニメになりそうだが、せっかくのA・C・G・T制作なのだから多少のエロは欲しいところである。

怪人開発部の黒井津さん

  • 監督:斎藤久
  • シリーズ構成:高山カツヒコ
  • アニメーション制作:Quad

 今期のANiMAZiNG!!!枠。秘密結社で怪人開発をする女性が主人公というメタ視点コメディである。
 設定は面白そうだし枠的にも力が入るところだと思うのだが、既刊3巻しかないためか公式で怪人アイデアを募集してたり、制作のQuadにほとんど過去作が見当たらないなど、なかなか不安なところもある。

賢者の弟子を名乗る賢者

 今期のなろう原作アニメ。VRMMOから異世界に接続するタイプとなっている。  転生の代わりに「アバター変更しながら寝落ちしたらジジイから幼女に見た目が変わって転生した。」という経緯は面白いが、それ以外は普通にチート能力でやり放題するいつものフォーマットである。名作請負人の元永監督というところと、主人公がノジャロリというところはかなり評価したい。

殺し愛

 コミックジーン掲載作が原作のアニメ。殺し屋同士のラブサスペンスものとなっている。  コミックジーンは「女性向け少年漫画雑誌」を標榜しており、これまでのアニメ化作品でも男性主人公が多かったが、今作は女性主人公になっている。他の登場キャラが男性ばかりなのもあって、雰囲気的には乙女ゲームっぽさがある。主人公の造形が可愛い×カッコいいのバランスがいい感じで好みなので期待したい。

佐々木と宮野

 男子高校生の先輩と後輩がBL漫画をきっかけに惹かれ合うアニメ。BLを通じてBLするというちょっとしたメタ構造になっているのが面白い。スタジオディーンだけあって作りも丁寧そうである。

錆喰いビスコ

  • 監督:碇谷敦
  • 副監督:又賀大介
  • シリーズ構成・脚本:村井さだゆき
  • アニメーション制作:OZ

 電撃文庫の人気作のアニメ化。錆に侵された世界を舞台にした少年二人の冒険譚となっている。  原作人気はかなり凄く、スタッフもそれに見合うだけの豪華メンバーとなっている。不安があるとすればOZの元請け実績が特に見つからないことくらいだろうか。

失格紋の最強賢者

 今期のなろう原作アニメの1つ。半年以上前からアニメ化が発表されていたが、遂に1月から放送となったらしい。「実力は最強だが評価されない主人公」という、親の顔より見たお約束設定だが、前々から宣伝されていただけあって絵の力がかなり強くなっており、本気モードのJ.C.STAFFという感じがする。

ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン

 ジョジョ6部のアニメ化。いつか来ると思っていたが、実際にここまで来ると感慨深いものがある。  ネットフリックス作品ということで既に全話配信済みではあり、後半回で作画が崩れるといった不安は薄い。原作の時点でかなり難解だったスタンド能力がアニメで分かりやすくなっているかは気になるところである。

スローループ

  • 監督:秋田谷典昭
  • 副監督:守田芸成
  • シリーズ構成:山田由香
  • アニメーション制作:CONNECT

 今期のきらら枠。釣りをモチーフにしつつ、主人公二人が親の再婚で義理の姉妹になるという家族ものの側面も持った作品になっている。  きららでありながら部活ではなく家族関係に主軸が置かれている感じが珍しいところ。構成もメイドラやわたてんなどで家族モチーフを上手くを描いてきた女史になっているので、予想以上に感動的な作品に仕上がる可能性が高い。元請のCONNECTは実質SILVER LINK.なので映像面の心配もないだろう。

その着せ替え人形は恋をする

監督:篠原啓輔 シリーズ構成・脚本:冨田頼子 副監督:平峯義大 制作:CloverWorks

 職人気質の男子とギャルがコスプレを通じて交流する漫画が原作のアニメ。アニプレックス枠ということで製作陣も割と豪華であり、覇権を狙っている感じは強い。原作でも紙幅をさかれているコス衣装作成シーンでどれくらい絵力が発揮できるかがカギだろうか。

