2021年 秋アニメ一覧(まとめ) 予想と紹介

序文

 夏アニメも終わり、秋がやってきました。いや、まだD_CIDEもスーパースターもアクアトープもスカネクも終わってないので、全然終わった気がしませんが。

 以下は秋アニメについての、各作品の軽い紹介、勝手な予想となっています。基本的に深夜アニメ・30分アニメを紹介してます。最近は配信限定とかありますが、実況勢なのでテレビ放送しているものだけでやってます。

 オリジナルと原作ものは個人的に次のように分けています。

  • オリジナル:上記の原作もの以外。なぞれる原作がないもの。

  • 原作もの:別媒体で発表済みのストーリーをアニメでなぞる形式のもの

 上記の理由から、ラブライブ!のようなキャラだけ固まってるメディアミックスやソシャゲのアニメ化もオリジナル扱いです。アニメ見てストーリーの展開が気になったときに先取りできるのが原作もの、できないのがオリジナルだと思って貰えればいいです。

 この記事は私見バリバリなので、情報だけ欲しい、5分アニメ、朝帯のアニメもカバーしたいという方は「つづきみ」のサイトやアニメイトさんのまとめをどうぞ。

 ここでなら今期作品のPVをほぼ全部見ることも可能だったりします。合法的に。

オリジナル

プラオレ!~PRIDE OF ORANGE~

  • 監督:安齋剛文
  • シリーズ構成:待田堂子
  • アニメーション制作:C2C

 女子アイスホッケーを題材にしたメディアミックスプロジェクトのアニメ。1年以上前からYouTubeなどで女性声優による宣伝活動がなされていたが、満を持してのアニメ放送ということになる。

 前から存在は知っていたが、PVを見ると正直思ってた以上に力が入っており、特に試合や練習の様子は迫力がある。制作陣からも「本気度」がうかがえ、がぜん期待値が高くなっている。

MUTEKING THE Dancing HERO

 40年ぶりにリメイクされたタツノコプロのアニメ。本放送に先立って前作の再放送がMXでされている。

 PVを見る限り、前作よりはまだまともというか、歌い踊ったりしつつもちゃんとしてる感じはする。元々のノリが「黒ダコブラザーズの奇想天外な悪だくみがムテキングが歌い踊ったら解決する」という正気ではないものだから当たり前ではあるが。黒ダコブラザーズがメインビジュアルにいなかったり、ムテキングが黒人から白人になっていたり、よく見ると気になる点は多い。

 とりあえずノリのいいEDMとムテキングのダンスでどこまでぶっ飛べるのか。下手にシリアスに走るよりはツッコミどころ満載になった方が見てて楽しいので期待したい。

SELECTION PROJECT(セレプロ)

 今期のアイドルアニメ。国民投票型のアイドルリアリティショーに挑む少女たちを描いたオリジナルものとなっている。

 アイドルリアリティショー自体は大人気コンテンツだが、その真髄は「リアルな人間模様」と「視聴者参加型による熱狂の共有」といった点にあり、どちらもテレビアニメとは相容れにくい要素である。そういったリアリティショーの構造そのものまで含めてアニメにしているか、本当にリアリティショーを2次元にするのか、その辺り注目したい。動画工房は今期2作体制だが、片方は相当前から作ってるらしいし角川の後ろ盾もあるので作画の面で心配はないだろう。ダンスパートはCGになるようなので、おさまけのような面白シーンが生まれる可能性は残念ながら低い。

takt op.Destiny

  • 監督:伊藤祐毅
  • シリーズ構成:𠮷村清子
  • 制作:MAPPA×MADHOUSE

 DeNAバンダイナムコによるオリジナルアニメ。「謎の生命体」と「それに対抗する力を持った少女たち」という定番フォーマットの上に「クラシック音楽」という要素を足したものになっている。

 設定こそありきたりだが、MAPPA×MADHOUSEという豪華な制作陣にはかなり期待が持てる。リリース予定のゲーム版では「運命」役のcvが本渡楓となっているのだが、アニメ版では若山詩音となっており、本渡楓は別キャラで配役されている。この辺がストーリーでどのように説明されるかが見どころだろうか。

Deep Insanity THE LOST CHILD

  • 監督:大沼 心
  • シリーズ構成・脚本:下山健人
  • アニメーション制作:SILVER LINK.

