序文
年度が変わりました。本当は土曜日の昼間に仕上げるつもりだったのですが、既に数作ほど始まってしまいました。まあ、まだ終わってない冬アニメが残っているので冬クールです。なぜ遅くなったかというと、高野麻里佳のTwitterが新年度1日目から燃えてしまって色々コメントしたせいです。炎上ダメ絶対。
以下は春アニメについての、各作品の軽い紹介、勝手な予想となっています。基本的に深夜アニメ・30分アニメを紹介してます。最近は配信限定とかありますが、実況勢なのでテレビ放送しているものだけでやってます。
オリジナルと原作ものは個人的に次のように分けています。
オリジナル:上記の原作もの以外。なぞれる原作がないもの。
原作もの:別媒体で発表済みのストーリーをアニメでなぞる形式のもの
上記の理由から、ラブライブ!のようなキャラだけ固まってるメディアミックスやソシャゲのアニメ化もオリジナル扱いです。アニメ見てストーリーの展開が気になったときに先取りできるのが原作もの、できないのがオリジナルだと思って貰えればいいです。
この記事は私見バリバリなので、情報だけ欲しい、5分アニメ、朝帯のアニメもカバーしたいという方は「つづきみ」のサイトやアニメイトさんのまとめをどうぞ。
ここでなら今期作品のPVをほぼ全部見ることも可能だったりします。合法的に。
オリジナル
ワールドダイスター
たかひろによる少女×演劇コンテンツのプロジェクト。大演劇時代を舞台にした少女達の成長物語となっている。今度はスタァライトの影響ですか?
たかひろというと鬱展開とか全滅みたいなことを言われがちだが、元は流行りを取り込むのが上手い人という立ち位置。今回も百合と演劇が主眼であり、人は死なないと思われる。多分。劇中劇に専属のスタッフがいたりと力が入ってることは伝わってくるので期待したい作品である。
アリス・ギア・アイギス Expansion
- 監督:花井宏和
- シリーズ構成・開本:杉原研一
- アニメーション制作:ノーマッド
スマホゲームを原作にしたアニメ。島田フミカネによる美少女×メカなキャラクターが特徴的なコンテンツとなっている。
ゲームはバトルがメインだが、このアニメはキャラのわちゃわちゃを描いた日常もの寄りな作りになるようだ。
個人的には今はなきプロジェクト東京ドールズのキャラがコラボキャラとしていまだに使える貴重なゲームということで思い入れがあったり。このアニメもヒットして延命してほしいが、はたして。
絆のアリル
- 監督:駒屋健一郎
- シリーズ構成:赤尾でこ
- アニメーション制作:WIT STUDIO × シグナル・エムディ
今期の謎オリジナルアニメ枠。バーチャルアーティストを目指す少女たちの物語となっている。二次元が二次元を目指すってなに?と思うかもしれないが、そういうものなので仕方ない。
キズナアイが伝説アイドル枠で参加していたり出演声優がSMAで固められていたりとちょっと企画元の印象が強いのだが、それはそれ。WIT STUDIOに赤尾でこと制作陣にはかなり力が入ってると思う。
魔法少女マジカルデストロイヤーズ
- 監督:博史池畠
- 副監督:川瀬まさお
- 脚本・シリーズ構成:谷村大四郎
- アニメーション制作:バイブリーアニメーションスタジオ
今期のアニメイズム枠。JUN INAGAWAのイラスト群を原案にしたオリジナルアニメとなっている。
「アニメや漫画といったサブカルがない世界を舞台にしたバトルもの」というのは新しいようで電池少女があったりして既視感は強い。メインヒロインがファイルーズあいというところまで被るのはやりすぎでは。アニメイズムのオリジナルという点には期待したいが、不安は大きい。
Opus.COLORs
- 監督:多田俊介
- シリーズ構成:ハラダサヤカ
- アニメーション制作:C-Station
スタミュのスタッフによるオリジナルアニメ。今回は主人公たち男子が集まってアートを作り出すという話になっている。
スタミュではミュージカル要素がフックになって楽しめたが、今作ではアートがどのくらい面白さに繋がってくれるか。