天才王子の赤字国家再生術

  • 監督:玉川真人
  • 副監督:蔡欣亞
  • シリーズ構成:赤尾でこ
  • アニメーション制作:横浜アニメーションラボ

 GA文庫の作品が原作のアニメ。タイトルだけ見ると真面目な国家運営ものに見えるが、原作には副題として「~そうだ、売国しよう~」とついており、「頭はいいが怠け者の主人公が悠々自適な隠居生活のために国を売ろうとしては思わぬ方向に転がっていく」という振り回され系の要素も合わせ持っている。  国家再生ものとしては現実主義勇者が同じクールにあるが、あちらが転生ものなのに対してこちらは現地人が主人公となっている。あちらはかなりエキセントリックな仕上がりが持ち味だが、こちらは正攻法の面白さで魅せてほしいところ。銀髪ヒロインが可愛いので彼女の活躍も期待したい。

平家物語

  • 監督:山田尚子
  • 脚本:吉田玲子
  • アニメーション制作:サイエンスSARU

 言わずと知れた平家物語のアニメ化。京アニっぽい布陣だが制作はサイエンスSARUである。  先行で全話配信しているが、FOD独占なためか全然話題が流れてこないのが悲しいところ。FOD独占でオリジナルという時点で負けに等しいので、せめてマブラヴみたいにTverで流してくれないだろうか。

リアデイルの大地にて

  • 監督:柳瀬雄之
  • シリーズ構成:筆安一幸
  • アニメーション制作:MAHO FILM

 今期のなろう原作アニメ。リアデイルというVRMMOゲームで遊んでいた主人公がその世界の200年後へと転生する話になっている。  主人公が現実では下半身不随だけどゲームなら自由に動き回れるという設定はVRの可能性としてとても有意義な描写と思うのだが、結局普通に転生してるのでその辺の掘り下げはなさそう。とりあえず女性エルフが主人公というのはかなり見た目でアドなので、後は他にどのくらい可愛いキャラが出てくれるかだろうか。

ありふれた職業で世界最強 2nd season

  • 監督:岩永彰
  • シリーズ構成・脚本:佐藤勝一
  • アニメーション制作:asread.×studio MOTHER

 冗談だと思ってたら本当に実現した、ありふれの2期。1期で色々と匂わせて回収しなかった要素を拾っていくと思うので期待したい。あと、某メイドなドラゴンみたいに前監督へのリスペクトもどこかで見せてくれたらむせび泣くと思う。

ヴァニタスの手記(第2クール)

 ヴァニタスの2クールめ。元から宣言されてる通りの分割2クールであるので、1期を前振りにここからが本番であろう。

からかい上手の高木さん3

 高木さんの3クール目。ヒロイン固定型のシチュエーションラブコメは昨今のトレンドだが、元祖とも言える今作からはどこかここで区切りをつけようという雰囲気も感じる。

現実主義勇者の王国再建記 第二部

  • 監督:渡部高志
  • 脚本:雑破業/大野木寛
  • アニメーション制作:J.C.STAFF

 現実主義勇者の分割後半クール。1クールめでだいぶ視聴者がふるいにかけられた気はするが、このタイプは2クールめからが面白くなると思うので頑張ってほしい。

最遊記RELOAD -ZEROIN-

 忘れたころにやってくる、最遊記のアニメ。以前やってた「最遊記RELOAD BLAST」からスタッフが大幅に変わっているが、声優に変更が無いので見た感じでは大差ない。

進撃の巨人 The Final Season Part 2

監督:林祐一郎 シリーズ構成:瀬古浩司 制作:MAPPA

 毎度おなじみ、進撃の巨人のアニメ。Finalとついてから更にPart2 といういつ終わるのか分からない名前のつけ方だが、これで本当に終わりらしい。

範馬刃牙

 刃牙のアニメ続編。ネットフリックスの力で行けるところまでアニメ化してしまおうということらしい。予告では刃牙がオリバの元へ向かってるところが描かれており、親子喧嘩の直前までやるのだろうか。