 スクエニによるメディアミックスプロジェクトのアニメ版。南極の地下に異世界のような空間が現出し、世界中に眠り病が蔓延した近未来が舞台となっている。

 アニメ版は既に展開されている漫画版と10月14日配信予定のゲーム版の間に位置しているものらしく、公式サイトを見ると既に他にも色々な企画が動いている様子。制作陣を見てもSILVER LINK.の一軍という感じが強い。ダークな世界観が「ただ暗いだけ」に終わらないことを期待したい。

シキザクラ

  • 総監督:須貝真也
  • 監督:黒﨑 豪
  • シリーズ構成:永川成基(ストーリーライダーズ
  • アニメーション制作:サブリメイション

 東海地方産のオリジナルアニメ。「地元発、地方制作のアニメを作って産業を興そう」というプロパガンダの元、中京テレビによる畑振りで始まったアニメ企画らしい。内容的には東海地方を舞台にしたバトルもとなっている。

 とにかく地産地消に拘っているらしく、製作スタッフやキャストも全て東海地方で揃えているらしく、そのせいかメインキャストが見慣れない名前で埋まっている。あくまで地方で活躍している声優であって素人や新人というわけではないのか、PVを見る限り違和感は全くない。

 CBCによる「やくならマグカップも」の2期もあったりと最近の東海地方は盛り上がっているようであり、今後の展開も含めて期待したい枠である。

ビルディバイド-#000000-

 カードゲームの販促アニメ。「#000000」はコードブラックと読むとのこと。CSSか?

 ここ数年、TCGはにわかに盛り上がっており、その波に乗った新規タイトルらしい。「願いをかなえるため」という煽り文句でシリアスな世界観を出しているが、すべてがビルディバイドで決まるホビーアニメらしい世界観でもあるのが面白い。さすがにセレクターのようなことにはならないだろうが、ストーリーそのものの面白さに期待したい。公式曰く「1話でちゃんとルールが分かる」らしいので新しいカードゲームを始めたい人にもお勧めか。

マブラヴ オルタネイティヴ

 00年代の遺物、マブラヴ オルタネイティブのアニメ版。今までにTE(トータル・イクリプス)やシュヴァルツェスマーケンなど外伝作品はアニメ化されてきたが、本筋にあたる作品のアニメ化は初である。しかし、なぜマブラヴの方はアニメ化しないんだろうか。

 仮にもかつて栄華を誇ったタイトルの新アニメなのだから普通にやればそれなりに話題になりそうなのだが、FODでの独占配信、さらにプロデューサーによる新規排他的発言など放送前から「ダメそう」という感じがじんわりとしている。TE・シュヴァルツェスマーケンと見ておいてゲームの方はノータッチの身としてはアニメ化はありがたいので、まずは無事に終わることを願いたい。あと、dアニメでも配信してほしい。

メガトン級ムサシ

 レベルファイブによるロボットアニメ。クロスメディアプロジェクトの一環となっている。

 地球が滅びた果ての移住先で異星人と戦うという重めの世界観設定だが、ロボットバトルはCGによる火力押しで外連味を出している感じがする。レベルファイブが原案となると陰鬱にはならないと思われるので、気楽に見られることを期待したい。

結城友奈は勇者である-大満開の章-(ゆゆゆ)

  • 監督:岸誠二
  • シリーズ構成・脚本:上江洲誠
  • アニメーション制作:Studio 五組

 何故か始まるゆゆゆのアニメ第三期。2期で物語的にもテーマ的にも完全に「終わり」だと思っていたのだが、いったい何をやるのだろうか。

 2期のラストは「彼女たちは戦いから解放されました(大人がこれからは頑張ります)」という話だっただけに、そこをさらにひっくり返して再び彼女たちを戦場に送るのか。はたまた時系列的に過去へ飛ぶのか。大満開という不穏なタイトルの意味とは。色々と気になることが多い作品となっている。

ルパン三世 PART6

 いまさら語ることもないルパンのテレビシリーズ新作。ショートストーリーのオムニバスと本筋の話が入り混じる構成となっている。

 次元の声優が変わるとか押井守の担当回があるとか周辺情報ばかりが取りざたされているが、本編も「シャーロックvsルパン」やらミステリ宣言やら面白そうなことになっている。個人的に前作のPart5が最高に面白かったので楽しみにしたい。

ヴィジュアルプリズン

 「良曲量産機」として有名な上松範康が原作を務めたオリジナルアニメ。原作と言ってもガッツリ脚本を書くのではなく世界観の基礎を作るような立場らしいが、力を入れていることは間違いない。

 コンセプトがヴァンパイア×ビジュアル系音楽ということで要素的には女性向けな感じが強いが、音楽は当然Elements Gardenが担当しているため、楽曲派には男女問わずお勧めできるだろう。イントロにある「ライブバトル」という言葉からはトンでもアニメの気配も感じられる、期待の一作である。