BIRDIE WING -Golf Girls' Story- Season2
- 監督:稲垣隆行
- シリーズ構成:黒田洋介
- 企画・原作・制作:BN Pictures
全宇宙待望のガールズゴルフストーリー、バディゴルの2期め。1期から1クール挟んで放映されるはずが、延長されての今期放送となっている。約束に遅れたせいか、時間を守ったミュウミュウの方に火曜深夜という放送枠を奪われてしまっているが、移った先の金曜深夜は見やすい時間なので逆にありがたい。
すでにCMで「Venus Line」が流れただけでTLの熱度が倍になるくらい待望の続編。先行上映組からも太鼓判を押される出来となっているので、王者の風格を見せてほしいところ。
機動戦士ガンダム 水星の魔女 Season2
世界に誇る百合ガンダムの2クールめ。
1クールめのラストがあまりに救いのない状況だったため、まずは2クールめがどうやって始まるのかから注目である。個人的には、ここから更に本物の「戦争」に触れつつ最終的には美しく明るく終わって欲しいところだが。大河内だけに全滅があり得るのも、怖いところである。
THE MARGINAL SERVICE
- 監督:迫井政行
- シリーズ構成:猪原健太
- アニメーション制作:Studio3Hz
今期のサイゲオリジナルアニメ。マージナルは「境界」という意味であり、人間の顔をした生物=境界人が存在する未来の日本を舞台にしたお仕事アニメである。
サイゲのオリジナルということで、相変わらず攻めた設定が監督が迫井で制作がStudio3Hzというのはそらメソ民としては押さえたい布陣。男性キャラばっかり出てくるのは残念だが、アキバ冥途くらい話題になってほしい。
東京ミュウミュウ にゅ~♡ 第2期
地球の未来にご奉仕するアニメ、分割2クールめ。
1期の時点で「いちごは俺の猫」などコンプライアンス的に不安になる台詞が溢れてたのだが、2期ではどうなるか。こちらの予想に反してまったく話題にならなかったのはいささか不満があるが、荒れないなら荒れるまで限界攻めてほしい。
原作もの
私の百合はお仕事です!
今期の百合姫原作アニメ。お嬢様学校をテーマにしたコンセプトカフェが舞台の「お仕事」ものである。
主人公はノンケ(玉の輿結婚狙い)を主張しており、最初からレズではないパターン。その気がなかった少女が百合に堕ちていく様子を見るのが一番楽しいわけで。キングレコードも本気を出して作ってる感じがあり、ハヤシナオキ構成というのもあって絶対に押さえておきたい作品である。
アイドルマスター シンデレラガールズ U149
- 監督:岡本学
- 副監督:高嶋宏之
- 脚本・シリーズ構成:村山沖
- アニメーション制作:CygamesPictures
アイマスシリーズのアニメ最新作。
コミカライズ作品を原作にしたアニメとなっている。
U149は年齢ではなく身長のこと。膨大なキャラ数を誇るデレマスから「小さい」という軸でキャラを選抜した企画力は素直に尊敬に値する。あくまで低身長であり、ロリコン向けでないことはポイントだろうか。
個人が抱える身体的なコンプレックスを殊更に取り立てる物語は最近だと好まれない風潮にあるが、さすがにサイゲ資本の作品なのでそういう燃え方はしないと思う。
願わくば、これをきっかけに声なしキャラに1つでも声がついてくれればと思うが、ついたらついたで戦争の種になりそう。悩ましいものである。
江戸前エルフ
- 監督:安齋剛文
- シリーズ構成・脚本:ヤスカワショウゴ
- アニメーション制作:C2C
マガジン系列の漫画原作アニメ。江戸時代から神社にいついたエルフと人間の少女が織りなす日常コメディとなっている。
制作C2Cに構成ヤスカワショウゴというのは華はないが安心感のある、テッパンの布陣。人気原作は多いがシンプルな日常ものが少ないという不思議なクールだけに、癒しを求める身としてはかなり期待したい。
彼女が公爵邸に行った理由
- 監督:山元隼一
- シリーズ構成:広田光毅
- アニメーション制作:颱風グラフィックス
今期の令嬢転生アニメ。浪人生だった主人公が、小説の世界に転生し、自分の暗殺を回避するため裏の顔を持った公爵と偽装婚約するという内容になっている。