海賊王女

 I.Gによるオリジナルアニメ。幼いころに遭難によって娼婦の島に流れ着いた王女が父親の影を求めて旅に出るという、令和にして堂々たる貴種流離譚である。

 がっつり正統派のファンタジーという感じであり、イントロダクションから感じる期待度は最高レベルである。面白そうで作画もよさそうなのにFOD独占配信という枷を背負わされてるのは可哀想である。

逆転世界ノ電池少女

 Lerche制作のオリジナルアニメ。並行世界に侵略されて表現の自由が失われた世界で秋葉原を拠点に戦うレジスタンスの物語となっているらしい。

 イントロダクションは長々としているが要はサブカル礼賛、オタク万歳。そこにいつも通り「命をかけて戦う少女たち」を乗せた感じである。場合によってはゆゆゆ並の鬱に転がることもあるが、PVを見る限りはノリと勢いのアニメという感じがする。ファイルーズあいヒロインだと死ぬビジョンがあんまり見えないし。

境界戦機

  • 監督:羽原信義
  • シリーズ構成:木村暢
  • 制作:SUNRISE BEYOND

 今期いくつかあるオリジナルロボットアニメの1つ。4つの経済圏によって分割統治された日本が舞台となっており、タイトルの「境界」はまさに国境のことらしい。

 制作側から「全編手書きにこだわっている」と言い出すくらいであり、PVだけでも作画の異常さが垣間見える。さすがに「ロボが手書き」の一点張りで勝てるものではないのだが、ストーリーがいまいち面白い方に転がる気がしないのが不安なところである。

サクガン

  • 監督・シリーズ構成:和田 純一
  • シナリオ:永井 真吾、望月 真里子、根元 歳三
  • アニメーション制作:サテライト

 サテライトのロボットアニメ。オリジナルアニメのシナリオを一般公募した「Project ANIMA」という企画の一環として作られている。

 ロボットが活躍するうえに娘×父親の親子ものと面白そうな要素は揃っているが、最終的な評価は明かされきってない世界観の根幹部分にかかっているだろうか。娘役は一般オーディションの合格者だがPVでも特に違和感はない。

原作

進化の実~知らないうちに勝ち組人生~

  • 監督:奥村よしあき
  • シリーズ構成・脚本:市川十億衛門
  • 制作プロデュース:feel./Children’s Playground Entertainment

 今期のなろう小説原作アニメの1つ。「進化の実」で最強になったりゴリラを美少女にしたりする感じらしい。

 PVの段階で下野がハイテンションにツッコミを入れつつエロいことに巻き込まれており、アニメの目指す方向性がよく分かる。美少女成分もたっぷりのようであり、頭空っぽにして楽しみたい。

月とライカと吸血姫

  • 監督:横山彰利
  • シリーズ構成:牧野圭祐
  • 助監督:川口太詩
  • アニメーション制作:アルボアニメーション

 ガガガ文庫ライトノベルが原作のアニメ。宇宙開発時代、有人飛行の実験台として吸血鬼が使われていたという設定から展開される、主人公と吸血鬼の少女の物語である。「ライカ」は宇宙開発の際に有人飛行に先立って打ち上げられたライカ犬から取られていると思われる。

 「意思疎通が可能な知的生命体に非人道的な実験を行う」という行為の倫理性が根本にあるため重くなりそうな話ではあるが、適度に萌えが挟まってる様子。特に木野日菜が演じるアーニャ・シモニャンは秋アニメトップの萌え力を誇りそうなので期待したい。

テスラノート

 マガジンポケット連載の漫画が原作のアニメ。ニコラ・テスラのノーとを巡るスパイアクションものとなっている。

 設定は面白そうなのだが、フルCGアニメであるため何となくエクスアームみを感じてしまうのは辛いところ。あんなオーパーツみたいなものが同じ年に2つも出るわけないのだが。

プラチナエンド

 デスノートバクマン。の原作・作画ペアによる漫画のアニメ化。デスノートが死神と出会った話だったのに対し、今度は天使と出会って始まる話となっている。

 面白いのは間違いないであろうが、1stと2ndでディレクターが変わっているのが気になるところ。何か意図があるのだと思われるが、不安要素ではあるので注視していきたい。

ブルーピリオド

  • 総監督:舛成孝二
  • 監督:浅野勝也
  • シリーズ構成・脚本:吉田玲子
  • 制作:Seven Arcs

 今期のスーパーアニメイズム枠。美大生を目指す主人公を中心にした青春漫画が原作となっている。

 アニメ開始前で既に300万部を突破しており、今期の中でも原作人気はトップレベル。マンガ大賞2020や第44回講談社漫画賞一般部門など、既に錚々たる受賞歴がある。これだけ注目される作品となると制作陣も荷が重そうだが、まあこのメンバーなら問題なくこなしてくれるだろう。これと「ゆゆゆ」の2本立てというアニメイズム枠全体の重さだけがネックか。

見える子ちゃん

  • 監督:小川優樹
  • 助監督:間島祟寛
  • 監督補佐:松島慎太郎(魚雷映蔵)
  • シリーズ構成:猪原健太
  • アニメーション制作:Passione

 Twitter発Web漫画のアニメ化作品。美少女が見えている幽霊を無視し続けるという、ホラーとコメディを融合したような作品となっている。

 基本は「霊を無視する」というシチュエーションコントなのだが、原作は霊の描写がやたらおどろおどろしいのが特徴となっている。アニメでもその辺はぬかりなく再現しているようなので、怖いのが苦手な人は注意がいるだろう。

 一応ストーリー、というか話数を重ねるごとに明かされる世界観の奥行き、はあるのだが、それがアニメ本編でどれくらい開示されるかは不明。筆者には珍しく原作を持っている作品でもあるので頑張ってほしい。

王様ランキング

  • 監督:八田洋介
  • シリーズ構成:岸本 卓
  • 副監督:今井有文
  • アニメーション制作:WIT STUDIO

 今期のノイタミナ枠。絵本のようなキャラクターが特徴的だが、ウェブ漫画原作のアニメとなっている。

 「王様ランキング」という強さのランク付けが存在する世界と耳が聞こえない非力な主人公という組み合わせからどのような物語が展開されるのか。構成に岸本卓、制作がWITと気合の入っている布陣であり、既にかなり売れてる漫画ではあるのだがあえてアニメで追っていきたい。

終末のハーレム

  • 監督:信田ユウ
  • シリーズ構成:髙橋龍
  • アニメーション制作スタジオ:Studio五組×AXsiZ

 今期のお色気枠。似たタイトルでまったく方向性の違う作品があったりするが、内容はハーレムという単語の直球さが示す通りである。一応、未来世界で人類の命運をかけた子作りなのでシリアスはシリアスだが。

 アプリ審査で規制を受けるなどエロさはお墨付き。信田監督・高橋構成・Studio五組制作と無駄に刀使ノ巫女度高い制作陣も含めて気になる作品である。

先輩がうざい後輩の話

 今期のTwitter漫画原作枠。Twitter漫画らしい、メインキャラが男女2人の微ラブコメになっている。

 一迅社が推してる上に枠がキングレコードということでアニメ化には力が入っているらしく、制作は動画工房となっている。まあ、たとえ動画工房ではダメなときはダメなのだが。このタイプはメイン二人が好きになれるかどうかで合う合わないが決まるので、特に先輩の「うざい」度合と後輩の「受け方」で決まるだろうか。

大正オトメ御伽話

  • 監督:羽鳥潤
  • シリーズ構成・脚本:福田裕子
  • 制作:SynergySP

 今期2つある大正アニメの1つ。集英社のラブコメ漫画が原作となっている。

 基本的にはメイン2人のもどかしい恋模様を楽しむ感じだが、主人公の家族関係や大正という時代そのものの暗さがどう話に影響してくるのかは気になるところ。

吸血鬼すぐ死ぬ(吸死)

 週刊少年チャンピオンで連載中の漫画が原作のアニメ。タイトル通り、吸血鬼が様々な方法で死ぬ(塵になる)というスラプスティックなギャグコメディとなっている。

 チャンピオンらしいテンションが高そうなアニメなのだが、驚いたことに制作がマッドハウスである。よっぽど「流行る」と思われてるというか、実際に流行っているんだろう。シチュエーションコメディはキャラの追加で飽きがこないようにするのが定番であり、どんなキャラが来るのか楽しみに見たい。

古見さんは、コミュ症です。

 週刊少年サンデー連載の漫画が原作のアニメ。タイトル通り、コミュニケーションが苦手な美少女古見さんを中心としたラブコメチックな物語となっている。

 「コミュ障って放送禁止用語では?」と思ってよく見たらコミュ「症」らしい。字を変えればいいのかと思うが、既にNHKでドラマ化されてるということは問題ないのだろう。オタクの妄想が過ぎるような設定だが、赤尾でこなら上手いこと構成してくれるだろう。