実は大本の作品は韓国で流行したネット小説・漫画。漫画の日本語訳版がピッコマで連載されており、それが原作となっている。タイトルがネット小説というより翻訳小説っぽいのはそういう理由だろうか。
サスペンスということで構成が重要になるが、原作は小説・漫画ともに完結しているのでその点は安心だろうか。PVでもシリアスな雰囲気を出しており、原作のものではかなり気になっている一作。ろう。確信している。
デッドマウント・デスプレイ
今期の変化球転生もの。異世界から現代に転生してきた主人公が戦いに巻き込まれていくという通常と逆パターンのものである。
デュラララやバッカーノの成田良悟が原作ということで、とにかくキャラの癖が強い上に量も多いのが特徴。群像劇+戦闘ものということで画面密度の調整とキャラ整理がポイントだが、監督が小野学なら間違いなく仕事してくれるだろう。本音を言えばバッカーノを完結までアニメ化してほしいが、とりあえずここから更に成田良悟ブームが盛り上がってほしい。
天国大魔境
- 監督:森大貴
- シリーズ構成:深見真
- アニメ―ション制作:Production I.G
アフタヌーンの漫画が原作のアニメ。それ町の石黒正数による崩壊世界を舞台にしたSFものとなっている。
文明が崩壊した世界をさまよう2人組と、崩壊から隔絶された園の中で生きる学生たちという両面から展開される物語が特徴。世界観はハードだが、石黒作品は緩いキャラが魅力であり、声の演技がついたときの破壊力には期待したい。
マイホームヒーロー
ヤンマガ連載の漫画原作のアニメ。ほんわかしたようなタイトルであるが、実際の内容はおっさん主人公が犯罪組織からマイホームを守るために悪事に手を染めていく、サスペンスものである。
既に第3部まで展開されている作品だが、おそらくアニメは1部までだろう。原作人気の高いサスペンスものは100%面白いので、期待したい。
勇者が死んだ!
裏サンデー系列の漫画原作。誤って勇者を殺してしまった主人公が精神だけ勇者の死体に移されて戦いに出るという、変則的な実質転生ものである。
設定は相当に変化球であり、かなり惹かれるものがある。ライデンフィルムというのもあって作画もよく、特に主人公の性癖である太腿ニーソに対してはかなり気合が入ってる様子。長乳とか胸ばかり取り沙汰される昨今だが、ここから太腿が流行る世界になってほしい。
青のオーケストラ
今期のNHKアニメ。オーケストラ部を舞台にした青春部活ものとなっている。
NHKで放送ということで、力の入り方は相当なもの。キャラクターごとに演奏者をあてがいモーションキャプチャーで演奏シーンを作ったりしている。筆者は大学時代にオケに所属していたが、高校のオケ部は正直未知の領域であり、才能に関する部活ものとして純粋に楽しみたい。
【推しの子】
- 監督:平牧大輔
- 助監督:猫富ちゃお
- シリーズ構成・脚本:田中 仁
- アニメーション制作:動画工房
今期の覇権候補。推しだったアイドルの子供に転生するという分かりやすくて破天荒なあらすじが特徴の漫画を原作としている。
赤坂アカと横槍メンゴというアニメ化漫画家がタッグを組んで作ったという人気が約束されたような作品であり、実際、原作勢ではトップの知名度と事前期待値を誇る。
スタッフやキャストを見ても盤石で隙は無いように思うが、題材が題材だけに思わぬ炎上をしないかというのは心配なところ。後、最近は動画工房も後半体力切れすることががあるのは懸念か。しかし、順当にいけば間違いなく売れるだろう。
おとなりに銀河
- 監督:木村隆一
- シリーズ構成:市川十億衛門
- アニメーション制作:旭プロダクション
アフタヌーン系列の漫画が原作。漫画家の主人公とアシスタントとして現れた異星の姫によるSFラブコメディとなっている。
同棲から始まるラブコメというのは王道中の王道であり安心感がある。NHKでのドラマ版とMXのアニメ版が同時に放送されるという、なかなか珍しい形になっているのは面白いところ。
神無き世界のカミサマ活動
今期の異世界漫画原作の1つ。怪しい教団の教祖の子供が異世界に転生するという作品になっている。
最近なにかと話題の「宗教2世」を主人公にするというのは挑戦的である。「教祖の息子」なので山上というより大川の方か。原作はもっと前からあるので完全に偶然ではあるのだが、そういうのを引き寄せる作品は「持っている」ものであり、ここから売れていく可能性は高い。原作勢のなかではもっともダークホースな立ち位置にある作品か。
カワイスギクライシス
- 監督:羽鳥潤
- シリーズ構成・脚本:皐月彩
- アニメーション制作:SynergySP
ジャンプSQの漫画が原作。地球を支配しに来た宇宙人が猫の可愛さに翻弄されるというコメディである。
「猫が可愛い」という前提が飲み込めないと絶対的に楽しめない作品ではあるが、まあこの前提は世界の常識なので心配はないだろう。PVを見るとかなりハイテンションな内容になっているようで、実際に放送されたら思ってる以上にはヒットしそうである。とりあえず、DIALOGUE+ににゃんにゃん言わせる曲を歌わせた時点でまず優勝なので、アニメ本編はウィニングランという感じだが、楽しみである。
地獄楽
ジャンプ+で連載されていた漫画を原作にしたアニメ。あのアヤシモンの作者がアヤシモンの差前に連載していた作品である。アヤシモンもアニメ化してくれ。
墨絵のような美麗な絵柄が特徴的な原作をアニメ化するのは相当大変だろうと思っていたが、さすがMAPPAというべきか。PVを見る限り映像面での見劣りはない。完結作品が原作ということでストーリーの構成も上手くまとめてくれそうであり、原作勢では最も期待値が高い作品の1つ。
事情を知らない転校生がグイグイくる。
今期のシチュエーションコメディ枠。普段は女子→男子だが、今回は男子→女子の方向性となっている。
メインキャラは小学校5年生であり、ヒロインが美少女すぎず主人公も馬鹿っぽいということで、エロさがほぼない。セックスと結びつけず穏やかに視聴できるのはかなり嬉しいところである。
スキップとローファー
- 監督・シリーズ構成:出合小都美
- 副監督:阿部ゆり子
- アニメーション制作:P.A.WORKS
今期のP.A.枠。アフタヌーンの人気漫画を原作にした青春ものである。
石川から東京へ上京してきた女の子が主人公ということで王道少女漫画的な話、と思いきやCVは黒沢ともよということで。一筋縄ではいかない複雑なキャラであることは間違いない。
黒沢ともよ主演作は100%面白いという持論に基づけば、今作も絶対最高だ
僕の心のヤバイやつ
今期のNUMAnimation枠。妄想がちなちっさい主人公とお姉さんなでっかい少女という同級生オネショタな作品であり、TLでよく見かける「僕ヤバ」は何を隠そう今作のことである。
当初はチャンピオン本誌で連載されてたものが媒体を変えながら連載され続けてるところからも分かる通り、特定層から厚い人気をウケているカルト作品である。その熱量に応えるかのように花田・シンエイと信頼感あるスタッフ陣がそろい踏み。何よりヒロインの声優である羊宮さんの破壊力が高い。彼女をここに持ってきたことから「本気」を感じる。裏のMXと被ることだけネックだろうか。なぜ被せた。
六道の悪女たち
- 監督:齊藤啓也
- シリーズ構成:百瀬祐一郎
- アニメーション制作:サテライト
チャンピオンの漫画が原作のアニメ。「悪女に好かれる」という特異な体質となった主人公の活躍を描いた変化球ラブコメである。
設定のクセの強さに反して内容は王道な少年漫画らしく、この塩梅はまさしくチャンピオンと言ったところ。ジャンプやマガジンの人気作に押されて原作勢では隠れた方であり、ダークホースと言っていいだろう。ちなみに、絵柄からはダンガンロンパが想起されるが、サテライト制作という以外は特に共通点はない。
異世界召喚は二度目です
- 監督:中西基樹
- シリーズ構成:雪仁
- アニメーション制作:スタジオエル
今期のANiMAZiNG!!!枠。かつて異世界を救った勇者が再度異世界に召喚されるという、なろう作品が原作となっている。