最果てのパラディン

  • 監督:信田ユウ
  • シリーズ構成:髙橋龍
  • アニメーション制作:Children’s Playground Entertainment

 今期のなろう小説原作のアニメ。何度か小説のCMが流れていたので見覚えある人も多いかもしれない。今回は転生後にアンデッドに育てられ男性が主人公らしい。

 なろうアニメという以上に「信田監督」「高橋龍也構成」という妙に刀使ノ巫女成分が強いスタッフが気になる。制作会社はまったく見慣れないがbilibiliの関連会社らしい。Wikiにたくさん書かれてるストーリーがどれだけアニメになるかも含めて気にして見たい。

さんかく窓の外側は夜

 ホラーの入ったミステリー漫画が原作のアニメ。少し前に映画版が公開されていた。

 映画の予告を見ていて平手友梨奈の演じたキャラが主人公かと思っていたのだが、あくまで男2人のバディもの、掲載誌を見てもBL寄りの作品らしい。制作会社やシリーズ構成の関根女史も女性向けで定評がある人なので舵取りはそっちの方向に向いてるのは間違いないだろう。とはいえ、ミステリー・ホラー要素の面もあるので男オタクから見ても面白くなりそうな予感は強い。

終末のワルキューレ

 Netflixオリジナルアニメのテレビ放映。神vs人類史の英雄の13番勝負というバトル漫画になっている。

 単純だがどんな展開でも可能な設定であり、グラフィニカのCG力に筆安一幸の構成力があれば面白くなることは間違いないだろう。

真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました

  • 監督:星野真
  • シリーズ構成:清水恵
  • アニメーション制作:ウルフズベイン×スタジオフラッド

 今期もたくさんある、なろう原作アニメの1つ。主人公が隠された能力を見出されずにパーティーを追放されてしまう、いわゆる「追放もの」の元祖にあたるような作品である。(ソース:pixiv大百科)

 アニメ化前からジャンルそのものがネタとして擦られきってる感じが強いが、類型が多くても元祖は元祖。ジャンルの発端になるような作品はそれ自体がそれなりに面白い(はず)なので、期待したい。

世界最高の暗殺者、異世界貴族に転生する

  • 監督:田村正文
  • シリーズ構成・脚本:高山カツヒコ
  • アニメーション制作:SILVER LINK.×studioぱれっと

 毎度おなじみ、タイトル通りのラノベ原作アニメ。転生前がだいぶ老練な暗殺者ということと、勇者を殺すというところが特色だろうか。

 当たりはずれの多い転生ものだが、田村×高山×シルリンは「アンジュヴィエルジュ」や「つうかあ」等の実績があるので、期待には必ず応えてくれるだろう。ヒロイン達とストーリー上でどう絡むのかPVだといまいち分からないため、その点は不安なところだろうか。

無職転生異世界行ったら本気だす~ 第2クール

  • 監督・シリーズ構成:岡本学
  • 助監督:平野宏樹
  • 制作:スタジオバインド

 無職転生の分割2クール後半。1期では親父まわりの描写にマチズモが溢れていて辟易してしまったが、2クールめはあまり出てこなさそうなので見やすくなるだろか。

ワールドトリガー 3rdシーズン(ワートリ)

 今期のNUMAnimation枠。ワートリの3クール目となっている。いまさら入るのはためらわれるくらい年数を重ねた枠だが、途中から見てもなんとなく背景が分かって楽しめるライブ感のあるストーリーなので気になったら見た方がよいと思う。

86-エイティシックス- 第2クール

 86の分割2クール後半。1クール目で86側のメインキャラがことごとく死亡してしまったため新キャラが大量に投入されており、舞台も新天地となっている。

 イレイナ・シンどちらもどう物語に関わってくるか、そもそもシンはあのラストで生きてるのかなど気になる部分は多いが、1クールめよりテンポアップした話運びを期待したい。

鬼滅の刃 遊郭

  • 監督:外崎春雄
  • 脚本:ufotable
  • アニメーション制作:ufotable

 もはや何も説明する必要もない鬼滅の2期。始まる前から「遊郭は教育によくない」やら「アニオリは入るのか?」やら話題に事欠かないが、よほどのクオリティダウンや原作破壊を行わない限りは間違いなく覇権を取るだろう。

異世界食堂

  • 監督・シリーズ構成:神保昌登
  • アニメーション制作:OLM

 まさか来るとは思わなかった異世界食堂の2期。1期が2017年なので4年振りである。

 監督・構成や音楽周りのスタッフは変わらないが、制作会社の変更に伴い映像面のスタッフはかなり変わっている。もとより戦闘作画などで売ってるわけではないが、演出担当が変わると雰囲気が変わる可能性はある。