再召喚を経て世界を救う気が全くない主人公というのは、だいぶすれた感じがしてネット小説という感じ。PVではシリアスな雰囲気を出しているが、やれやれ系の主人公がなんだかんだ巻き込まれるドタバタを個人的には期待したい。
贄姫と獣の王
少女漫画原作のファンタジーアニメ。生け贄として捧げれられた少女と王子様に変身する魔族の恋愛×冒険ものとなっている。
美少女×二足歩行の獣はオーソドックスな組み合わせであるが、それゆえに安定感ある絵面。野獣側はどうしてもパターン化されるので、女の子のキャラで現代性を出してほしいところ。今千秋という隠れ天才アニメ監督の手腕に期待したい。
異世界でチート能力を手にした俺は、現実世界をも無双する ~レベルアップは人生を変えた~
今期最長タイトルのアニメ。The なろう作品、と思わせてカクヨムを経てファンタジア文庫で刊行している作品となっている。
異世界だけで飽き足らず、現実でまで無双するというチートの欲張りセット。欲望の反映も、ここまで来るといっそ清々しいまである。ミルパンセ×板垣という安定感抜群なコンビであり、陰の実力者的な割り切った内容になってくれれば嬉しい。
異世界ワンターンキル姉さん ~姉同伴の異世界生活はじめました~
- 監督:髙木啓明
- シリーズ構成:香椎葉平
- 制作:月虹
今期も豊作な異世界アニメ勢の一作。時系列的にはなろうの小説が原作のように思えるが、漫画とほぼ同時に展開されているため実質漫画原作である。
主人公ではなく一緒に転移した姉がチートな転生ものというのは、母親同伴でMMOする某作品がうっすら被って見えてしまうのは否めない。とはいえ、異世界転生は異世界転生なわけで。アニメ制作の月虹は今作が初元請けであり、今まではピーターグリルや真の仲間の宣伝を手がけていたという異色の経歴を持っており、色んな面でイレギュラーな存在である。
君は放課後インソムニア
- 監督:池田ユウキ
- シリーズ構成・脚本:池田臨太郎
- アニメーション制作:ライデンフィルム
スピリッツの漫画原作。インソムニア=不眠症の少年少女が出会うところから始まる恋愛ものである。
特異な病気に天文部という部活設定が何とも言えない内省的な雰囲気を出しており、ノリと勢いよりはしっとりとした情緒を大切にしている雰囲気がある。完結してないだけに、情感を持たせつつ物語をどう1クールで纏めていくかは気になるところ。
この素晴らしい世界に爆焔を!
このすばのスピンオフ作品のアニメ版。爆焔ということで、主役はめぐみんである。
制作会社がDEENからドライブに変わっているのだが、母体はほぼ同じであり、金崎監督も入ってるので空気感が変わる心配はないだろう。なんなら、絵がこのすば1期よりきらきらになってる気がする。
転生貴族の異世界冒険録 ~自重を知らない神々の使徒~
- 監督:中村憲由
- シリーズ構成:高橋ナツコ
- アニメーション制作:EMTスクエアード・マジックバス
今期のなろう小説原作アニメ。なにかとひねった設定の多い転生ジャンルだが、ド直球のチート能力作品となっている。
もう何度見たか分からない転生設定ではあるが、それゆえの安心感はピカイチ。とりあえず主人公がショタなので見やすいのはありがたい。
マッシュル-MASHLE-
- 監督:田中智也
- シリーズ構成・脚本:黒田洋介
- 制作:A-1 Pictures
今期のジャンプアニメの一角。「魔法世界に最強のマッチョがいたら」という大喜利のような前提から始まる筋肉ギャグバトルものである。
本誌の方では世界をかけた死闘を繰り広げているのだが、漫画の序盤はバトルよりもギャグの比重が高かった印象。アニメも最初からやるということで、ギャグの要素は押さえてくれるはずである。個人的にはダラダラやらず2クールで本誌に追いつくくらいのスピード感が欲しい。
女神のカフェテラス
- 監督:桑原智
- シリーズ構成:大知慶一郎
- アニメーション制作:手塚プロダクション
今期のスーパーアニメイズム枠。
マガジンのラブコメ王子、瀬尾公治の漫画を原作にしたアニメとなっている。書いた漫画ほぼアニメになってるあたり、非常に偉大な作家である。ヒットマンのアニメはまだですか?
ヒロイン5人が住み込みで働くカフェのオーナーに主人公がなったところから始まるという、びっくりするくらい王道な設定が魅力。世の中、1周回ってド定番に落ち着くんだなというところを見せられると、感慨深いものかある。主人公が東大生という過剰なくらいの頭良い設定が現代的なところか。人気声優をしっかり配置してるあたりからも、5等分に続けという強い意思を感じる。
山田くんとLv999の恋をする
KADOKAWAの漫画が原作のアニメ。ネトゲで出会った男女のラブコメとなっている。
ゲームから始まる恋愛というのは既にメジャーなジャンルであるが、女性が主人公というのは珍しく、ネットがギークから一般層へ浸透した時代の進みを感じる。
異世界はスマートフォンとともに。第2期
1期と製作陣はだいぶ変わったのだが、前作へのリスペクトは相当熱く。その証拠にOPアーティストとして既に解散してしまったA応Pメンバーを召集して新ユニットを組ませたりしてる。ものすごい執念であり、アニメの方もこれに応えてくれるのは間違いないだろう。1期同様の高速展開を期待したい。
EDENS ZERO 第2期
真島ヒロの漫画アニメの2クール目。1クール目から2年越しということで、分割ではない本物の2期というのは立派である。
宗教的な(主に2009年の講談社漫画賞を巡る)問題から真島ヒロ作品に対してとても敵対意識を持っている筆者であるが、面白いことは間違いない。相変わらずJ.C.が多産体制であることと監督が変わっていることは懸念点ではあるが、日テレのドル箱ということもあり失敗はないだろう。
鬼滅の刃 刀鍛冶の里編
説明不要な鬼滅の刃の新シリーズ。売れることも面白いことも約束された、ある意味つまらないくらいの作品である。
今期についてもフジテレビで放送したのちにMXでも放送してくれるという見やすい形態を続けているのはありがたい。裏に回された日曜アニメはたまったものじゃないだろうが。
王様ランキング 勇気の宝箱
- 監督:八田洋介
- シリーズ構成:岸本卓
- アニメーション制作:WIT STUDIO
今期のノイタミナ枠。王様ランキングの2期目となっている。
良原作でスタッフに変更もなく面白いことは間違いないが、世間的な盛り上がりが見えてこないのが気になるところ。狙った界隈ではちゃんと売れて流行ってるのだろうか。
くまクマ熊ベアーぱーんち!
- 監督:信田ユウ
- シリーズディレクター:石井久志
- シリーズ構成:あおしまたかし
- アニメーション制作:EMTスクエアード
今期の百アニメ勢なろう組。ゲーム世界に転生した主人公による熊無双ものである。
1期では世界観導入として1話の時系列をいじるという工夫をしていたが、今回も似たようなことをしてくるのか。正直、現代描写を挟んでも面白さには寄与しないと思うので、あまり奇をてらったことはせずシンプルに話を続けて欲しい。
Dr.STONE NEW WORLD(第3期)
- 監督:松下周平
- シリーズ構成・脚本:木戸雄一郎
- アニメーション制作:トムス・エンタテインメント
地味に始まったどくすとの3期。既に本誌は石化の謎まで解けてしまって完結しているのだが、アニメはまだまだ先が長いようである。
トニカクカワイイ 第2期
- 監督:博史池畠
- シリーズ構成:兵頭一歩
- アニメーション制作:Seven Arcs
甘すぎるラブコメ、トニカワの2クールめ。どうも中国方面で非常に人気があった結果らしい。
内容は前期から特に変わらないのだろうが、かなりオシャレ極めていたOPが2期でどんな曲になるかは注目したい。
魔法使いの嫁 SEASON2
- 監督:寺澤和晃
- 脚本:高羽彩 米内山陽子 西中千晶
- アニメーション制作:スタジオカフカ
5年振りの、まほよめアニメ2期。1期から制作が変わっているが、スタジオカフカは魔法使いの嫁のOVAを制作するためにツインエンジンが作った制作会社。クオリティが下がる心配はないだろう。